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穴ぐさ傾向と対策

函館記念もステイゴールド産駒と岩田康騎手&池添騎手に注目!?


先週(7月6日~7日)の穴ぐさは[5.2.6.97](複勝率11.8%)でした。七夕賞では12番人気だったロードヴァンドールが③着に入ったものの指名しきれず、すみませんでした。

その七夕賞は、唯一のステイゴールド産駒だったクレッシェンドラヴが②着で、ミッキースワローが優勝しましたね。ミッキースワローはトーセンホマレボシ(母父ノーザンテースト)の産駒で、③着ロードヴァンドールはダイワメジャー産駒、④着はスクリーンヒーロー産駒のゴールドサーベラスで、ノーザンテーストを持つ馬の産駒が①~④着を占める結果になりました。

先週のこのコーナーでは、今年の芝2000mのOP・ハンデ戦でステイゴールドの系統の馬がよく連対していて、ノーザンテーストを持つ馬の産駒が勝利していると記したんですよね。七夕賞の出走馬16頭のうち、ノーザンテーストを持つ馬の産駒は5頭で、そのうち4頭が④着までを占めたわけですから、これは偶然とも思えませんね。

改めて、今年の芝2000mのOP・ハンデ戦での連対馬をご覧いただきましょう。

【2019年の芝2000mのOP・ハンデ戦】
月日
レース
①着
②着
7月7日
七夕賞
①着ミッキースワロー
②着クレッシェンドラヴ
トーセンホマレボシ
ステイゴールド
6月9日
マーメイドS
①着サラス
②着レッドランディーニ
オルフェーヴル
ディープインパクト
4月29日
新潟大賞典
①着メールドグラース
②着ミッキースワロー
ルーラーシップ
トーセンホマレボシ
4月14日
福島民報杯
①着レッドローゼス
②着クレッシェンドラヴ
ステイゴールド
ステイゴールド
1月26日
愛知杯
①着ワンブレスアウェイ
②着ノームコア
ステイゴールド
ハービンジャー
1月5日
中山金杯
①着ウインブライト
②着ステイフーリッシュ
ステイゴールド
ステイゴールド

連対圏に入った12頭のうち、ノーザンテーストを持つ馬の産駒ではないのは、マーメイドS②着のレッドランディーニと愛知杯②着のノームコアだけです。今週末は函館記念があり、こちらも芝2000mのハンデ戦ですから、ステイゴールドの系統の馬とノーザンテーストを持つ馬の産駒に注目でしょう。

今年の函館記念には16頭が登録していて、ステイゴールド産駒はステイフーリッシュマイネルファンロンレッドローゼスの3頭です。これらの他にノーザンテーストを持つ馬の産駒はいないので、ステイゴールド産駒の3頭を中心に考える手法は悪くないように思いますね。

ちなみに、函館記念には騎手に関して面白い傾向があります。近10年の勝ち馬はすべて2~5番人気で、勝利ジョッキーはいずれも異なり、2回以上の連対歴があるのも吉田隼騎手(13年②着アンコイルド、17年②着タマモベストプレイ)だけとなっています。つまり、連対圏は近年で連対していないジョッキーがよく入る、というわけです。

ただ、③着は同じジョッキーが多く、近10年のうち4回が池添騎手(10年ドリームサンデー、12年ミッキーパンプキン、15年ヤマカツエース、17年ヤマカツライデン)、2回が岩田康騎手(09年メイショウレガーロ、13年アスカクリチャン)、2回が三浦騎手(11年アクシオン、14年ステラウインド)で、この3人のジョッキー以外が③着に入ったのは2回だけです(16年ツクバアズマオー・吉田豊騎手、18年エテルナミノル・四位騎手)。なお、岩田康騎手は15年にダービーフィズで優勝もしています。

今年は岩田康騎手ポポカテペトル池添騎手ナイトオブナイツに騎乗予定ですから、ステイゴールド産駒の3頭とともに注目してみると良いのではないでしょうか!?

