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穴ぐさ傾向と対策

フェブラリーSの1番人気も父系がカギ!?


先週(2月15日~16日)の穴ぐさは[2.14.5.100](複勝率17.4%)でした。先週の日曜日の重賞(京都記念、共同通信杯)は少頭数でしたが、今週末は重賞が4レースあり、頭数が揃いそうですからね。好配当獲得に貢献できるように頑張ります。

先週は3歳重賞が2レースあり、クイーンCは2番人気だったミヤマザクラが勝ち、共同通信杯は3番人気だったダーリントンホールが制しました。1枠1番の馬はクイーンCで①着(ミヤマザクラ)、共同通信杯で⑦着(エン)となり、1番人気馬はどちらも馬券圏外に敗れてしまいましたね。

今年の3歳重賞は6レースが行われ、1番人気が[0.1.1.4]でいまだに勝ち馬が出ていません。次の3歳重賞は3月7~8日のチューリップ賞&弥生賞となりますので、この傾向は忘れないようにしたいですね。

今週末は2020年最初のJRA・G1であるフェブラリーSがあります。地方所属馬が3頭(ノンコノユメミューチャリーモジアナフレイバー)登録していて、その3頭はいずれもG1・Jpn1での好走歴がありますが、中心視されるのは昨年の勝ち馬のインティや芝&ダートでのG1制覇を狙うモズアスコットなどの中央勢でしょうか。

今年の3歳重賞では1番人気が勝てていないことを前述しましたが、JRAのダート重賞でも、最近は1番人気馬が勝利を収められていません。昨年以降のJRAダート重賞での1番人気は[3.3.1.10]で、昨年6月のユニコーンS以降に限ると[0.3.1.7]と未勝利だったります。

昨年以降のJRAダート重賞での人気別成績は、次の通りです。

【2019年以降のJRAダート重賞】
人気 着別度数
1番人気 [3.3.1.10]
2番人気 [6.4.0.7]
3番人気 [2.4.3.8]
4番人気 [0.0.3.14]
5番人気 [0.0.2.15]
6番人気 [2.0.2.13]
7番人気 [1.1.1.14]
8番人気 [1.1.1.14]
9番人気 [1.0.1.15]
10番人気以下 [1.4.3.97]

1番人気(3勝)よりも2番人気(6勝)の方が勝っていて、6番人気以下で優勝した馬も6頭います。4~5番人気が[0.0.5.29]と連対圏に入れていないことも気になりますね。

上記の17レースでの1番人気については、馬番で次のように分けることができます。

【2019年以降のJRAダート重賞での1番人気】
馬番 着別度数
馬番1~7番 [3.1.0.4]
馬番8~11番 [0.2.0.3]
馬番12~16番 [0.0.1.3]

優勝した3頭は馬番1~7番で、連対圏に入った6頭は馬番11番以内でした。真ん中から内目に入ったタイプが好走しているということですね。

また、1番人気に推された17頭は、父系で分けると次のようにもなっています。

【2019年以降のJRAダート重賞での1番人気】
父系 着別度数
父ミスプロ系 [3.0.1.2]
父ノーザンダンサー系 [0.1.0.1]
父ボールドルーラー系 [0.1.0.2]
父サンデー系 [0.1.0.5]

1番人気で勝利を収めた3頭は父ミスプロ系で、1番人気は父ミスプロ系だと[3.0.1.2]で、父がミスプロ系以外だと[0.3.0.8]となっています。フェブラリーSも、1番人気は父系や馬番に注目してみると良いのではないでしょうか。

ちなみに、連覇を狙うインティケイムホーム産駒で父ミスプロ系です。モズアスコットフランケル産駒で父ノーザンダンサー系、東海S②着のヴェンジェンスカジノドライヴ産駒で父ボールドルーラー系、サンライズノヴァアルクトスは父サンデー系です。

ミスプロ系はインティの他にスマートアヴァロンダノンフェイスノンコノユメミッキーワイルドモジアナフレイバーロードグラディオも登録していて、同父系の馬は昨年以降のJRAダート重賞で人気別の成績が次のようになっています。

【2019年以降のJRAダート重賞での父ミスプロ系】
人気 着別度数
1番人気 [3.0.1.2]
2番人気 [0.1.0.1]
3番人気 [0.2.2.2]
4番人気 [0.0.0.7]
5番人気 [0.0.1.4]
6番人気以下 [2.0.4.34]

1番人気で3頭が優勝していることを前述しましたが、その他の2勝は6番人気以下で、2~5番人気だと勝てていません([0.3.3.14])。上位人気の中でも1番人気に推されたタイプがよく勝っているわけですが、果たしてインティは何番人気となるでしょうか!?

