穴ぐさ傾向と対策
オークスは父の実績をチェックすべし!
今週末の重賞は、オークスと平安S。その予想に役立つ情報と穴ぐさの好走率が高い特別競走をご紹介します。オークスは父の芝2400m実績が重要そうです。
先週(5月17日~18日)の穴ぐさは[3.5.6.102](複勝率12.1%)でした。重賞(ヴィクトリアマイル、新潟大賞典)で貢献できず、申し訳ありませんでした。
ヴィクトリアマイルは、前日に降雨があった馬場でハイペースとなり、追い込み馬が①~③着(アスコリピチェーノ、クイーンズウォーク、シランケド)に入る結果となりました。その3頭は6~8枠で、今年の芝G1では内枠の馬が連対できないケースが続いていますね…。
【2025年の芝G1(JRA)】
枠順 | 着別度数 |
1枠 | [0.0.0.12] |
2枠 | [0.0.1.13] |
3枠 | [1.0.1.11] |
4枠 | [2.0.1.11] |
5枠 | [1.3.1.9] |
6枠 | [2.0.2.10] |
7枠 | [0.2.1.16] |
8枠 | [1.2.0.16] |
1~2枠の馬は[0.0.1.25]で、先週もお伝えした通り、馬番10~14番の馬が7レースすべてで馬券に絡んでいます。この傾向はどこまで続くでしょうか。
主な 【穴ぐさ】 実績 と
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先週の東京芝の特別競走で、14頭立て以上のレースはヴィクトリアマイルだけでした。改めて、今春の東京芝の特別競走に関するデータをご覧ください。
【2025年4月以降の東京芝の特別競走(14頭立て以上)】
枠順 | 着別度数 |
1枠 | [0.0.1.10] |
2枠 | [1.2.1.9] |
3枠 | [0.0.2.11] |
4枠 | [0.0.1.13] |
5枠 | [1.1.0.12] |
6枠 | [1.2.1.10] |
7枠 | [2.0.1.15] |
8枠 | [2.2.0.14] |
14頭立て以上だったレースに限ると上記の通りで、7レースのうち6レースで5~8枠の馬が優勝しています。1600m以上の6レースは①着馬が5~8枠で、②着馬の6頭中4頭が5~8枠でした。今週末のオークスでも、外枠の馬は割り引かない方が良さそうです。
現3歳世代の牝馬限定の芝重賞(JRA)は10レースが行われ、人気別の成績が次のようになっています。
【現3歳世代の牝馬限定の芝重賞(JRA)】
人気 | 着別度数 |
1番人気 | [0.2.1.7] |
2番人気 | [1.1.1.7] |
3番人気 | [4.0.0.6] |
4番人気 | [1.1.2.6] |
5番人気 | [2.0.0.8] |
6番人気以下 | [2.6.6.94] |
1番人気は未勝利ですが、1600m以下だと[0.0.1.7]で、1800~2000mだと[0.2.0.0]なので、距離が長くなって安定してきている、と見ることもできそうです。
上記の10レースについて、1600m以下(8レース)と1800m以上(2レース)で分けると、次のような違いがあります。
【現3歳世代の牝馬限定の芝重賞(JRA)】
馬体重 | 1600m以下 | 1800m以上 |
マイナス体重 | [1.2.4.52] | [2.1.0.10] |
マイナス体重以外 | [7.6.4.46] | [0.1.2.18] |
1600m以下では8レースのうち7レースでマイナス体重以外の馬が勝っていましたが、1800m以上の2レース(フラワーC、フローラS)はマイナス体重の馬が勝利しました。フラワーCでのレーゼドラマは464kg(2kg減)、フローラSでのカムニャックは470kg(12kg減)で、2400mを走り切るには大柄すぎない方が良いように感じますが、どうでしょうか。
東京芝2400mでの重賞は2022年以降に13レースが行われ、次の馬が優勝しています。
【2022年以降の東京芝2400mの重賞】
レース | 勝ち馬 | 父 |
2025年 青葉賞 |
エネルジコ | ドゥラメンテ |
2024年 ジャパンC |
ドウデュース | ハーツクライ |
2024年 ダービー |
ダノンデサイル | エピファネイア |
2024年 オークス |
チェルヴィニア | ハービンジャー |
2024年 青葉賞 |
シュガークン | ドゥラメンテ |
2023年 ジャパンC |
イクイノックス | キタサンブラック |
2023年 ダービー |
タスティエーラ | サトノクラウン |
2023年 オークス |
リバティアイランド | ドゥラメンテ |
2023年 青葉賞 |
スキルヴィング | キタサンブラック |
2022年 ジャパンC |
ヴェラアズール | エイシンフラッシュ |
2022年 ダービー |
ドウデュース | ハーツクライ |
2022年 オークス |
スターズオンアース | ドゥラメンテ |
2022年 青葉賞 |
プラダリア | ディープインパクト |
エイシンフラッシュ、ディープインパクト、ドゥラメンテはダービー馬、エピファネイア、キタサンブラックはジャパンC勝ち馬で、ハーツクライはドバイシーマクラシック、サトノクラウンは香港ヴァーズ、ハービンジャーはキングジョージを勝っているので、上記ののべ13頭はいずれも父が芝2400m(12F)のG1勝ち馬です。
今年のオークスでは、ハービンジャー産駒のアルマヴェローチェ、エピファネイア産駒のエリカエクスプレス、キタサンブラック産駒のリンクスティップなどが該当しますが、果たしてどうなるでしょうか。
