穴ぐさ傾向と対策
七夕賞も馬番6番以内から勝ち馬が!?
先週(7月1日~2日)の穴ぐさは[3.4.8.98](複勝率13.3%)で、CBC賞で【B】評価だったサンキューユウガが8番人気で②着に入りました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました! ただ、CBC賞は上位人気の3頭がともに掲示板外に敗れ、ちょっと難しかったですかね。
今週末は福島で七夕賞、中京でプロキオンSが予定されていて、七夕賞はまたもハンデ戦です。昨年の七夕賞は8枠16番だったエヒトが優勝しましたが、その後の芝2000mのハンデ重賞はずっと馬番6番以内の馬が勝っているので、その勝ち馬をご覧ください。
【2022年7月以降の芝2000mのハンデ重賞(JRA)】
レース | 勝ち馬 | 馬番 | 父 |
2023年 マーメイドS |
ビッグリボン | 4 | ルーラーシップ |
2023年 新潟大賞典 |
カラテ | 2 | トゥザグローリー |
2023年 愛知杯 |
アートハウス | 3 | スクリーンヒーロー |
2023年 中山金杯 |
ラーグルフ | 3 | モーリス |
2022年 中日新聞杯 |
キラーアビリティ | 1 | ディープインパクト |
2022年 福島記念 |
ユニコーンライオン | 2 | No Nay Never |
2022年 新潟記念 |
カラテ | 6 | トゥザグローリー |
2022年 小倉記念 |
マリアエレーナ | 2 | クロフネ |
2022年 函館記念 |
ハヤヤッコ | 1 | キングカメハメハ |
2022年 七夕賞 |
エヒト | 16 | ルーラーシップ |
昨年の函館記念以降は、馬番6番以内の馬が9連勝中です。父欄は、黄色がキングマンボ系、オレンジ色がロベルト系、赤色がノーザンダンサー系、ピンク色がサンデー系で、父サンデー系で勝ったのはキラーアビリティ(2022年中日新聞杯)だけとなっています。
上記の10レースでは、父がキングマンボ系かロベルト系の馬の好走率が高く、10レースのうち9レースでは、どちらかの父系で馬番6番以内だった馬が馬券圏内に入っています。
【2022年7月以降の芝2000mのハンデ重賞(JRA)】
レース | 馬番6番以内の 父キングマンボ系 |
馬番6番以内の 父ロベルト系 |
2023年 マーメイドS |
①③着 | ⑩着 |
2023年 新潟大賞典 |
①⑭⑮着 | 出走なし |
2023年 愛知杯 |
⑪⑭着 | ①着 |
2023年 中山金杯 |
⑫着 | ①着 |
2022年 中日新聞杯 |
⑤⑧着 | 出走なし |
2022年 福島記念 |
③⑤⑭着 | 出走なし |
2022年 新潟記念 |
①⑤着 | 出走なし |
2022年 小倉記念 |
⑧着 | ③⑥着 |
2022年 函館記念 |
①⑦⑫着 | ②⑬着 |
2022年 七夕賞 |
②⑫着 | 出走なし |
馬番6番以内の父キングマンボ系は[4.1.2.14](複勝率33.3%)で、馬番6番以内の父ロベルト系は[2.1.1.3](複勝率57.1%)です。これらのタイプが馬券に絡まなかったのは昨年の中日新聞杯だけで、今年の七夕賞ではどうでしょうか?
一方、プロキオンSは、今年は中京ダート1400mでの施行で、昨年以降のJRAのダート1600m以下の古馬混合重賞(6レース)では、馬体重が514kg以上だった大型馬の好走率が高くなっています。
【2022年以降のJRAのダート1600m以下の古馬混合重賞】
馬体重 | 着別度数 | 複勝率 |
512kg以下 | [2.3.5.58] | 14.7% |
514kg以上 | [4.3.1.20] | 28.6% |
514kg以上だった馬は6レースすべてで連対し、そのうち4レースで優勝しています。514kg以上で1~2番人気に推された馬は[3.2.1.1](複勝率85.7%)と好成績で、プロキオンSの上位人気馬も馬体重に注目すると良さそうです。
上記の6レースのうち5レースでは前走①~②着馬が優勝していて、6レースすべてで前走が1~6番人気で①~②着だった馬が連対しています。
【2022年以降のJRAのダート1600m以下の古馬混合重賞】
レース | 前走が1~6番人気で ①~②着だった馬 |
2023年フェブラリーS | ①④⑥⑬着 |
2023年根岸S | ①②③⑧着 |
2022年カペラS | ①②④⑤⑦⑧⑫⑮着 |
2022年武蔵野S | ①②⑪着 |
2022年フェブラリーS | ②⑥⑦⑭着 |
2022年根岸S | ①②⑦⑨⑭着 |
前走が1~6番人気で①~②着だった馬は、上記の6レースで[5.5.1.17](複勝率39.3%)です。今年のプロキオンSの登録馬では、オメガレインボー、ジレトール、タガノビューティー、ドンフランキーなどが該当しますが、どんな結果となるでしょうか。
【月額会員が利用できるコーナー紹介】
函館芝は今週末からBコースに替わるので、ご注意ください。7月8~9日に行われる福島、中京、函館の芝の使用コースと特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
