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穴ぐさ傾向と対策

三冠馬3頭の中でジャパンCの最有力馬は!?


先週(11月21日~23日)の穴ぐさは[5.1.8.115](複勝率10.9%)で、④着が11頭、⑤着が12頭とワンパンチが利かないケースが多くなってしまいました。申し訳ありません。秋の東京開催は今週末が最後となりますので、巻き返せるように頑張ります。

今週末はジャパンC京阪杯京都2歳Sという重賞が組まれていて、ご存知の通り、ジャパンCにはアーモンドアイコントレイルデアリングタクトという3頭の三冠馬が出走を予定しています。

その3頭がジャパンCを目指すという報道があってから、いろいろなところでどの馬が勝つか?という企画が行われていますが、ここでは、今年の芝2400m重賞今秋の東京芝の傾向で占ってみたいと思います。

今年、芝2400mの重賞は5レースが行われ(日経新春杯、青葉賞、オークス、ダービー、京都大賞典)、京都大賞典の前のこのコーナーでは、いずれも東京芝2400mのG1勝ち馬の産駒が優勝していることを掲載しました。改めて確認しておきましょう。

【2020年の芝2400m重賞連対馬】
月日
レース
①着
②着
1月19日
日経新春杯
①着モズベッロ
②着レッドレオン
ディープブリランテ
ディープインパクト
5月2日
青葉賞
①着オーソリティ
②着ヴァルコス
オルフェーヴル
ノヴェリスト
5月24日
オークス
①着デアリングタクト
②着ウインマリリン
エピファネイア
スクリーンヒーロー
5月31日
ダービー
①着コントレイル
②着サリオス
ディープインパクト
ハーツクライ
10月11日
京都大賞典
①着グローリーヴェイズ
②着キセキ
ディープインパクト
ルーラーシップ

優勝したのは、モズベッロ、オーソリティ、デアリングタクト、コントレイル、グローリーヴェイズで、それぞれの父は、ディープインパクトが2005年のダービー馬、オルフェーヴルが2011年のダービー馬、ディープブリランテが2012年のダービー馬、エピファネイアが2014年のジャパンC優勝馬です。

②着に入った馬の中にも、2008年ジャパンCを制したスクリーンヒーローの産駒(ウインマリリン)やハーツクライ(2006年ドバイシーマクラシック①着)の産駒(サリオス)、ノヴェリスト(2013年キングジョージ①着)の産駒(ヴァルコス)などがいて、連対馬の10頭のうち9頭は芝2400mのG1勝ち馬の産駒なんですよね。

東京芝2400mで行われるジャパンCも、芝2400mのG1勝ち馬の産駒に注目するべきでしょう。

今秋の東京芝の傾向としては、天皇賞・秋の前のこのコーナーでスタミナ血脈を持つ馬の好走が目立つことを掲載しました。OPのレースでは距離に関係なく、サドラーズウェルズニジンスキーを持つ馬が馬券に絡んでいるんですよね。

【2020年秋の東京芝OPで5代血統表内にサドラーズウェルズかニジンスキーを持ち③着以内に入った馬】
レース 馬名 サドラーズウェルズ・ニジンスキー
東スポ杯2歳S ②着タイトルホルダー 母父父父がサドラーズウェルズ
オーロC ③着ストーミーシー 母父父父と母母母父父がニジンスキー
アルゼンチン共和国杯 ①着オーソリティ
②着ラストドラフト
母母母父がサドラーズウェルズ
父母父父父がニジンスキー
京王杯2歳S ②着ロードマックス
③着ユングヴィ
母母父父父がサドラーズウェルズ
母母父父父がサドラーズウェルズ
天皇賞・秋 ②着フィエールマン 母父父父がニジンスキー
アルテミスS ③着テンハッピーローズ 父母母父がサドラーズウェルズ
富士S ①着ヴァンドギャルド 母父父父がサドラーズウェルズ
アイビーS ①着オーソクレース
③着スパイラルノヴァ
父母母父と母母父母父がサドラーズウェルズ
母父父父がサドラーズウェルズ
オクトーバーS ①着テリトーリアル
②着パンサラッサ
父父父がサドラーズウェルズ
母父父がサドラーズウェルズ
府中牝馬S ①着サラキア
③着サムシングジャスト
母父父父がニジンスキー
母父母父父がニジンスキー
毎日王冠 ①着サリオス 母父父父がニジンスキー
サウジアラビアRC ②着インフィナイト
③着セイウンダイモス
父母父父がサドラーズウェルズ
父父父父がサドラーズウェルズ
※スパイラルノヴァは母母父母父がニジンスキー