今週末も福島・中京・函館という3場開催ですが、いずれも芝はコース替わりとなりますので、ご注意ください。7月13日~14日に行われる3場(福島、中京、函館)の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。

7月13日~14日
場所
福島 Bコース・1週目
中京 Bコース・1週目
函館 Bコース・1週目

7月13日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
福島9R 雄国沼特別 [2.1.0.11]
福島10R 信夫山特別 [2.0.0.15]
福島11R やまびこS 出走ナシ
中京9R マカオJCT [1.2.0.21]
中京10R インディアT [2.0.0.26]
中京11R マレーシアC [1.0.0.15]
函館10R 臥牛山特別 [0.1.0.2]
函館11R STV杯 [1.2.3.20]
函館12R 湯浜特別 [1.0.0.14]

7月14日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
福島9R 開成山特別 [0.2.0.9]
福島10R 鶴ヶ城特別 [0.1.3.30]
福島11R バーデンバーデンC [2.2.2.24]
中京9R タイランドC [1.1.3.27]
中京10R フィリピンT [1.3.0.20]
中京11R 名鉄杯 [2.3.3.19]
中京12R シンガポールTC賞 [2.2.2.19]
函館9R 下北半島特別 [1.1.0.19]
函館10R 北海HC [1.1.0.17]
函館11R 函館記念 [1.4.5.26]
函館12R 渡島特別 [1.1.1.20]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
函館記念(G3、函館芝2000m)

函館記念での穴ぐさは[1.4.5.26](複勝率27.8%)で、複勝回収率は139%です。近8年のうち6年で馬券に絡む馬が出ています。

過去10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が18頭いて、いずれも②~③着です。18頭のうち、2013年以前の8頭は近3走がすべて④着以下で、そのうち7頭は中5週以内の臨戦でした。一方、2014年以降の10頭のうち7頭は近3走以内に③着以内があり、10頭のうち5頭は中9週以上の休み明けでした。近年は間隔が開いていても、近走に好走歴があったタイプの方が良さそうです。

2014年以降の激走馬10頭は、そのうち5頭が父サンデー系、3頭が父ミスプロ系、2頭が父ロベルト系で、10頭はいずれも父か母父がサンデー系かロベルト系とも言えます。

注目レース
シンガポールTC賞(2勝クラス・1000万、中京芝2000m)

シンガポールTC賞での穴ぐさは[2.2.2.19](複勝率24.0%)で、複勝回収率は128%です。芝2000m戦に限ると[1.2.2.7](複勝率41.7%)で、穴ぐさがいた4回すべてで馬券に絡む馬が出ています。

芝2000mで馬券圏内に入った5頭は4~5歳馬で、父か母父がサンデー系でした。5頭は前走が阪神か東京でしたが、いずれも中京での勝ち鞍があったので、中京実績馬をマークしておきましょう。

注目レース
STV杯(2勝クラス・1000万、函館芝1200m)

STV杯での穴ぐさは[1.2.3.20](複勝率23.1%)で、複勝回収率は113%です。昨年は堅い決着でしたが、2~3年前は穴ぐさが②&③着に入る【穴ぐさダブル】となっています。

馬券に絡んだ6頭のうち5頭は牝馬で、同じく6頭のうち5頭はひと桁馬番です。6頭のうち5頭は母父ノーザンダンサー系で、4頭は函館芝1200mでの連対歴があったので、そのようなタイプが有望でしょう。

注目レース
雄国沼特別(1勝クラス・500万、福島芝1800m)

雄国沼特別での穴ぐさは[2.1.0.11](複勝率21.4%)で、複勝回収率は161%です。

連対圏に入った3頭はいずれも父サンデー系で、前走が馬券圏外でしたが、2~4走前に③着以内の好走歴がありました。3頭のうち2頭は騎手が前走時と同じだったので、継続騎乗馬の巻き返しに注意しましょう。

注目レース
開成山特別(1勝クラス・500万、福島芝2600m)

開成山特別での穴ぐさは[0.2.0.9](複勝率18.2%)で、複勝回収率は109%です。

連対した2頭は馬番4~7番で、4角7番手以下から差し込んでいます。2頭の勝ち鞍は2000m以下でしたが、芝2400m以上の1勝クラスで馬券に絡んだことがあったので、長距離実績があって内目を走れそうなタイプをチェックしておきましょう。

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