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穴ぐさ傾向と対策

函館記念は馬体重も気になる要素に…?


先週(7月8日~9日)の穴ぐさは[4.7.6.95](複勝率15.2%)で、七夕賞【A】評価だったホウオウエミーズが13番人気で③着に入りました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました!

先週のこのコーナーでは、七夕賞は馬番6番以内から勝ち馬が出るのではないか?と記して、それは当てはまらなかったものの、昨年7月以降の芝2000mのハンデ重賞では、馬番6番以内に入った父キングマンボ系か父ロベルト系が馬券に絡むケースが多い、とも記したんですよね。

七夕賞は、8枠15番だったセイウンハーデスが優勝し、②着が2枠4番だったキングカメハメハ産駒のククナ、③着が1枠2番だったロードカナロア産駒のホウオウエミーズでした。②~③着に激走した2頭は父キングマンボ系だったので、今週末の函館記念も、父キングマンボ系か父ロベルト系で馬番6番以内に入った馬には注目すべきじゃないですかね。

改めて、昨年の七夕賞以降の芝2000mのハンデ重賞の勝ち馬と、馬番6番以内に入った父キングマンボ系か父ロベルト系の馬の着順をご覧ください。

【2022年7月以降の芝2000mのハンデ重賞(JRA)】
レース 勝ち馬 馬番
2023年
七夕賞
セイウンハーデス 15 シルバーステート
2023年
マーメイドS
ビッグリボン 4 ルーラーシップ
2023年
新潟大賞典
カラテ 2 トゥザグローリー
2023年
愛知杯
アートハウス 3 スクリーンヒーロー
2023年
中山金杯
ラーグルフ 3 モーリス
2022年
中日新聞杯
キラーアビリティ 1 ディープインパクト
2022年
福島記念
ユニコーンライオン 2 No Nay Never
2022年
新潟記念
カラテ 6 トゥザグローリー
2022年
小倉記念
マリアエレーナ 2 クロフネ
2022年
函館記念
ハヤヤッコ 1 キングカメハメハ
2022年
七夕賞
エヒト 16 ルーラーシップ

【2022年7月以降の芝2000mのハンデ重賞(JRA)】
レース 馬番6番以内の
キングマンボ
馬番6番以内の
ロベルト
2023年
七夕賞
⑧着 出走なし
2023年
マーメイドS
⑩着
2023年
新潟大賞典
⑭⑮着 出走なし
2023年
愛知杯
⑪⑭着
2023年
中山金杯
⑫着
2022年
中日新聞杯
⑤⑧着 出走なし
2022年
福島記念
⑤⑭着 出走なし
2022年
新潟記念
⑤着 出走なし
2022年
小倉記念
⑧着 ⑥着
2022年
函館記念
⑦⑫着 ⑬着
2022年
七夕賞
⑫着 出走なし

昨年7月以降の芝2000mのハンデ重賞(11レース)では、七夕賞以外は馬番6番以内の馬が勝っていて、近2年(2022~23年)の七夕賞でも馬番6番以内の馬が②着に入っているので、馬番6番以内の馬が連対している、と言えます。その11レースのうち10レースでは、馬番6番以内に入った父キングマンボ系か父ロベルト系の馬が馬券に絡んでいます。

函館記念が行われる函館芝2000mでは、先週に北斗特別(1勝クラス)が行われ、穴ぐさのワンツー(①&②着)となりましたが、8番人気で勝ったディープレイヤーは486kgで、9番人気で②着に入ったコスモエクスプレスは478kgでした。今年の函館芝2000mの1勝クラス以上では、馬体重が486kg以下だった馬が勝っているので、その成績をご覧ください。

【2023年の函館芝2000mでの1勝クラス以上】
馬体重 着別度数
486kg以下 [6.6.6.38]
488kg以上 [0.0.0.10]

488kg以上で出走した馬は10頭だけじゃないか、と思うかもしえませんが、その10頭のうち5頭が1~5番人気だったので、馬格のある馬には用心すべきじゃないかと思うんですよね。近10年の函館記念のうち、7年では486kg以下の馬が優勝しています。

土曜日(15日)には函館2歳Sがありますが、今年の函館芝1200mの特別競走(11レース)では、牝馬の方が好走率が高くなっています。

【2023年の函館芝1200mの特別競走】
性別 着別度数 勝率 連対率 複勝率
牡セン馬 [3.4.2.47] 5.4% 12.5% 16.1%
牝馬 [9.6.9.66] 10.0% 16.7% 26.7%

牝馬は11レースすべてで馬券に絡んでいて、7月以降の4レースでは③着以内に2頭以上が入っていますから、函館2歳Sでも注目でしょう。

今年の函館芝1200mの特別競走での牝馬については、馬体重に関して次のようなデータがあります。

【2023年の函館芝1200mの特別競走での牝馬】
馬体重 着別度数
マイナス体重 [0.1.3.20]
増減なし [0.2.2.10]
プラス体重 [9.3.4.36]