今秋の東京芝のOPは先週までで12レースあり、5代血統表内にサドラーズウェルズニジンスキーを持つ馬が③着以内に入っています。古馬混合の1600m以上での6レース(毎日王冠、府中牝馬S、オクトーバーS、富士S、天皇賞・秋、アルゼンチン共和国杯)では、そのタイプが連対圏に入り、天皇賞・秋以外の5レースで優勝していますから、ジャパンCでも重要でしょう。

ジャパンCに出走予定の三冠馬3頭では、デアリングタクトは父がエピファネイア(2014年ジャパンC①着)で、そのエピファネイアの母母父がサドラーズウェルズです。コントレイルは父がディープインパクト(2005年ダービー①着)ですが、サドラーズウェルズやニジンスキーは持っておらず、アーモンドアイは父がロードカナロアで、サドラーズウェルズやニジンスキーは持っていません。これを考えると、最有力はデアリングタクトという見方ができそうですが、どうでしょう!?

ちなみに、他に出走を予定している日本馬では、芝2400mのG1勝ち馬の産駒がカレンブーケドールクレッシェンドラヴグローリーヴェイズパフォーマプロミスマカヒキユーキャンスマイルワールドプレミアがいます。

また、5代血統表内にサドラーズウェルズニジンスキーを持つ日本馬は、カレンブーケドールクレッシェンドラヴユーキャンスマイルがいます。

デアリングタクトカレンブーケドールクレッシェンドラヴユーキャンスマイルの4頭は、父が芝2400mのG1勝ち馬で、5代血統表内にサドラーズウェルズニジンスキーを持っているので、今年のジャパンCの舞台が合いそうに映りますね。

なお、先週のマイルCSは単勝1.6倍の支持を集めたグランアレグリアの快勝で、今年のJRAの芝G1での1番人気は、次のような結果が残されています。

【2020年のJRA芝G1での1番人気】
馬場 単勝オッズ1~2倍台 単勝オッズ3倍台
良馬場 ①①①①①①①①
道悪馬場

良馬場だと[9.1.1.0]で、単勝オッズが1~2倍台の馬に限ると8戦8勝です。

ジャパンCは3頭の三冠馬が人気を分けそうで、そうなると1番人気の単勝オッズが3倍を超える可能性もありそうですが、いずれにしても良馬場の時は崩れていないですし、せっかくの超豪華メンバーですからね、ぜひとも良馬場での対決を見たいものです。

11月28日~29日に行われる東京、阪神の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。

11月28日~29日
場所
東京 Cコース・2週目
阪神 Aコース・4週目

11月28日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
東京9R カトレア賞 [1.1.1.8]
東京10R 銀嶺S [2.2.0.28]
東京11R キャピタルS [4.2.1.33]
阪神9R 江坂特別 [1.1.0.14]
阪神10R 竹田城S [0.1.1.1]
阪神11R 京都2歳S [0.0.0.5]

11月29日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
東京8R ベゴニア賞 [1.0.0.18]
東京9R オリエンタル賞 [0.1.0.17]
東京10R シャングリラ賞 [0.3.1.29]
東京11R ウェルカムS [0.0.2.26]
東京12R ジャパンC [1.1.0.37]
阪神9R 白菊賞 [1.2.2.9]
阪神10R 立雲峡S 出走ナシ
阪神11R カノープスS 出走ナシ
阪神12R 京阪杯 [3.1.1.36]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
京阪杯(G3、阪神芝1200m)

