穴ぐさ傾向と対策
天皇賞・春も優勝馬は2~5枠以外から!?
今週末の重賞は、天皇賞・春、京王杯SC、ユニコーンS。その予想に役立つ情報と穴ぐさの好走率が高い特別競走をご紹介します。天皇賞・春の優勝馬は2~5枠以外から出る!?
先週(4月26日~27日)の穴ぐさは[10.6.4.98](複勝率16.9%)で、単勝回収率が144%でした。フローラSでは【A】評価のカムニャックが7番人気で優勝し、これで重賞での【穴ぐさ】は、11週連続で馬券圏内を継続することになりました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました。
今年の【穴ぐさ】は、芝での単勝回収率が107%で、芝重賞に限ると116%となっています。
フローラSを勝利したカムニャックは、【穴ぐさコメント】にも記した通り、父ブラックタイド×母父サクラバクシンオーという配合がキタサンブラックと同じで、キタサンブラックは東京芝2000mで2017年天皇賞・秋を優勝しています。その時は不良馬場でしたが、カムニャックも東京芝2000mに適性がありそう、と思ったんですよね。

カムニャックは母母父がエルコンドルパサーで、曾祖母がダンスパートナーでもありますから、オークス(東京芝2400m)にも適性がありそうですね。
これで、現3歳世代の芝重賞(JRA)での【穴ぐさ】は[8.8.4.69](複勝率22.5%)という成績で、単勝回収率が193%となっています。来週以降に京都新聞杯やNHKマイルC、オークス、ダービーなどがありますから、今後もご注目ください。
主な 【穴ぐさ】 実績 と
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先週は香港でG1競走があり、クイーンエリザベス2世Cでタスティエーラが優勝しました。ただ、同レースに出走したリバティアイランドは直線で故障し、予後不良となってしまいました。残念でなりません…。安らかに…。
今週は、天皇賞・春、京王杯SC、ユニコーンSという重賞が予定されています。天皇賞・春には、サンライズアース、ジャスティンパレス、ヘデントールなどが登録しています。
芝3000m以上の重賞(JRA)は、2020年以降に27回あり、いずれも父がサンデー系かキングマンボ系の馬が制しています。
【2020年以降の芝3000m以上の重賞(JRA)】
父系 | 着別度数 | 勝率 |
父サンデー系 | [15.14.17.212] | 5.8% |
父キングマンボ系 | [12.4.3.55] | 16.2% |
上記2系統以外の父系 | [0.9.7.60] | 0.0% |
27レースのうち15レースを父サンデー系、12レースを父キングマンボ系の馬が勝利していますが、勝率を見ると、父サンデー系と父キングマンボ系の間に大きな差があります。
昨年以降は、該当の7レースのうち5レースを父キングマンボ系の馬が勝っていて(そのうち3レースはテーオーロイヤルが勝利)、今年の天皇賞・春も注目すべきは父キングマンボ系でしょうか。今年の登録馬では、アラタ、サンライズアース、ヘデントールが該当します。
近年の芝3000m以上の重賞では、大柄ではないタイプの好走率が高い、ということもトレンドと言えます。
【2023年以降の芝3000m以上の重賞(JRA)】
馬体重 | 着別度数 | 勝率 連対率 複勝率 |
478kg以下 | [8.6.6.64] | 9.5% 16.7% 23.8% |
480kg以上 | [4.6.6.81] | 4.1% 10.3% 16.5% |
2023年以降だと、好走率は480kg以上の馬よりも478kg以下の馬の方が高く、該当の12レースでは、父がサンデー系かキングマンボ系で478kg以下だった馬が③着以内に入り、そのうち11レースで連対しています。馬体重も重要な要素でしょう。
ちなみに、改装後の京都では芝2200m以上のG1が7回行われていて、内か外の極端枠の馬が優勝するケースが多くなっています。
【2023年以降の京都芝2200m以上のG1】
枠順 | 着別度数 |
1枠 | [2.0.1.8] |
2枠 | [0.1.1.11] |
3枠 | [0.1.2.10] |
4枠 | [0.2.0.12] |
5枠 | [0.0.0.14] |
6枠 | [1.1.0.12] |
7枠 | [2.0.1.13] |
8枠 | [2.2.2.13] |
【2023年以降の京都芝2200m以上のG1】
馬体重 | 着別度数 |
マイナス体重 | [0.5.1.43] |
前走と同体重 | [3.0.1.13] |
プラス体重 | [4.2.4.35] |
優勝した馬は1枠(2頭)か6~8枠(5頭)で、いずれもマイナス体重以外での出走でした。
京都芝で重賞は、今年、5回行われていますが、こちらの勝ち馬も1枠(1頭)か6~8枠(4頭)なんですよね。
【2025年の京都芝重賞】
枠順 | 着別度数 |
1枠 | [1.0.0.6] |
2枠 | [0.1.0.6] |
3枠 | [0.3.0.4] |
4枠 | [0.0.0.7] |
5枠 | [0.0.1.7] |
6枠 | [1.0.0.7] |
7枠 | [0.1.4.6] |
