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穴ぐさ傾向と対策

アイビスサマーダッシュは「牝馬2頭+牡馬1頭」に!?


先週(7月23日~24日)の穴ぐさは[1.8.4.104](複勝率11.1%)で、中京記念【C】評価だったカテドラルが10番人気で②着に入りました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました!

先週のこのコーナーでは、小倉芝1800mの準OP以上のレースでロベルト系かトニービン系を4代血統表内に持つ馬が連対していることを紹介しました。ただ、中京記念で1~3番人気に推された馬は、それに非該当だったんですよね。

どうなるか?と思って見ていたのですが、ハーツクライ産駒のカテドラルが最後に②着まで差し込んで、データ継続となりましたね(ハーツクライは母父がトニービン)。ちなみに、優勝したベレヌスタートルボウル産駒で、4代血統表内にグレイソヴリン系を持っていました。

今週と来週の2週間は新潟&札幌の2場開催で、小倉開催は2週間お休みになりますが、8月14日に行われる小倉記念(芝2000m)もグレイソヴリン系やロベルト系の好走がよくあるレースですから、忘れずに狙いたいですね。

今週末は、新潟でアイビスサマーダッシュ、札幌でクイーンSが予定されています。クイーンSは牝馬限定の芝1800m重賞で、マーメイドSの前にお伝えした通り、今年の古牝馬の芝重賞は内目の枠の馬がよく勝っています。

【2022年の古馬混合の牝馬限定芝重賞】
枠順 着別度数
1枠 [1.2.0.10]
2枠 [1.2.2.8]
3枠 [1.0.1.11]
4枠 [3.0.2.8]
5枠 [0.0.0.13]
6枠 [0.2.1.11]
7枠 [0.1.1.14]
8枠 [1.0.0.15]

今年、古馬混合の牝馬限定の芝重賞は7レースあり、そのうち6レースで1~4枠の馬が優勝しています(例外は中山牝馬S)。中山牝馬S以外の6レースでは、馬番1~7番の馬が馬券圏内に2頭以上入っているとも言えるので、クイーンSでも馬番1~7番の馬に注意するべきでしょう。

なお、上記の7レースのうち、1800~2000mの中距離戦は4レースあり(愛知杯、中山牝馬S、福島牝馬S、マーメイドS)、ある程度の馬格があった馬が勝利するケースが続いています。

【2022年の古馬混合の牝馬限定芝重賞】
馬体重 1400~1600m 1800~2000m
468kg以下 [1.2.0.19] [0.2.2.22]
470kg以上 [2.1.3.19] [4.2.2.30]

全体で見ても470kg以上の馬の方が好走率は高く、1800~2000mの4レースはいずれも470kg以上の馬が優勝しています。今年のクイーンSには桜花賞②着のウォーターナビレラが登録していて、同馬は前走(オークス)が468kgでした。2ヶ月ぶりで、どんな馬体重で出走してくるでしょうか。

一方、今週末が開幕週となる新潟では、直線競馬のアイビスサマーダッシュがあります。アイビスサマーダッシュは牡牝混合戦ですが、近年の開幕週での直線競馬は牝馬優勢となっているので、その点は気を付けるべきでしょう。

【2019年以降の開催1~2日目での新潟芝直1000m】
性別 平場戦 特別競走
牡セン馬 [1.2.1.38]
勝率2.4%
連対率7.1%
複勝率9.5%
[4.3.3.54]
勝率6.3%
連対率10.9%
複勝率15.6%
牝馬 [10.9.10.115]
勝率6.9%
連対率13.2%
複勝率20.1%
[8.9.9.104]
勝率6.2%
連対率13.1%
複勝率20.0%

このデータは連続開催での開催1~2日目のレースも含んでいますが、それでも牝馬の方が成績が良く、きれいな馬場だと牝馬のスピードが活きやすい面があるのかもしれませんね。