京阪杯での穴ぐさは[3.1.1.36](複勝率12.2%)で、昨年は【A】評価だったカラクレナイが7番人気で③着、一昨年は【C】評価だったナインテイルズが12番人気で②着に食い込みました。

過去10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が14頭いて、そのうちふた桁人気の馬が10頭います。今年は阪神開催ですが、かなりの人気薄までチェックした方が良いでしょう。2010~13年の激走馬6頭は3~5歳でしたが、14年以降の8頭は5~7歳で、近年はベテランが侮れない印象です。

その14年以降の8頭は前走がOPで、6頭は前走が③~④着で、例外の2頭は前走が1~4番人気でした。その8頭のうち6頭は以前に芝1400m以下の重賞で馬券に絡んだことがあったので、前走人気と前走着順を確認して地力のあるタイプを評価するようにしましょう。

注目レース
竹田城S(3勝クラス、阪神ダート2000m)

竹田城Sでの穴ぐさは[0.1.1.1](複勝率66.7%)で、複勝回収率は360%です。新設された昨年にメイショウマトイが②着&メイショウエイコウが③着に入る【穴ぐさダブル】になりました。

メイショウマトイは父ヴィクトワールピサ×母父アフリート、メイショウエイコウは父サマーバード×母父バブルガムフェローという配合で、1番人気で優勝したアドマイヤビクターは父ルーラーシップ×母父サンデーサイレンスでした。③着以内に入った3頭は馬番8番以内の偶数馬番でもあったので、ひと桁馬番に入ったサンデー系&ミスプロ系の配合馬が侮れないのではないでしょうか。

注目レース
白菊賞(2勝クラス、阪神芝外1600m)

白菊賞での穴ぐさは[1.2.2.9](複勝率35.7%)で、複勝回収率は237%です。

激走した5頭の穴ぐさは父か母父がサンデー系で、前走で4角5番手以内に付けていました。5頭のうち3頭は前走が芝で①着で、残りの2頭は前走が芝重賞で0秒3~0秒5差でした。5頭のうち4頭は前走時馬体重が420~460kg台で、今年は阪神開催となりますが、先行型は侮らない方が良さそうです。

注目レース
カトレア賞(1勝クラス、東京ダート1600m)

カトレア賞での穴ぐさは[1.1.1.8](複勝率27.3%)で、複勝回収率は174%です。昨年はショウナンマリオが10番人気で②着に食い込みました。

③着以内に入った3頭の穴ぐさはふた桁馬番で、中6週以内の臨戦でした。3頭は東京ダート1600mが初めてでしたが、いずれも左回りで勝ち鞍を挙げていたので、左回り実績馬をマークしておきましょう。

ちなみに…
ジャパンCでの穴ぐさは[1.1.0.37]です。近5年で7番人気以下で馬券に絡んだ馬は2015年②着のラストインパクト(穴ぐさ・A)だけとなっていますが、今年は穴馬の台頭があるでしょうか。

近10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が5頭いて、いずれも②~③着です。その5頭のうち、2頭はディープインパクト産駒、2頭はジャングルポケット産駒、1頭はネオユニヴァース産駒で、すべて日本ダービー優勝馬の産駒です。

5頭は前走が芝2000~2400mのG1で、中7週以内の臨戦でした。いずれも芝2400m以上のG1で④着以内に入ったことがあり、5頭のうち4頭は左回りの芝で勝ったことがあったので、それらの実績をチェックしておきましょう。

京都2歳Sでの穴ぐさは[0.0.0.5]ですが、このレースで7番人気以下の馬が馬券に絡んだケースはOP特別での2012年まで遡ります。重賞になってからの近6年では6番人気で馬券に絡んだ馬が2頭いて、その2頭は前走も芝2000mを走って4角5番手以内からメンバー中最速の上がり(33秒6~34秒8)で押し切っていました。穴で期待するとしたら、そのような先行型でしょうか。


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