穴ぐさ傾向と対策
大阪杯は5枠以内の父サンデー系に追い風が!?
先週(3月23日~24日)の穴ぐさは[5.8.8.92](複勝率18.6%)で、単勝回収率が118%、複勝回収率が101%でした。ただ、高松宮記念やマーチSで激走した馬を指名しきれず、すみませんでした。
今週は、ドバイワールドカップデーの他、阪神で中距離G1・大阪杯が行われます。昨年のダービー馬ワグネリアンや有馬記念を制したブラストワンピースなどが登録し、豪華メンバーとなりそうで、きちんと適性を見極めた上で予想をしていきたいと思います。
芝2000mのG1は一昨年に大阪杯とホープフルSが増え、現在は1年に5レース(大阪杯、皐月賞、秋華賞、天皇賞・秋、ホープフルS)が施行されています。近2年でのその5レースは、皐月賞では人気薄が勝ち、皐月賞以外は上位人気馬が優勝するケースが続いています。
【2017年以降の芝2000mのG1】
人気 | 大阪杯 秋華賞 天皇賞・秋 ホープフルS |
皐月賞 |
1番人気 | [6.0.0.2] | [0.0.0.2] |
2番人気 | [1.2.1.4] | [0.0.0.2] |
3番人気 | [1.0.2.5] | [0.0.0.2] |
4番人気 | [0.3.1.4] | [0.1.0.1] |
5番人気 | [0.1.1.6] | [0.0.0.2] |
6番人気 | [0.1.1.6] | [0.0.0.2] |
7番人気以下 | [0.1.2.74] | [2.1.2.17] |
近2年の皐月賞では1~6番人気で馬券に絡んだ馬が1頭だけですが、皐月賞以外の4レースは1~3番人気が優勝しています。3年前の2016年は大阪杯とホープフルSがG1ではありませんでしたが、やはり皐月賞で人気薄(8番人気・ディーマジェスティ)が勝ち、秋華賞と天皇賞・秋は1~3番人気が勝利しました(秋華賞:ヴィブロス、天皇賞・秋:モーリス)。この傾向は今年も続くでしょうか?
G1になってからの近2年の大阪杯はともに1番人気(2017年キタサンブラック、2018年スワーヴリチャード)が優勝していて、キタサンブラックはブラックタイド産駒、スワーヴリチャードはハーツクライ産駒です。2010年以降、阪神芝2000mではハンデ戦以外のOPが43レースあり、その成績は頭数と父系で次のように分けることができます。
【2016年以降の阪神芝2000mでの牡牝混合OP】
父系 | 12頭立て以下 | 14頭立て以上 |
父サンデー系 | [14.18.19.116] | [13.11.10.98] |
父ミスプロ系 | [9.2.4.21] | [1.2.3.33] |
父ノーザンダンサー系 | [3.6.2.42] | [0.1.0.24] |
上記3系統以外の父系 | [2.2.3.32] | [1.1.2.28] |
特徴的なのは14頭立て以上の時で、その15レースのうち13レースは父サンデー系が優勝していて、父ミスプロ系は[1.2.3.33]、父ノーザンダンサー系は[0.1.0.24]です。
今年の大阪杯は登録頭数が15頭で、父サンデー系が8頭、父ミスプロ系が5頭、父ノーザンダンサー系が2頭となっています。父ノーザンダンサー系はブラストワンピースとペルシアンナイトで、父ミスプロ系の中にはエアウィンザー、キセキ、ステルヴィオなどがいますが、果たして父サンデー系の牙城を崩せるでしょうか。
上記の14頭立て以上での15レースのうち、重賞は10レースで、その10レースは枠順別の成績が次の通りです。
【2016年以降の阪神芝2000mでの14頭立て以上での牡牝混合重賞】
枠順 | 父サンデー系 | 父がサンデー系以外 |
1枠 | [2.0.0.7] | [0.0.0.5] |
2枠 | [0.2.3.8] | [0.0.0.3] |
3枠 | [2.2.0.8] | [0.1.1.6] |
4枠 | [2.0.2.9] | [0.0.0.7] |
5枠 | [3.2.0.8] | [0.0.1.6] |
6枠 | [0.1.0.8] | [0.0.0.11] |
7枠 | [0.2.1.8] | [0.0.0.9] |
8枠 | [1.0.0.9] | [0.0.2.8] |
優勝馬10頭はすべて父サンデー系で、そのうち9頭は1~5枠でした。8枠で勝利したのが昨年の大阪杯でのスワーヴリチャード(8枠15番)ですが、ご存知の通り、道中でマクッて先頭に立って押し切ったもの。内を走れそうな父サンデー系に注目すべきなのではないでしょうか!?