2月22日~23日に行われる3場(東京、京都、小倉)の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。

2月22日~23日
場所
東京 Dコース・4週目
京都 Bコース・4週目
小倉 Bコース・3週目

2月22日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
東京9R フリージア賞 [1.0.1.10]
東京10R 金蹄S [0.2.2.31]
東京11R ダイヤモンドS [0.3.3.26]
京都9R つばき賞 [0.1.2.6]
京都10R 河原町S [0.1.1.25]
京都11R 京都牝馬S [2.2.4.31]
小倉10R 早鞆特別 [1.1.1.30]
小倉11R 帆柱山特別 [2.3.1.22]
小倉12R 八代特別 [1.0.2.20]

2月23日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
東京9R ヒヤシンスS [1.3.0.19]
東京10R アメジストS [0.1.1.26]
東京11R フェブラリーS [1.1.2.34]
東京12R 大島特別 [1.3.2.22]
京都9R 春日特別 [2.2.0.15]
京都10R 斑鳩S [0.1.3.15]
京都11R 大和S [2.2.1.28]
小倉10R あざみ賞 [0.0.0.8]
小倉11R 小倉大賞典 [0.0.2.35]
小倉12R 皿倉山特別 [2.2.2.21]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
京都牝馬S(G3、京都芝外1400m)

京都牝馬Sでの穴ぐさは[2.2.4.31](複勝率20.5%)で、複勝回収率は125%です。芝1400mの時に限ると[1.2.0.9](複勝率25.0%)で、昨年は【C】評価のデアレガーロが①着、【B】評価のリナーテが②着という【穴ぐさワンツー】となりました。

1600mの頃も含めて過去10年で7番人気以下で③着以内に入った馬は10頭いて、そのうち7頭が穴ぐさです。10頭のうち8頭がふた桁馬番で、1400mでの激走馬4頭は馬番10~15番ですから、連続開催の後半で荒れた内を避けて走れそうな枠順の馬が狙い目になりそうです。

1400mで激走した4頭は4~5歳で、そのうち3頭は前走が掲示板外でしたが、同じく4頭のうち3頭は2走前に連対歴がありました。近2走以内に連対歴があった3頭は芝重賞での連対実績がなく、例外の1頭は芝1400m重賞での連対実績があったので、近走に好走歴があるタイプか、芝1400m重賞での実績馬をマークしておきましょう。

注目レース
大島特別(2勝クラス、東京ダート1400m)

大島特別での穴ぐさは[1.3.2.22](複勝率21.4%)で、複勝回収率は109%です。昨年は【A】評価のラレータが②着、【C】評価のカタナが③着に入る【穴ぐさダブル】となりました。

ダート1400mで馬券に絡んだ3頭は馬番9~14番で、父か母父がミスプロ系の4~5歳馬でした。3頭はいずれも前走で東京ダート1400mを走って①着となっていたので、昇級馬が侮れないでしょう。

注目レース
春日特別(2勝クラス、京都芝外1800m)

春日特別での穴ぐさは[1.2.0.12](複勝率20.0%)で、複勝回収率は112%です。

連対圏に入った3頭は4~6歳の牡セン馬で、前走がいずれも京都芝でしたが2000~2200mでした。3頭のうち2頭は芝1800mで勝ち鞍があったので、距離短縮で1800mに好走歴がある馬をチェックしておきましょう。

注目レース
皿倉山特別(2勝クラス、小倉芝2600m)

皿倉山特別での穴ぐさは[2.2.2.21](複勝率22.2%)で、複勝回収率は117%です。

馬券に絡んだ6頭は中6週以内の臨戦で、そのうち5頭は中1~2週でした。6頭はいずれも父も母父もサンデー系ではなく、6頭のうち4頭は父か母父がノーザンダンサー系でした。6頭のうち5頭は芝2500m以上で勝ち鞍があったので、長距離実績を確認して臨むようにしましょう。

注目レース
つばき賞(1勝クラス、京都芝外1800m)

つばき賞での穴ぐさは[0.1.2.6](複勝率33.3%)で、複勝回収率は203%です。

馬券圏内に入った3頭は中2~3週の臨戦で、前走が京都でしたが、芝1800m以外のコースでした。3頭はいずれも4代血統表内にグレイソヴリン系を持っていたので、直線距離の長いコースで脚を長く使えそうなタイプが狙い目でしょう。

ちなみに…
フェブラリーSでの穴ぐさは[1.1.2.34]で、ダイヤモンドSでは[0.3.3.26]、小倉大賞典では[0.0.2.35]です。フェブラリーSでは昨年に【B】評価のユラノトが③着、一昨年に【A】評価のインカンテーションが③着に入っています。

過去10年で7番人気以下で③着以内に入った馬は、フェブラリーSが6頭、ダイヤモンドSが5頭、小倉大賞典が9頭です。

フェブラリーSで激走した6頭は馬体重が500kg以上の関西馬で、いずれもダート1700m以上のOPで勝ち鞍があり、5頭はダート1800m以上の重賞で勝利実績がありました。中距離実績の有無は確認しておくと良いでしょう。

2014年①着のコパノリッキー以外の5頭は前走のダート重賞で⑤着以内に入っていて、偶数馬番での激走でした。その5頭は5~8歳で、6歳以上の馬が3頭いるので、実績あるベテランは侮れないでしょう。

ダイヤモンドSで激走した5頭は5~8歳で、そのうち4頭は6歳以上でした。5頭は馬番2~8番で、そのうち4頭は中7週以内の臨戦だったので、順調に使われていて距離ロスを抑えて走れそうなタイプが良さそうです。5頭のうち4頭はサドラーズウェルズフェアリーキングニジンスキーリアルシャダイを持っていたので、スタミナ豊富な血脈の有無をチェックしておくと良さそうです。

小倉大賞典で激走した9頭は5~9歳で、そのうち8頭は6~9歳ですから、ベテランが侮れないでしょう。小倉施行時の激走馬は7頭で、そのうち2012年以降の6頭は父か母父がサンデー系です。その6頭は前走が芝重賞で、5頭は前走が芝2000~2500mだったので、距離短縮馬が侮れないでしょう。


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