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速攻レースインプレッション

今年もG1の穴候補が潜んでいる!?

文/浅田知広、写真/小金井邦祥


以前はどちらも「地味」という印象が強かった、明け3歳馬による重賞・シンザン記念京成杯。しかしシンザン記念にはその後、昨年のアーモンドアイをはじめ、ジェンティルドンナやオルフェーヴルなど、後の名馬が数多く出走。ここでの勝ち負けは別にして、G1タイトル獲得に繋がるレースへと一変した。

対して京成杯は、キングカメハメハやエイシンフラッシュといった名前も見られるものの、シンザン記念と比較すれば「引き続き地味」。しかし、後々の馬券妙味という視点で見れば、一転してこちらのほうが圧倒的に注目すべきレースになってくる。

昨年は、優勝馬のジェネラーレウーノが皐月賞で8番人気③着。そして②着馬コズミックフォースは、16番人気のダービーで③着に大激走。ほかにも、先に挙げたエイシンフラッシュや、キングズオブザサンなど、出走馬には後のG1で波乱を演出した馬がずらり。京成杯の出走馬は05年以降、年内のG1でのべ16頭が馬券に絡み、そのうち13頭は6番人気以下の穴馬だった。

まだまだ夢のある今の段階で「G1の穴候補が潜んでいる!」と言われても関係者にはうれしくはない話かもしれないが、ともあれ注目の一戦であることには変わりなし。特に今年は、「地味」とは言えないような面々が上位人気に推されていた。

1、2番人気は、1983年のオークス馬ダイナカール(エアグルーヴの母)のひ孫対決。1番人気のシークレットランは新馬戦こそ②着に敗れたが、その後2連勝で、前走の葉牡丹賞では1分59秒6の2歳コースレコードをマークした。その葉牡丹賞で1番人気②着だったのが、今回は2番人気のランフォザローゼスだ。

そして3番人気ダノンラスターは、前走の東スポ杯2歳Sこそ⑤着だったものの、内で立て直しながら上々の末脚を繰り出していた。続く4番人気ラストドラフトは1戦1勝だが、こちらは11年の桜花賞馬マルセリーナの産駒だ。

ほぼ揃ったスタートからスタンド前でじんわり先頭に立ったのは、そのラストドラフト。これをコーナーワークで内からカテドラルが交わしていき、3番手に落ち着いたのが2番人気のランフォザローゼス。中団に1番人気のシークレットランが続き、3番人気のダノンラスターは後方の追走となった。

序盤は前の2頭が少し後続を離し、前半800m通過は48秒2。そこから12秒9-13秒0とペースが落ち、ここで後続まで馬群はぎゅっと凝縮。このペースダウンを機に、中団の内めからするするとヒンドゥタイムズが好位の一角まで進出。さらに、後方からダノンラスターが軽く仕掛けてランフォザローゼスに並ぶところまで進出すると、一気にペースは速くなった。

この動きでピンチに陥ったのが、まず1番人気のシークレットランだった。葉牡丹賞はペースの上下が少ない流れを、後方からまくり気味に進出して差し切り勝ち。しかし同コースでも今回はまったく違う展開になり、今度は追走に手一杯という勝負どころになってしまった。

そして、その動きを作ったダノンラスターも、どうしたことかペースが上がると急に反応が悪化。苦しんでいたシークレットランにも4コーナーで内から交わされると、あっさり脱落してしんがり負けという結果に終わったのだった。

そんな人気2頭を尻目に、一騎打ちの体勢に持ち込んだのが、最初から前の2~3番手にいたラストドラフトランフォザローゼスだ。4コーナー手前で並んでカテドラルを交わし、直線に入ると2頭の追い比べ。この争いがどこまで続くかと思って見ていれば、決着は意外に早く、残り200mで急坂にかかると、じわじわとラストドラフトが差を開いていった。

突き放されたランフォザローゼスは、内でうまく立ち回ったヒンドゥタイムズの追撃を抑えての②着確保が精一杯。ラストドラフトは少々の余裕すらもってゴールを駆け抜け、新馬・重賞のデビュー2連勝を飾ったのだった。

母のマルセリーナは、11年の「シンザン記念」でレッドデイヴィス、オルフェーヴルの③着に敗退した後、エルフィンS桜花賞を連勝した。一方、こちらラストドラフトは年明け初戦に「京成杯」を選んで好発進。距離の違いもあって、どちらかといえばシンザン記念出走馬は牝馬、京成杯は牡馬が多く活躍しているだけに、母子でその代表格となれるかどうか、今後の走りが楽しみだ。

またこの勝利は、ひとつ上の初年度産駒が苦戦していた父ノヴェリストに、待望の初重賞勝利をもたらすことにもなった。「母の父ディープインパクト」で重賞勝ち馬を出せたことは、異系血脈の種牡馬にとっては非常に大きいことだろう。また、そんな異系の父を持つからこそ、今後のG1でさほど人気にならず大激走、というパターンも期待できそうだ。


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