今週末は中山&阪神の2場開催で、どちらも芝がコース替わりとなりますので、ご注意ください。3月30日~31日に行われる中山、阪神の芝の使用コースと特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
3月30日~31日
場所 | 芝 |
中山 | Bコース・1週目 |
阪神 | Bコース・1週目 |
3月30日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
中山9R | 山吹賞 | [0.0.0.8] |
中山10R | 千葉日報杯 | [0.1.1.19] |
中山11R | ダービー卿CT | [1.0.3.31] |
阪神9R | アザレア賞 | [0.0.0.2] |
阪神10R | 仲春特別 | [3.2.4.19] |
阪神11R | コーラルS | [1.2.0.32] |
3月31日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
中山9R | 安房特別 | [1.0.2.19] |
中山10R | 伏竜S | [0.1.1.10] |
中山11R | 船橋S | [2.0.1.33] |
阪神9R | 明石特別 | [1.0.1.3] |
阪神10R | 御堂筋S | [0.2.1.14] |
阪神11R | 大阪杯 | [0.2.0.19] |
阪神12R | 鳴門S | [0.0.3.30] |
☆注目レース☆
仲春特別(1000万、阪神芝1400m)
仲春特別での穴ぐさは[3.2.4.19](複勝率32.1%)で、複勝回収率は162%です。穴ぐさのいた11レースのうち9レースで馬券に絡んでいて、芝1400mの時に限ると[2.1.1.10](複勝率28.6%)です。
このレースで馬券に絡んだ穴ぐさは中9週以内の臨戦で、芝のレースでの8頭中7頭はひと桁馬番です。芝1400mで③着以内に入った4頭は父サンデー系で、母父か母母父がミスプロ系だったので、そのような血統馬に注目でしょう。
☆注目レース☆
安房特別(1000万、中山芝2500m)
安房特別での穴ぐさは[1.0.2.19](複勝率13.6%)で、複勝回収率は100%です。
馬券圏内に入った3頭は父か母父がサンデー系の牡馬で、馬番1~5番でした。いずれも中3週の臨戦で、芝2200m以上での勝ち鞍があった馬なので、長距離実績があって内を立ち回れそうな馬が狙い目でしょう。
☆注目レース☆
明石特別(1000万、阪神芝2000m)
明石特別での穴ぐさは[1.0.1.3](複勝率40.0%)で、複勝回収率は222%です。
③着以内に入った2頭は馬番1~3番で、前走が掲示板外だったものの、その差は0秒3~0秒6でした。2頭は芝1800m以下で勝ち鞍を挙げていて、勝利実績のない2000mでも距離ロスを抑えて走れそうな馬を侮らないようにしましょう。
■ちなみに…■
大阪杯での穴ぐさは[0.2.0.19]で、ダービー卿CTでは[1.0.3.31]です。G1になってからの近2年の大阪杯では、ともに【A】評価だった馬(ペルシアンナイト、ステファノス)が②着に入っています。
G2だった頃も含めて過去10年の大阪杯では7番人気以下で③着以内に入った馬が3頭いて、中9週以内の4~6歳馬です。いずれも父がサンデー系で、母父か母母父がノーザンダンサー系だったので、そのようなタイプをチェックしておきましょう。3頭は4~5月の芝で勝ち鞍があったので、春実績も確認しておくと良さそうです。
過去10年のダービー卿CTでは7番人気以下で③着以内に入った馬が10頭いて、いずれも牡馬で、2011年以降の7頭中6頭は4~5歳です。その7頭は母父がサンデー系かノーザンダンサー系で、そのうち6頭は近3走以内に芝1400~1800mで③着以内の好走歴がありました。勢いが感じられる若い馬に注意しましょう。