勝利を収めた9頭の牝馬は、いずれもプラス体重での出走でした。函館2歳Sでの牝馬についても、馬体重の変動をチェックしてみてはいかがでしょうか。

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福島芝中京芝は、今週末からBコースに変更となるので、ご注意ください。7月15~16日に行われる福島、中京、函館の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。

7月15~16日
場所
福島 Bコース・1週目
中京 Bコース・1週目
函館 Bコース・2週目

7月15日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
福島9R 南相馬特別 [0.0.2.15]
福島10R 米沢特別 [1.3.2.35]
福島11R バーデンバーデンC [3.2.4.33]
中京9R 鞍ヶ池特別 [1.2.2.21]
中京10R 大府特別 [2.1.1.8]
中京11R 関ヶ原S [0.0.0.21]
函館9R 湯浜特別 [2.0.0.24]
函館10R かもめ島特別 [1.0.4.30]
函館11R 函館2歳S [0.4.1.41]

7月16日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
福島9R 信夫山特別 [3.0.1.16]
福島10R 会津S [1.3.2.34]
福島11R 福島テレビOP [1.1.2.30]
中京9R 長久手特別 [0.1.2.19]
中京10R 中京スポニチ賞 [1.1.2.34]
中京11R 名鉄杯 [2.3.4.30]
函館9R 臥牛山特別 [1.1.0.4]
函館10R 駒場特別 [0.2.2.23]
函館11R 函館記念 [1.4.5.38]
函館12R 湯の川温泉特別 [0.0.1.8]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
函館記念(G3、函館芝2000m)

函館記念での穴ぐさは[1.4.5.38](複勝率20.8%)で、複勝回収率は104%です。

近10年の函館記念では7番人気以下で③着以内に入った馬が18頭いて、そのうち5頭が前走・巴賞で、残りの13頭のうち12頭は前走が芝重賞でした。2014年以降に激走した16頭は父がサンデー系かミスプロ系かロベルト系で、2018年以降の8頭は父がサンデー系かミスプロ系です。

激走した18頭は、良馬場で13頭、道悪馬場で5頭で、良馬場での13頭のうち12頭は芝重賞で③着以内に好走したことがありました。道悪馬場での5頭のうち4頭は芝重賞での③着以内がなかったので、馬場状態に応じて実績面の評価を変えると良さそうです。馬体重が486kg以下で激走した12頭のうち10頭は馬番10番以内で、488kg以上だった6頭は馬番8番より外枠で、そのうち4頭は馬番14~15番でした。大柄なタイプは真ん中から外枠、大柄ではないタイプは真ん中から内枠に入った馬を狙うと良さそうです。

注目レース
バーデンバーデンC(3勝クラス、福島芝1200m)

バーデンバーデンCでの穴ぐさは[3.2.4.33](複勝率21.4%)で、準OPの時に限ると[1.0.2.6](複勝率33.3%)で、複勝回収率は116%です。昨年は【A】評価だったレッドクレオスが7番人気で③着に入りました。

準OPの時に馬券圏内に入った3頭の穴ぐさは5~6歳で、中8週以上での臨戦でした。3頭は8月に勝ち鞍があり、そのうち2頭は8~9月に2勝をマークしていたので、夏季実績のあるタイプをチェックしておきましょう。

注目レース
信夫山特別(2勝クラス、福島芝2600m)

信夫山特別での穴ぐさは[3.0.1.16](複勝率20.0%)で、複勝回収率は136%です。

馬券に絡んだ4頭の穴ぐさは前走が⑤着以下でしたが、いずれも左回りでした。4頭のうち3頭は右回りで2勝を挙げていて、例外の1頭は福島芝2600mで連対歴があったので、右回り実績馬が侮れなさそうです。2018年以降に激走した3頭は、中4週以内での臨戦だった父サンデー系でした。

注目レース
大府特別(2勝クラス、中京ダート1800m)

大府特別での穴ぐさは[2.1.1.8](複勝率33.3%)で、複勝回収率は137%です。昨年は【A】評価だったダイシンピスケスが8番人気で②着、【B】評価だったクリノクラールが7番人気で③着に入る【穴ぐさダブル】になりました。

ダート1800mの時に③着以内に入った3頭は父か母父がサンデー系の4歳馬で、前走が⑤着以下でしたが、2~3走前にダート1800mで馬券圏内がありました。3頭は左回りのダートで勝ち鞍があったので、左回りで実績のある馬の巻き返しに注意しましょう。

ちなみに…
函館2歳Sでの穴ぐさは[0.4.1.41]です。近10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が11頭いて、中1~6週での臨戦でした。11頭のうち10頭が前走①着で、同じく11頭のうち10頭は前走が1~5番人気でした。

11頭のうち5頭は前走が4角先頭で、それら以外の6頭は前走が4角2~3番手でメンバー中3位以内の上がりを計時していました。2015年以降に激走した8頭はキャリア1戦で、そのうち7頭は父か母父がサンデー系かミスプロ系でした。


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