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5月24日~25日に行われる東京、京都、新潟の芝の使用コースと特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
5月24日~25日
場所 | 芝 |
東京 | Bコース・2週目 |
京都 | Dコース・2週目 |
新潟 | Bコース・4週目 |
5月24日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | カーネーションC | [2.1.1.19] |
東京10R | 高尾特別 | [3.0.5.27] |
東京11R | 欅S | [0.1.3.49] |
京都9R | メルボルンT | [0.2.2.21] |
京都10R | シドニーT | [2.2.2.38] |
京都11R | 平安S | [0.1.1.51] |
京都12R | オーストラリアT | [1.1.2.30] |
新潟9R | はやぶさ賞 | [1.6.5.40] |
新潟10R | 石打特別 | [1.1.4.36] |
新潟11R | 大日岳特別 | [1.5.0.32] |
5月25日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京8R | 三峰山特別 | [2.1.1.26] |
東京9R | 調布特別 | [0.1.0.25] |
東京10R | フリーウェイS | [1.3.5.46] |
東京11R | オークス | [0.1.2.53] |
東京12R | 丹沢S | [0.1.2.40] |
京都9R | 聖護院特別 | [0.1.0.1] |
京都10R | 高瀬川S | [1.0.5.41] |
京都11R | 都大路S | [1.1.2.33] |
新潟9R | 二王子特別 | [3.1.1.25] |
新潟10R | 火打山特別 | [3.4.4.37] |
新潟11R | 韋駄天S | [1.2.2.28] |
☆注目レース☆
火打山特別(2勝クラス、新潟ダート1200m)
火打山特別での穴ぐさは[3.4.4.37](複勝率22.9%)で、複勝回収率は163%です。昨年は【A】評価のペイシャカレンが8番人気で③着に粘り込みました。
ダート1200mの時に限ると[1.1.3.19](複勝率20.8%)で、③着以内に入った5頭の穴ぐさは父サンデー系の4~6歳馬で、馬番9~15番でした。5頭は前走が馬券圏外でしたが、そのうち4頭は左回りで③着以内に入ったことがあったので、左回りで実績がある馬の巻き返しに注意しましょう。
☆注目レース☆
二王子特別(1勝クラス、新潟芝外1800m)
二王子特別での穴ぐさは[3.1.1.25](複勝率16.7%)で、複勝回収率は112%です。
馬券に絡んだ5頭の穴ぐさは4~5歳馬で、馬番4番(2頭)か馬番10番(3頭)でした。5頭は前走が④着以下でしたが、いずれも左回りの芝で③着以内があり、そのうち4頭は初勝利を左回りで挙げていました。このレースも左回りでの実績をチェックしておくと良いでしょう。
☆注目レース☆
カーネーションC(1勝クラス、東京芝1800m)
カーネーションCでの穴ぐさは[2.1.1.19](複勝率17.4%)で、複勝回収率は122%です。
馬券圏内に入った4頭の穴ぐさは馬番3~7番で、初勝利を芝1800~2000mで挙げていました。4頭は前走が掲示板外でしたが、いずれも直線に坂のあるコースで勝ち鞍があり、そのうち3頭は東京芝で連対歴があったので、それまでに連対したコースと初勝利を挙げた競馬場を確認しておきましょう。
☆注目レース☆
はやぶさ賞(1勝クラス、新潟芝直1000m)
はやぶさ賞での穴ぐさは[1.6.5.40](複勝率23.1%)で、複勝回収率は107%です。
③着以内に入った12頭の穴ぐさは馬体重が472kg以下で、そのうち10頭は牝馬でした。12頭のうち10頭は1200m以下のレースを4角3番手以内から押し切った実績がありました。12頭のうち、ふた桁馬番だった馬は6頭で、ひと桁馬番だった馬も6頭いるので、ひと桁馬番の馬にも注意を払いましょう。
■ちなみに…■
オークスでの穴ぐさは[0.1.2.53]で、平安Sでは[0.1.1.51]です。
近10年のオークスは①着が1~3番人気で、7番人気以下で②~③着に入った馬は6頭います。6頭は中8週以内での臨戦で、そのうち5頭は前走が芝1800~2200mで①着でした。例外の1頭は前走が桜花賞(⑭着)でしたが、芝1800mで2勝をマークしていたので、芝1800m以上で実績がある馬が侮れないでしょう。
激走した6頭は父がドゥラメンテ、キングカメハメハ、キズナ、スクリーンヒーロー、ゴールドシップ、ディープインパクトで、いずれも国内の芝2400~2500mでG1勝ちがありました。6頭は前走時馬体重が450~470kg台で、前走の上がりがメンバー中1~2位か33秒1~34秒2だったので、前走での上がりも確認しておくと良いでしょう。
中京開催時(2021~22年)も含めて近10年の平安Sでは7番人気以下で③着以内に入った馬が5頭いて、その5頭は前走がダートOPで馬体重が496kg以上でした。5頭はダート重賞で④着以内に入ったことがあったので、重賞実績を確認しておくと良さそうです。5頭は父か母父がサンデー系かミスプロ系で、そのうち4頭は近3走以内に①~②着がありました。