7月8~9日
場所 | 芝 |
福島 | Aコース・2週目 |
中京 | Aコース・2週目 |
函館 | Bコース・1週目 |
7月8日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
福島9R | 須賀川特別 | [0.0.2.14] |
福島10R | 猪苗代特別 | [1.1.2.32] |
福島11R | 阿武隈S | [2.2.2.20] |
中京9R | マカオJCT | [1.2.1.29] |
中京10R | インディアT | [3.0.0.37] |
中京11R | マレーシアC | [2.0.0.22] |
函館9R | 北斗特別 | [0.1.4.20] |
函館10R | 潮騒特別 | [2.3.2.25] |
函館11R | マリーンS | [1.2.1.33] |
7月9日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
福島9R | 織姫賞 | [1.4.2.37] |
福島10R | 天の川賞 | [2.2.2.31] |
福島11R | 七夕賞 | [2.4.0.44] |
福島12R | 彦星賞 | [0.2.1.34] |
中京9R | タイランドC | [1.3.4.32] |
中京10R | フィリピンT | [2.3.1.25] |
中京11R | プロキオンS | [1.1.3.45] |
中京12R | シンガポールTC賞 | [2.2.2.24] |
函館9R | 噴火湾特別 | [1.0.1.25] |
函館10R | 横津岳特別 | [1.1.1.13] |
函館11R | 五稜郭S | [2.1.0.27] |
☆注目レース☆
阿武隈S(3勝クラス、福島芝1800m)
阿武隈Sでの穴ぐさは[2.2.2.20](複勝率23.1%)で、複勝回収率は123%です。昨年は【A】評価だったゴールドスミスが8番人気で優勝しました。
③着以内に激走した6頭の穴ぐさは牡セン馬で、ハンデ戦での3頭は父か母父がサンデー系で、ハンデ54~55kgでした。6頭は前走が④着以下でしたが、福島や小倉など右回りのO型コースの芝で勝利実績があったので、小回り実績馬が侮れないでしょう。
☆注目レース☆
潮騒特別(2勝クラス、函館芝1200m)
潮騒特別での穴ぐさは[2.3.2.25](複勝率21.9%)で、複勝回収率は108%です。昨年は【A】評価だったアラモードバイオが5番人気で③着に入りました。
馬券に絡んだ7頭の穴ぐさは馬番7番より外枠で、2014年以降の6頭は中3週以内での臨戦でした。7頭のうち5頭は馬体重が490kg以上で、同じく7頭のうち5頭は4角7番手以下から③着以内に差し込んでいたので、大型馬や決め手のあるタイプに妙味がありそうです。
☆注目レース☆
北斗特別(1勝クラス、函館芝2000m)
北斗特別での穴ぐさは[0.1.4.20](複勝率20.0%)で、芝の時に限ると[0.1.4.14](複勝率26.3%)で、複勝回収率は135%です。
馬券圏内に入った5頭の穴ぐさは前走が⑤着以下でしたが、いずれも前走は左回りでした。5頭は馬番10番以内で、右回りで直線平坦コースでの勝ち鞍がありました。2015年以降の4頭は父か母父がサンデー系なので、右回りに実績があるサンデー系内包馬の巻き返しに注意しましょう。
☆注目レース☆
織姫賞(1勝クラス、福島芝1800m)
織姫賞での穴ぐさは[1.4.2.37](複勝率15.9%)で、複勝回収率は103%です。昨年は【C】評価だったサイモンベラーノが15番人気で③着に激走しました。
馬券に絡んだ7頭の穴ぐさは中9週以内での臨戦で、いずれも前走が左回りでした。7頭のうち6頭は前走が④着以下でしたが、その6頭は右回りで勝ったことがあったので、ここでも右回り実績馬の巻き返しがあり得そうです。7頭は、父と母父がサンデー系・ミスプロ系・ノーザンダンサー系の組み合わせでした。
■ちなみに…■
七夕賞での穴ぐさは[2.4.0.44]で、プロキオンSでは[1.1.3.45]です。
近10年の七夕賞では7番人気以下で③着以内に入った馬が13頭いて、そのうち10頭は5~6歳です。13頭は馬番13番以内で、そのうち12頭は父か母父がサンデー系かミスプロ系でした。
2018年以降に激走した6頭のうち5頭はひと桁馬番で、同じく6頭のうち5頭は中山か阪神&京都の内回りコースで勝利実績がありました。小回り実績のあるひと桁馬番の馬はマークしておくと良さそうです。
近10年のプロキオンSでは7番人気以下で③着以内に入った馬が9頭いますが、そのうち5頭は1700mの時で、1400mの時に限ると4頭です。
ダート1400mで激走した4頭は5~7歳で、いずれも重賞での連対歴がありました。4頭は父か母父がサンデー系かミスプロ系で、そのうち3頭は3ヶ月以上の休み明けでした。4頭は前走で4角6番手以内に付けていたので、ある程度の前目に付けていた重賞実績馬をチェックしておきましょう。