穴ぐさ傾向と対策
ホープフルSも馬格のある上位人気馬が!?
12月28日の重賞は、ホープフルS。その予想に役立つ情報と穴ぐさの好走率が高い特別競走をご紹介します。ホープフルSは上位人気で馬格のあるタイプに注目すると良さそうです。
先週(12月21日~22日)の穴ぐさは[4.8.3.69](複勝率17.9%)で、単勝回収率が179%、複勝回収率が103%でした。阪神Cで【A】評価のマッドクールが6番人気で②着に入り、10月以降の重賞での穴ぐさの連続好走は12週まで伸びたものの、有馬記念では貢献できず、申し訳ありませんでした。
有馬記念では10番人気で②着に入ったシャフリヤールを穴ぐさに指名すべきで、同馬については、「メインレースの考え方」で記した通り、8枠16番で軽視したわけではなかったのですが、斤量58kgでの好走歴がなかったことで評価を下げてしまいました……。各馬の適正な実力把握が足りなかったと反省しております。
2024年のJRAのレースも、12月28日が最後となります。ホープフルSをはじめ、各レースで何とか良い形で終えられますように、頑張ります。
主な 【穴ぐさ】 実績 と
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有馬記念を制したのはレガレイラで、同馬は父スワーヴリチャード×母父ハービンジャーという配合です。中山芝のG1では、父か母父がノーザンダンサー系の馬が好走を続けていることを先週のこのコーナーでお伝えしましたが、その傾向は継続される結果となりました。
【2020年以降の中山芝G1】
条件 | レース数 |
①着が父か母父が ノーザンダンサー系の馬 |
12レース |
①着は父も母父も ノーザンダンサー系以外だが、 ②着が父か母父が ノーザンダンサー系の馬 |
6レース |
①&②着は父も母父も ノーザンダンサー系以外だが、 ③着が父か母父が ノーザンダンサー系の馬 |
1レース |
中山芝でのG1は2020年以降に19レースが行われ、いずれのレースでも父か母父がノーザンダンサー系の馬が馬券に絡んでいて、そのうち18レースで連対しています。
ホープフルSでも要チェックと言えそうですが、今年は該当馬が多くなさそうなんですよね。今年の登録馬で父か母父がノーザンダンサー系なのは、アスクシュタイン、クロワデュノール、ジョバンニ、デルアヴァー、ファウストラーゼンです。
芝2000mのG1(JRA)では1~2番人気の優勝が続いていますので、①~③着に入った馬の人気をご覧ください。
【2023年以降の芝2000mのG1(JRA)】
レース | ①着 | ②着 | ③着 |
2024年天皇賞・秋 | 2人 | 9人 | 8人 |
2024年秋華賞 | 1人 | 5人 | 2人 |
2024年皐月賞 | 2人 | 7人 | 3人 |
2024年大阪杯 | 2人 | 3人 | 11人 |
2023年ホープフルS | 1人 | 2人 | 13人 |
2023年天皇賞・秋 | 1人 | 6人 | 3人 |
2023年秋華賞 | 1人 | 3人 | 2人 |
2023年皐月賞 | 2人 | 5人 | 1人 |
2023年大阪杯 | 2人 | 1人 | 10人 |
昨年以降は芝2000mのG1(JRA)が9回あり、勝利した9頭は1~2番人気でした。9レースのうち、今年の天皇賞・秋以外の8レースでは、1~3番人気が馬券圏内に2頭以上入っています。今年のホープフルSも、上位人気馬が中心となるでしょうか。
阪神JFや朝日杯FSの前にお伝えした通り、今年の2歳重賞(JRA)は、前走で4角4番手以内からメンバー中上位の上がりを計時していた馬の好走率が高くなっています。
【2024年の2歳重賞(JRA)】
前走の 4角位置 |
前走の上がりが メンバー中1~3位 |
前走の上がりが メンバー中4位以下 |
前走が 4角1番手 |
[0.5.5.14] | [1.0.0.11] |
前走が 4角2~4番手 |
[10.6.3.41] | [0.1.1.11] |
前走が 4角5番手以下 |
[2.1.4.27] | [0.0.0.9] |
