穴ぐさ傾向と対策
キーンランドCも勝ち馬は外枠から!?
今週末の重賞はキーンランドCと新潟2歳S。その予想に役立つ情報と穴ぐさの好走率が高い特別競走をご紹介します。キーンランドCも新潟2歳Sも、枠順は重要そうです。
先週(8月19日~20日)の穴ぐさは[2.4.12.96](複勝率15.8%)でした。札幌記念と北九州記念では貢献できず、申し訳ありませんでした。
札幌記念は稍重馬場となり、2分1秒5という決着時計は2016年(2分1秒7)以来の遅いタイムでした。優勝したプログノーシスと②着のトップナイフは4馬身差(0秒7差)で、札幌記念で①着・②着の差が0秒4以上付いたことは2013年(1秒0差)以来でしたから、馬場の巧拙の差が大きく出た印象でした。
札幌競馬場は、今週末(8月26日~27日)も天気が不安定になる可能性があるようで、キーンランドCやワールドオールスタージョッキーズが開催されますが、馬場適性や騎手の技量が重要になってくるかもしれませんね。
【月額会員が利用できるコーナー紹介】
今週末の重賞はキーンランドCと新潟2歳Sが予定されています。キーンランドCは札幌芝1200mでのG3で、先週の北九州記念も含めて、今年の芝1200m重賞では1番人気が勝てていないので、その成績をご覧ください。
【2023年の芝1200m重賞(JRA)】
| 人気 | 着別度数 |
| 1番人気 | [0.1.3.4] |
| 2番人気 | [2.2.0.4] |
| 3番人気 | [1.0.0.7] |
| 4番人気 | [1.0.2.5] |
| 5番人気 | [1.1.1.5] |
| 6番人気以下 | [3.4.2.79] |
今年、JRAでは芝1200mの重賞が8レースあり、1番人気は[0.1.3.4]です。北九州記念でママコチャが②着に入ったものの、1番人気は未勝利なので、キーンランドCでも用心すべきですかね。
北九州記念を勝利したのはジャスパークローネで、同馬は7枠15番でした。芝1200mの重賞では、外枠の優勝が続いているので、その成績もご覧ください。
【2023年の芝1200m重賞(JRA)】
| レース | 勝ち馬 | 馬番 |
| 北九州記念 | ジャスパークローネ | 15 |
| 函館2歳S | ゼルトザーム | 15 |
| CBC賞 | ジャスパークローネ | 10 |
| 函館スプリントS | キミワクイーン | 15 |
| 葵S | モズメイメイ | 15 |
| 高松宮記念 | ファストフォース | 13 |
| オーシャンS | ヴェントヴォーチェ | 9 |
| シルクロードS | ナムラクレア | 2 |
1月のシルクロードSこそ2枠2番だったナムラクレアが勝ちましたが、その後は馬番9番より外枠の馬は7連勝中で、高松宮記念以降は7~8枠の馬が6連勝中です。先週の札幌競馬を見ると、芝は内側が良いという感じではなかったので、キーンランドCでも真ん中から外枠の馬に向きそうですね。
今夏の札幌芝1200mの特別競走という観点では、次のようなデータがあります。
【2023年の札幌芝1200mの特別競走】
| 枠順 | 着別度数 |
| 1枠 | [0.0.1.6] |
| 2枠 | [1.2.1.5] |
| 3枠 | [0.2.1.7] |
| 4枠 | [0.1.2.7] |
| 5枠 | [1.0.0.9] |
| 6枠 | [0.0.1.10] |
| 7枠 | [2.0.0.9] |
| 8枠 | [2.1.0.9] |
【2023年の札幌芝1200mの特別競走】
| 前走位置取り | 着別度数 |
| 前走が4角1~2番手 | [0.2.3.18] |
| 前走が4角3~7番手 | [6.3.2.18] |
| 前走が4角8番手以下 | [0.1.1.26] |
今年、札幌芝1200mで特別競走は6レースあり、勝利した6頭は前走で4角3~7番手に付けていました。前走で逃げていたり、後方過ぎると勝てておらず、中団前目に付けていた馬の好走率が高くなっています。6レースのうち5レースで5~8枠の馬が勝っていますから、キーンランドCでもそんな馬に注目すべきですかね。
一方、新潟2歳Sが行われる新潟芝外1600mでは、今夏に11レースが行われ、馬体重別で次のデータがあります。
【2023年7~8月の新潟芝外1600m】
| 馬体重 | 着別度数 |
| 468kg以下 | [11.5.7.64] |
| 470kg以上 | [0.6.4.49] |
今年7~8月に新潟芝外1600mのレースは11回あり、勝利したのはいずれも馬体重が468kg以下でした。大柄なタイプは勝てていないので、新潟2歳Sでも注意が必要でしょう。
新潟芝外1600~1800mに限ると、今夏に特別競走が6レースあり、枠順別成績が極端なことになっています。
【2023年7~8月の新潟芝外1600~1800mの特別競走】
| 枠順 | 着別度数 |
| 1枠 | [2.3.0.5] |
| 2枠 | [1.1.1.7] |
| 3枠 | [0.0.0.10] |
| 4枠 | [0.0.2.9] |
| 5枠 | [0.0.0.11] |
| 6枠 | [0.0.1.10] |
| 7枠 | [2.0.1.10] |
| 8枠 | [1.2.1.12] |