2019年以降だと、開催1~2日目での新潟芝直1000mの特別競走は12レースあり、そのうち11レースで牝馬が馬券圏内に2頭以上が入っています。

【2019年以降の開催1~2日目での新潟芝直1000mの特別競走】
①~③着 レース数
①~③着がすべて牝馬 3レース
①&②着が牝馬で、
③着が牡セン馬
2レース
①&③着が牝馬で、
②着が牡セン馬
3レース
①着が牡セン馬で、
②&③着が牝馬
3レース
①&③着が牡セン馬で、
②着が牝馬
1レース

牡セン馬が③着以内に2頭以上入ったのは2019年閃光特別が最後で、その後の開幕週での直線競馬の特別競走は馬券圏内に牝馬が2頭以上入り続けています。アイビスサマーダッシュは2016年以降の近6年連続で、①~③着の3頭が牝馬2頭 + 牡馬1頭」という組み合わせなんですよね。今年も同様の作戦が有効かもしれません。

7月30~31日に行われる新潟、札幌の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。

7月30~31日
場所
新潟 Aコース・1週目
札幌 Aコース・2週目

7月30日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
新潟9R 麒麟山特別 [2.3.2.33]
新潟10R 豊栄特別 [0.3.3.39]
新潟11R 関越S [0.1.0.17]
札幌9R おおぞら特別 [0.1.0.15]
札幌10R 阿寒湖特別 [1.1.0.12]
札幌11R STV賞 [1.3.0.33]

7月31日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
新潟9R 出雲崎特別 [0.1.2.24]
新潟10R 佐渡S [0.1.0.19]
新潟11R アイビスサマーダッシュ [3.2.3.38]
札幌9R 積丹特別 [0.1.2.17]
札幌10R 札幌道新スポーツ賞 [1.2.2.23]
札幌11R クイーンS [1.3.3.32]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
クイーンS(G3、札幌芝1800m)

クイーンSでの穴ぐさは[1.3.3.32](複勝率17.9%)で、複勝回収率は107%です。昨年は【B】評価だったサトノセシルが8番人気で③着に入りました。

函館開催時も含めて近10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が9頭いて、そのうち7頭は偶数馬番でした。奇数馬番で激走した2頭は馬番1番で、最内枠偶数馬番の馬が狙い目と言えます。

激走した9頭は父か母父がサンデー系かミスプロ系で、札幌での7頭は父がサンデー系かミスプロ系でした。9頭のうち8頭は馬体重が450~480kgで、4角6番手以下から馬券圏内に差し込んでいたので、決め手のあるタイプが侮れないでしょう。

注目レース
豊栄特別(2勝クラス、新潟芝外1600m)

豊栄特別での穴ぐさは[0.3.3.39](複勝率13.3%)で、複勝回収率は100%です。

馬券に絡んだ6頭の穴ぐさは左回りでの勝ち鞍があり、そのうち5頭は3~4歳でした。2010年以降の5頭は7~8月に連対実績があったので、に好走歴がある若いタイプをマークしておきましょう。

注目レース
札幌道新スポーツ賞(2勝クラス、札幌芝1500m)

札幌道新スポーツ賞での穴ぐさは[1.2.2.23](複勝率17.9%)で、札幌芝1500mの時に限ると[0.2.1.13](複勝率18.8%)です。

札幌芝1500mで③着以内に入った3頭の穴ぐさはダートで勝ち鞍があり、5代血統表内にノーザンダンサーのクロスを持っていました。3頭は馬体重が488kg以下の4~5歳馬で、力の要る馬場を苦にしなさそうなタイプが狙い目でしょう。

ちなみに…
アイビスサマーダッシュでの穴ぐさは[3.2.3.38]で、近10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が7頭います。

激走した7頭は5~7歳で、そのうち6頭は6~8枠でした。7頭は5代血統表内にノーザンダンサーのクロスを持っていたので、血統をチェックしておきましょう。7頭は6~8月に勝利実績があり、2015年以降の6頭は馬体重が492kg以下でした。


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