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穴ぐさ傾向と対策

エプソムCもサンデー系内包馬の激走が!?


今週末の重賞はエプソムC函館スプリントS。その予想に役立つ情報と穴ぐさの好走率が高い特別競走をご紹介します。エプソムCサンデー系内包馬の激走に要注意でしょう。

先週(6月1日~2日)の穴ぐさは[3.7.4.68](複勝率17.1%)で、複勝回収率が136%でした。ただ、重賞(安田記念鳴尾記念)は堅い決着になり、馬券圏内に入れませんでした。

安田記念は稍重馬場となって、1番人気に推された香港馬のロマンチックウォリアーが1分32秒3で優勝しました。ロマンチックウォリアーAcclamation産駒で、東京芝の重賞でまたも父サンデー系の馬が勝てない結果となりました。今週末はエプソムC(芝1800m)がありますが、どうなるでしょうか。
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今週の重賞は芝1200mの函館スプリントSと芝1800mのエプソムCで、古馬混合の芝1200mの重賞が行われるのは高松宮記念以来になります。今年の高松宮記念は①着マッドクール、②着ナムラクレアという5歳馬のワンツーで、昨年以降の古馬混合の芝1200m重賞(13レース)では、現5歳世代が好成績を残しているんですよね。

【2023年以降の古馬混合の芝1200m重賞(JRA)】
世代 着別度数 複勝率
現4歳世代 [1.2.1.23] 14.8%
現5歳世代 [10.7.7.51] 32.0%
現6歳世代 [0.0.1.39] 2.5%
現7歳世代以上 [2.4.4.60] 14.3%

一目瞭然ですが、勝利数も好走率も圧倒的に高いのが現5歳世代で、現5歳世代は13レースすべてで③着以内に入り、12レースで連対し、10レースで勝ち馬が出ています。今年の函館スプリントSでも、現5歳世代が強さを見せるでしょうか。

なお、上記の13レースのうち、ハンデ戦を除く9レースでは、1~2番人気が馬券圏内に入っています。

【2023年以降のハンデ戦以外の古馬混合の芝1200m重賞(JRA)】
レース 1番人気 2番人気
2024年
高松宮記念
⑩着
2024年
オーシャンS
2023年
京阪杯
⑪着
2023年
スプリンターズS
⑦着
2023年
セントウルS
⑩着
2023年
キーンランドC
2023年
函館スプリントS
⑤着
2023年
高松宮記念
⑫着
2023年
オーシャンS
⑤着

1番人気が[2.1.2.4](複勝率55.6%)、2番人気が[1.4.1.3](複勝率66.7%)で、2番人気の方が好走率が高いのですが、1~2番人気が揃って④着以下に敗れたレースはありません。函館スプリントSでも1~2番人気は注目すべきでしょう。

一方、エプソムCは東京芝1800mでの重賞で、今年4月以降の東京芝の重賞では、父がサンデー系以外の馬が勝つケースが続いているので、勝ち馬をご覧ください。

【2024年4月以降の東京芝の重賞】
レース 勝ち馬 馬番
安田記念 ロマンチックウォリアー 7 Acclamation
目黒記念 シュトルーヴェ 9 キングカメハメハ
日本ダービー ダノンデサイル 5 エピファネイア
オークス チェルヴィニア 12 ハービンジャー
ヴィクトリアマイル テンハッピーローズ 9 エピファネイア
京王杯SC ウインマーベル 15 アイルハヴアナザー
NHKマイルC ジャンタルマンタル 16 Palace Malice
青葉賞 シュガークン 7 ドゥラメンテ
フローラS アドマイヤベル 8 スワーヴリチャード

開幕週でのフローラSスワーヴリチャード産駒のアドマイヤベルが勝ちましたが、その後は父ミスプロ系が4勝、父ロベルト系と父ノーザンダンサー系が2勝ずつとなっています。優勝した9頭のうち8頭は馬番7番より外枠で、エプソムCも枠が内過ぎない父がサンデー系以外の馬をチェックしておくといいかもしれません。

古馬混合の芝1800m重賞は、ハンデ戦を除くと昨年以降に8レースあり、こちらは人気薄の台頭が目立ちます。

【2023年以降のハンデ戦以外の古馬混合の芝1800m重賞(JRA)】
レース ①着 ②着 ③着
2024年
福島牝馬S
1人 8 5人
2024年
中山記念
7 10 4人
2023年
府中牝馬S
1人 4人 10
2023年
毎日王冠
4人 1人 2人
2023年
クイーンS
1人 9 3人
2023年
エプソムC
1人 7 4人
2023年
福島牝馬S
8 2人 4人
2023年
中山記念
5人 8 7