ちょっと不思議な現象が起こっていて、連対圏に入った12頭は内枠(1~2枠)か外枠(7~8枠)です。3~6枠の馬は[0.0.3.40]という成績なので、新潟2歳Sも、軸馬は内か外の極端な枠から選ぶと良さそうです。
→穴ぐさで夏競馬を勝ち組で締めくくれ!←
8月26~27日に行われる新潟、小倉、札幌の芝の使用コースと特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
8月26~27日
| 場所 | 芝 |
| 新潟 | Aコース・5週目 |
| 小倉 | Aコース・3週目 |
| 札幌 | Cコース・2週目 |
8月26日
| 場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
| 新潟9R | 岩室温泉特別 | [0.2.2.46] |
| 新潟10R | 長岡S | [1.1.3.37] |
| 新潟11R | BSN賞 | [1.2.2.33] |
| 小倉9R | ひまわり賞 | [0.0.0.3] |
| 小倉10R | 西海賞 | [0.0.2.15] |
| 小倉11R | 釜山S | [1.1.3.21] |
| 札幌9R | ルスツ特別 | [0.1.1.4] |
| 札幌10R | WASJ第1戦 | [0.1.0.14] |
| 札幌11R | WASJ第2戦 | [1.1.2.14] |
| 札幌12R | ニセコ特別 | [0.2.2.30] |
8月27日
| 場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
| 新潟9R | 五頭連峰特別 | [0.0.2.33] |
| 新潟10R | 朱鷺S | [3.1.1.30] |
| 新潟11R | 新潟2歳S | [0.1.3.45] |
| 小倉9R | 英彦山特別 | [0.4.1.6] |
| 小倉10R | 九州スポーツ杯 | [0.2.0.23] |
| 小倉11R | 小倉日経OP | [0.4.2.16] |
| 札幌9R | 勝馬投票100周年記念 | 出走なし |
| 札幌10R | WASJ第3戦 | [1.1.0.12] |
| 札幌11R | キーンランドC | [3.3.2.43] |
| 札幌12R | WASJ第4戦 | [2.0.0.16] |
☆注目レース☆
小倉日経OP(OP特別、小倉芝1800m)
小倉日経OPでの穴ぐさは[0.4.2.16](複勝率27.3%)で、複勝回収率は145%です。
③着以内に入った6頭の穴ぐさは中8週以内での臨戦で、そのうち5頭はひと桁馬番でした。2009年以降の5頭は6~8月に勝ち鞍があり、2012年以降の4頭は父か母父がサンデー系だったので、夏季実績のあるサンデー系内包馬をマークしておきましょう。
☆注目レース☆
WASJ第2戦(3勝クラス、札幌芝2000m)
WASJ第2戦での穴ぐさは[1.1.2.14](複勝率22.2%)で、複勝回収率は137%です。昨年は【C】評価だったターキッシュパレスが10番人気で②着に入りました。
馬券圏内に入った4頭の穴ぐさは4~5歳の牡馬で、5代血統表内にロベルト系を持っていました。4頭のうち3頭は重~不良の芝かダートで勝ち鞍があったので、パワーのありそうな牡馬が狙い目になりそうです。
☆注目レース☆
釜山S(3勝クラス、小倉ダート1000m)
釜山Sでの穴ぐさは[1.1.3.21](複勝率19.2%)で、複勝回収率は116%です。昨年は【C】評価だったジャスパーゴールドが11番人気で③着に入りました。
ダート1000mの時に限ると[0.0.2.7](複勝率22.2%)で、③着に入った2頭の穴ぐさは4歳牡馬で、4角9~10番手からメンバー中最速の上がり(34秒1~35秒1)で差し込みました。その2頭は休み明けでしたが、過去に休み明けでの好走歴があったので、間隔の開いた若い馬に注意しましょう。
☆注目レース☆
英彦山特別(1勝クラス、小倉芝1800m)
英彦山特別での穴ぐさは[0.4.1.6](複勝率45.5%)で、複勝回収率は155%です。
馬券に絡んだ5頭の穴ぐさは父か母父がサンデー系の3~4歳馬で、いずれもひと桁馬番でした。5頭のうち4頭は中5週以内での臨戦だったので、順調に使われているサンデー系内包馬をマークしておきましょう。
■ちなみに…■
キーンランドCでの穴ぐさは[3.3.2.43]で、新潟2歳Sでの穴ぐさは[0.1.3.45]です。昨年のキーンランドCでは【A】評価だったヴェントヴォーチェが6番人気で優勝しました。
近10年のキーンランドCでは7番人気以下で③着以内に入った馬が7頭いて、いずれも芝OPで連対歴がある5歳以上の馬です。7頭のうち6頭は父か母父がサンデー系で、同じく7頭のうち6頭は父か母父か母母父がノーザンダンサー系だったので、サンデー系とノーザンダンサー系を併せ持つ馬が面白そうです。7頭のうち6頭は馬番8番より外枠だったので、真ん中から外枠の馬がベターでしょう。
近10年の新潟2歳Sでは7番人気以下で③着以内に入った馬が4頭いて、中4~8週での臨戦だった関東馬です。4頭は馬番7~13番で、前走でメンバー中1~2位の上がりを計時していました。4頭は父か母父がサンデー系だったので、サンデー系内包で決め手のあるタイプが狙い目でしょう。