穴ぐさ傾向と対策
中山&京都の金杯は4枠以内の馬に勝機が!?
このたびの令和6年能登半島地震により被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。一日も早く平穏な日々が戻りますよう、心よりお祈り申し上げます。
今週末の重賞は中山金杯、京都金杯、フェアリーS、シンザン記念。その予想に役立つ情報と穴ぐさの好走率が高い特別競走をご紹介します。中山&京都の金杯は4枠以内の馬に注目すると良さそうです。
昨年12月28日の穴ぐさは[4.2.3.34](複勝率20.9%)で、単勝回収率が251%、複勝回収率が110%でした。阪神の最終レース(カウントダウンS)を【A】評価だったスコールユニバンスが8番人気で勝ち、中山の最終レース(2023ファイナルS)を【C】評価だったボルザコフスキーが11番人気で差し切ってくれました。
2023年の穴ぐさは[223.275.362.4747]という成績で、勝率4.0%、連対率8.9%、複勝率15.3%でした。2022年が勝率3.7%、連対率8.9%、複勝率15.1%だったので、やや向上したと言えますが、振り返ると、取りこぼしも少なくなかったように思います。2024年は、さらなる成績向上を目指して精進いたします。
ちなみに、JRAでの平地G1は、昨年に24レースが行われ、穴ぐさが①着となったのはNHKマイルCのシャンパンカラー(9番人気)だけでしたが、24レースのうち22レースで1~5番人気が勝利を収めたんですよね。6番人気以下で優勝したのは、NHKマイルCのシャンパンカラーと高松宮記念でのファストフォース(12番人気)の2頭だけでした。上位人気の馬が地力の高さを見せる結果が多かったわけですが、2024年はどうなるでしょうか。
【月額会員が利用できるコーナー紹介】
2024年の中央競馬は1月6~8日の3日間開催からのスタートで、6日に中山金杯と京都金杯、7日にフェアリーS、8日にシンザン記念という重賞が組まれています。
中山金杯は中山芝2000mでのハンデG3で、昨年のJRAでの芝2000mのハンデ重賞では、馬番7番以内の馬や父キングマンボ系の好走が目立ちました。
【2023年の芝2000mのハンデ重賞(JRA)】
馬番 | 着別度数 | 勝率 連対率 複勝率 |
馬番1~7番 | [8.6.6.50] | 11.4% 20.0% 28.6% |
馬番8~17番 | [2.4.4.76] | 2.3% 7.0% 11.6% |
【2023年の芝2000mのハンデ重賞(JRA)】
父系 | 着別度数 | 複勝率 |
父キングマンボ系 | [4.5.3.32] | 27.3% |
父ロベルト系 | [3.0.1.7] | 36.4% |
父サンデー系 | [2.5.4.63] | 14.9% |
父ノーザンダンサー系 | [1.0.2.19] | 13.6% |
上記4系統以外の父系 | [0.0.0.5] | 0.0% |
芝2000mのハンデ重賞(JRA)は昨年に10レースが行われ、馬番7番以内の馬が10レースすべてで連対し、そのうち8レースで優勝しました。馬番1番の馬は[0.0.0.10]だったので、馬番2~7番の馬に注目すると良さそうです。
また、好走率が高かったのは父キングマンボ系と父ロベルト系の馬で、10レースすべてで連対しました。出走頭数は父サンデー系が多かったものの、好走率は父キングマンボ系と父ロベルト系が優勢だったので、中山金杯でも期待していいでしょう。
京都金杯は京都芝外1600mでのハンデG3で、昨年のJRAでの芝1600mのハンデ重賞では、4枠以内で、父か母父がサンデー系の馬が優勝しました。
【2023年の芝1600mのハンデ重賞(JRA)】
枠順 | 着別度数 |
1枠 | [0.1.1.7] |
2枠 | [1.1.0.7] |
3枠 | [2.1.2.4] |
4枠 | [2.0.0.7] |
5枠 | [0.0.0.9] |
6枠 | [0.1.0.9] |
7枠 | [0.0.0.10] |
8枠 | [0.1.2.7] |
【2023年の芝1600mのハンデ重賞(JRA)】
レース | 勝ち馬 | 父 | 母父 |
ターコイズS | フィアスプライド | ディープインパクト | Kingmambo |
京成杯AH | ソウルラッシュ | ルーラーシップ | マンハッタンカフェ |
中京記念 | セルバーグ | エピファネイア | キンシャサノキセキ |
ダービー卿CT | インダストリア | リオンディーズ | ハーツクライ |
京都金杯 | イルーシヴパンサー | ハーツクライ | キングカメハメハ |
芝1600mのハンデ重賞(JRA)は昨年に5レースあり、勝利した馬は2~4枠でした。勝ち馬は父か母父がサンデー系(ピンク色)ですが、父か母父がキングマンボ系(黄色)かロベルト系(オレンジ色)でもあるので、京都金杯でもその組み合わせの馬をチェックしたいですね。
フェアリーSとシンザン記念は3歳限定の芝1600m重賞で、現3歳世代の芝1600mの重賞(JRA)は、次の馬が優勝しています。
【現3歳世代の芝1600m重賞(JRA)】
レース | 優勝馬 | 馬番 | 人気 | 生産 | 血統 |
朝日杯FS | ジャンタルマンタル | 3 | 1 | 社台ファーム | 母母父父ストームキャット |
阪神JF | アスコリピチェーノ | 7 | 3 | ノーザンファーム | 母父父父ダンチヒ |
デイリー杯2歳S | ジャンタルマンタル | 2 | 1 | 社台ファーム | 母母父父ストームキャット |
アルテミスS | チェルヴィニア | 4 | 1 | ノーザンファーム | 父父父父ダンチヒ |