8レースのうち、7番人気以下の馬が馬券に絡まなかったのは12頭立てだった昨年の毎日王冠だけで、13頭立て以上だった7レースでは7番人気以下の馬が③着以内に入っています。

上記の8レースで7番人気以下で③着以内に入った馬は9頭いて、それらは4~5歳で、9頭のうち8頭は父か母父がサンデー系でした。エプソムCでも、サンデー系内包馬の激走があるかもしれませんね。

6月8~9日に行われる東京、京都、函館の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。

6月8~9日
場所
東京 Cコース・3週目
京都 Cコース・2週目
函館 Aコース・1週目

6月8日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
東京9R 芦ノ湖特別 [1.1.1.5]
東京10R 青梅特別 [0.1.2.32]
東京11R ジューンS [1.0.2.30]
京都9R 一乗寺特別 [0.1.0.2]
京都10R 長浜特別 [0.0.1.2]
京都11R 水無月S [3.1.5.24]
函館9R 駒ケ岳特別 [1.1.1.17]
函館10R 松前特別 [0.2.1.22]
函館11R 函館日刊スポーツ杯 [2.0.4.41]

6月9日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
東京9R 八王子特別 [1.1.1.25]
東京10R 夏至S [1.0.4.30]
東京11R エプソムC [1.3.3.44]
京都9R 常盤特別 出走なし
京都10R 安芸S [0.1.1.43]
京都11R 三宮S [0.2.0.33]
函館9R 遊楽部特別 [3.1.1.28]
函館10R 津軽海峡特別 [2.2.3.26]
函館11R 函館スプリントS [1.3.2.39]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
水無月S(3勝クラス、京都芝外1600m)

水無月Sでの穴ぐさは[3.1.5.24](複勝率27.3%)で、複勝回収率は139%です。昨年は【B】評価のスリーパーダが8番人気で①着、【A】評価のペプチドヤマトが4番人気で③着に入る【穴ぐさダブル】になりました。

馬券圏内に入った9頭の穴ぐさは馬番10番以内で、そのうち8頭は4~5歳でした。同じく9頭のうち8頭は中7週以内での臨戦で、京都開催となる今年も順調に使われている4~5歳馬が面白そうです。9頭は前走が馬券圏外でしたが、そのうち8頭は5~8月に勝ったことがあったので、季節実績をチェックしておくと良さそうです。

注目レース
津軽海峡特別(2勝クラス、函館ダート1700m)

津軽海峡特別での穴ぐさは[2.2.3.26](複勝率21.2%)で、複勝回収率は135%です。昨年は【B】評価のフームスムートが5番人気で①着、【A】評価のカラレーションが9番人気で③着に食い込んで【穴ぐさダブル】になりました。

馬券に絡んだ7頭の穴ぐさは5~6歳で、父か母父がミスプロ系かノーザンダンサー系でした。7頭のうち6頭は前走が④着以下でしたが、7頭はいずれもダート1700mで1勝クラス(500万)を勝った実績があったので、ダート1700mで実績がある馬の巻き返しに注意しましょう。

注目レース
遊楽部特別(1勝クラス、函館芝1800m)

遊楽部特別での穴ぐさは[3.1.1.28](複勝率15.2%)で、2012年以降に限ると[3.1.1.22](複勝率18.5%)で、複勝回収率は117%です。

③着以内に入った5頭の穴ぐさは3~4歳の関東馬で、いずれも偶数馬番でした。5頭は前走が⑦着以下でしたが、そのうち4頭は前走時馬体重が440kg以下でした。5頭のうち4頭は4角2番手以内から馬券圏内に入っていて、先行力のある馬は小柄でも侮らない方が良さそうです。

ちなみに…
エプソムCでの穴ぐさは[1.3.3.44]で、函館スプリントSでは[1.3.2.39]です。昨年の函館スプリントSでは【A】評価だったジュビリーヘッドが5番人気で②着となりました。

近10年のエプソムCでは7番人気以下で③着以内に入った馬が6頭いて、父か母父がサンデー系でした。6頭のうち5頭は芝重賞で⑤着以内に入ったことがあり、4頭は芝重賞での馬券圏内がありました。6頭は左回りの芝で勝利実績があり、そのうち5頭は東京芝での勝ち鞍があったので、左回り実績を確認しておきましょう。

近10年の函館スプリントSでは7番人気以下で③着以内に入った馬が10頭いて、父か母父がサンデー系かノーザンダンサー系です。10頭のうち3歳馬が2頭いて、8頭は5~9歳でした。牝馬の2頭は馬体重が464~476kgで、牡セン馬の8頭は470~534kgでした。2017年以降の5頭は480~534kgで、馬格のあるタイプに注意すると良さそうです。


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