好走例が多いのは、前走が4角2~4番手からメンバー中3位以内の上がりを使っていた馬で、このタイプは、7頭立てだったデイリー杯2歳S以外の12レースで連対し、10レースで優勝しています。
今年の2歳重賞(JRA)は、牝馬限定戦を除くと、480kg以上の馬の好走率が高くなっていますので、その成績も確認しておきましょう。
【2024年の牝馬限定戦を除いた2歳重賞(JRA)】
馬体重 | 着別度数 (複勝率) |
478kg以下 | [5.4.5.55] (複勝率20.3%) |
480kg以上 | [5.6.5.26] (複勝率38.1%) |
馬体重が480kg以上の馬は、新潟2歳S以外の9レースで③着以内に入り、8レースで連対しています。
ホープフルSに登録されているクロワデュノールは父キタサンブラック×母父Cape Crossという配合で、前走の東スポ杯2歳Sが504kgで、4角2番手からメンバー中最速の上がり33秒3で勝利していました。父サンデー系×母父ダンチヒ系と見れば、有馬記念を制したレガレイラと同じとも言えそうですが、どんなレースを見せてくれるでしょうか。
【月額会員が利用できるコーナー紹介】
12月28日に行われる中山、京都の芝の使用コースと特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
12月28日
場所 | 芝 |
中山 | Aコース・5週目 |
京都 | Dコース・3週目 |
12月28日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
中山9R | ベストウィッシュC | [1.2.2.16] |
中山10R | コントレイルC | 出走なし |
中山11R | ホープフルS | [2.2.4.35] |
中山12R | ファイナルS | [3.3.3.42] |
京都9R | 春待月賞 | [0.1.2.15] |
京都10R | フォーチュンC | [1.0.0.16] |
京都11R | ベテルギウスS | [1.5.4.27] |
京都12R | カウントダウンS | [2.0.1.12] |
☆注目レース☆
ホープフルS(G1、中山芝2000m)
ホープフルSでの穴ぐさは[2.2.4.35](複勝率18.6%)で、重賞での近10年に限ると[0.2.4.24](複勝率20.0%)という成績です。
G1の近7年のホープフルSでは7番人気以下で③着以内に入った馬が5頭いて、父か母父がサンデー系かノーザンダンサー系です。2021年以降の4頭はキャリア3~6戦で、前走時馬体重が482~514kgだったので、馬格があるキャリア豊富なタイプが侮れないでしょう。5頭はいずれも馬場を1周するO型コースで勝ち鞍があったので、その実績も確認しておくと良さそうです。
☆注目レース☆
ベテルギウスS(リステッド、京都ダート1800m)
ベテルギウスSでの穴ぐさは[1.5.4.27](複勝率27.0%)で、複勝回収率は141%です。
③着以内に入った10頭の穴ぐさは4~8歳の牡セン馬で、そのうち8頭は関西馬で、同じく10頭のうち8頭が4~5歳でした。10頭は前走が馬券圏外でしたが、そのうち8頭は2~3走前に⑤着以内がありました。10頭のうち、馬番2~4番だった3頭は馬体重が490kg以上で、馬番8~13番だった7頭のうち5頭は486kg以下だったので、馬格のある馬か、真ん中から外枠に入った馬に妙味がありそうです。
☆注目レース☆
ファイナルS(3勝クラス、中山芝1600m)
ファイナルSでの穴ぐさは[3.3.3.42](複勝率17.6%)で、芝での2017年以降に限ると[2.1.2.16](複勝率23.8%)で、昨年は【C】評価のボルザコフスキーが11番人気で優勝しました。
2017年以降に馬券圏内に入った5頭の穴ぐさは3~5歳で、父がサンデー系かノーザンダンサー系でした。5頭は前走が馬券圏外でしたが、0秒3~0秒8差で走っていました。5頭は12~3月に芝で連対歴があったので、寒い時期での実績を確認しておくと良さそうです。