サウジアラビアRC | ゴンバデカーブース | 2 | 3 | 白老ファーム | 父父父ストームキャット |
新潟2歳S | アスコリピチェーノ | 12 | 1 | ノーザンファーム | 母父父父ダンチヒ |
朝日杯FSの前にもお伝えしましたが、現3歳世代の芝1600mの重賞(JRA)は1~3番人気が勝ち、その優勝馬は社台グループ生産で、4代血統表内にダンチヒかストームキャットを持っていました。年が明けてもこの傾向が続くかどうか、ご注目ください。
1月6~8日に行われる中山、京都の芝の使用コースと平地特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
1月6~8日
場所 | 芝 |
中山 | Cコース・1週目 |
京都 | Aコース・1週目 |
1月6日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
中山9R | 迎春S | [1.1.0.26] |
中山10R | ジュニアC | [0.2.2.18] |
中山11R | 中山金杯 | [1.2.2.45] |
京都9R | 門松S | [1.0.1.16] |
京都10R | 万葉S | [1.2.1.23] |
京都11R | 京都金杯 | [1.3.2.45] |
1月7日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
中山9R | 初日の出賞 | [2.1.0.22] |
中山10R | ポルックスS | [1.0.1.25] |
中山11R | フェアリーS | [1.3.3.43] |
京都9R | 琵琶湖特別 | [0.1.0.8] |
京都10R | 新春S | [1.4.1.35] |
京都11R | すばるS | [2.0.2.45] |
1月8日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
中山9R | 成田特別 | [1.3.3.36] |
中山10R | 招福S | [1.2.1.30] |
中山11R | カーバンクルS | [3.1.2.14] |
京都9R | 蹴上特別 | [0.0.1.17] |
京都10R | 寿S | [3.1.1.25] |
京都11R | シンザン記念 | [3.3.3.33] |
☆注目レース☆
シンザン記念(G3、京都芝外1600m)
シンザン記念での穴ぐさは[3.3.3.33](複勝率21.4%)で、複勝回収率は113%です。京都での施行時に限ると[3.2.3.28](複勝率22.2%)で、複勝回収率は120%です。
近10年のシンザン記念では7番人気以下で③着以内に入った馬が7頭いて、いずれも京都施行時です。激走した7頭は中8週以内での臨戦で、そのうち6頭は父か母父がヘイルトゥリーズン系です。7頭のうち4頭は前走が4角2~4番手で、その他の3頭は前走で4角9番手以下からメンバー中3位以内の上がり(34秒2~34秒9)を計時していました。前走で先行力か決め手のあるところを見せていた馬に妙味がありそうです。
☆注目レース☆
カーバンクルS(OP特別、中山芝1200m)
カーバンクルSでの穴ぐさは[3.1.2.14](複勝率30.0%)で、複勝回収率は137%です。
馬券圏内に入った6頭の穴ぐさは4~7歳で、父がサンデー系かミスプロ系です。6頭は中8週以内での臨戦で、そのうち5頭がひと桁馬番でした。6頭は前走が⑤着以下でしたが、2~5走前に連対実績があったので、特にひと桁馬番の馬は5走前ぐらいまで成績を確認しておくと良さそうです。
☆注目レース☆
寿S(3勝クラス、京都芝2000m)
寿Sでの穴ぐさは[3.1.1.25](複勝率16.7%)で、近10年に限ると[2.1.1.12](複勝率25.0%)で、複勝回収率は138%です。
馬券に絡んだ5頭の穴ぐさは4~6歳の関西馬で、前走が⑤着以下でしたが、そのうち2014年以降の4頭は前走が0秒3~0秒5差でした。2014年以降の4頭は父か母父がサンデー系で、ひと桁馬番だったので、距離ロスを抑えられそうなサンデー系内包馬をマークしておきましょう。
■ちなみに…■
中山金杯での穴ぐさは[1.2.2.45]で、京都金杯では[1.3.2.45]、フェアリーSでは[1.3.3.43]です。
近10年の中山金杯では7番人気以下で③着以内に入った馬が8頭いて、いずれも②~③着です。8頭は父か母父がサンデー系かノーザンダンサー系で、そのうち7頭は中6週以内での臨戦でした。8頭のうち6頭は前走が⑤着以内で、その他の2頭は馬番1~2番でした。8頭のうち6頭は前走時馬体重が484kg以上で、ある程度の馬格があるタイプが合いそうです。
近10年の京都金杯では7番人気以下で③着以内に入った馬が9頭いて、父か母父がサンデー系です。9頭は芝OPでの連対歴があり、そのうち6頭は芝OPでの勝ち鞍があったので、OP実績をチェックしておきましょう。9頭のうち京都で激走した馬は5頭で、その5頭は前走時馬体重が498kg以下で、4頭は前走が478kg以下でした。こちらは大柄過ぎない方がいいかもしれません。
近10年のフェアリーSでは7番人気以下で③着以内に入った馬が13頭いて、父か母父がサンデー系かミスプロ系です。13頭のうち8頭は、父&母父がサンデー系&ミスプロ系という組み合わせの馬でした。13頭のうち8頭は前走でメンバー中2位以内の上がりを使っていて、その他の5頭は父か母父がサンデー系でした。2016年以降に激走した10頭のうち9頭はメンバー中3位以内の上がりで③着以内に入ったので、決め手のあるタイプが侮れないでしょう。