8枠 | [3.0.0.8] |
この流れでいくと、今年の天皇賞・春も、優勝馬は2~5枠以外から現れるかもしれませんね。
5月3日~4日に行われる東京、京都、新潟の芝の使用コースと特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
5月3日~4日
場所 | 芝 |
東京 | Aコース・2週目 |
京都 | Cコース・2週目 |
新潟 | Bコース・1週目 |
5月3日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | 是政特別 | [1.1.3.40] |
東京10R | スイートピーS | [1.1.3.43] |
東京11R | 京王杯SC | [2.1.4.46] |
京都9R | 矢車賞 | [0.0.1.9] |
京都10R | 御池特別 | [2.1.4.32] |
京都11R | ユニコーンS | [1.1.6.46] |
新潟9R | わらび賞 | [0.2.3.34] |
新潟10R | 胎内川特別 | [1.1.3.24] |
新潟11R | 三条S | [0.4.1.26] |
5月4日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | 府中S | [4.3.2.29] |
東京10R | ブリリアントS | [2.4.5.41] |
東京11R | プリンシパルS | [1.4.3.37] |
京都8R | 島原特別 | 出走なし |
京都9R | 須知特別 | 出走なし |
京都10R | 淀S | 出走なし |
京都11R | 天皇賞・春 | [1.2.1.48] |
京都12R | 巨椋池S | 出走なし |
新潟9R | 咲花特別 | [0.1.0.14] |
新潟10R | 邁進特別 | [2.5.3.45] |
新潟11R | 越後S | [1.2.6.36] |
☆注目レース☆
ブリリアントS(リステッド、東京ダート2100m)
ブリリアントSでの穴ぐさは[2.4.5.41](複勝率21.2%)で、複勝回収率は120%です。昨年は【C】評価のリチュアルが8番人気で②着に粘り込みました。
馬券に絡んだ11頭の穴ぐさは、ハンデ54~55kgの牡セン馬で、そのうち10頭は父がミスプロ系かサンデー系でした。11頭のうち10頭は中9週以内での臨戦で、2014年以降の6頭は近4走以内に連対歴があったので、間隔と近走成績をチェックしておきましょう。
☆注目レース☆
府中S(3勝クラス、東京芝2000m)
府中Sでの穴ぐさは[4.3.2.29](複勝率23.7%)で、複勝回収率は168%です。昨年(府中市市制施行70周年記念)は【C】評価のマイネルケレリウスが10番人気で差し切り勝ちしました。
芝2000mの時に③着以内に入った穴ぐさは8頭いて、上がり33秒3~34秒7を計時していて、8頭のうち7頭は4角7番手以下から差し込んでいたので、決め手のあるタイプに妙味がありそうです。2009年以降の6頭は父か母父がサンデー系かミスプロ系で、その6頭のうち5頭は左回りで連対歴がありました。
☆注目レース☆
邁進特別(2勝クラス、新潟芝直1000m)
邁進特別での穴ぐさは[2.5.3.45](複勝率18.2%)で、近10年に限ると[2.3.3.22](複勝率26.7%)で、複勝回収率は121%です。2020年以降の近5年はいずれも③着以内に入っています。
馬券圏内に入った10頭の穴ぐさは馬番7番より外枠で、そのうち7頭はふた桁馬番で、6頭は牝馬でした。2010年以降の9頭は前走⑤着以下で、そのうち8頭は中8週以上での臨戦だったので、間隔が開いている馬の変わり身に注意しましょう。
■ちなみに…■
天皇賞・春での穴ぐさは[1.2.1.48]で、京王杯SCでは[2.1.4.46]、ユニコーンSでは[1.1.6.46]です。
近10年の天皇賞・春では7番人気以下で③着以内に入った馬が5頭で、6番人気以下に範囲を広げると8頭が該当します。その8頭はいずれも②~③着で、父サンデー系でした。8頭のうち6頭は6歳以上だったので、ベテランが侮れなさそうです。8頭のうち7頭は馬体重が440~460kg台で、8頭のうち6頭はひと桁馬番でした。父サンデー系の馬の馬体重や枠順をチェックして臨みましょう。
近10年の京王杯SCでは7番人気以下で③着以内に入った馬が8頭いて、いずれも②~③着です。8頭は中6週以内での臨戦で、そのうち7頭は父か母父がサンデー系かノーザンダンサー系でした。8頭のうち7頭は近4走以内に連対歴があり、8頭のうち7頭は馬番8番より外枠だったので、外枠の馬から近走をチェックしていくと良さそうです。
京都ダート1900mでの施行となった昨年のユニコーンSは、①~③着が1~5番人気でした。近10年(2015年以降)では京都ダート1900mの重賞で6番人気以下で③着以内に入った馬が5頭いて(いずれも平安S)、父か母父がミスプロ系かサンデー系です。5頭は馬体重が490kg以上で、そのうち4頭はひと桁馬番でした。昨年のユニコーンSの①~③着は、馬体重が500kg以上でひと桁馬番だったので、今年もそのタイプをマークしておきましょう。