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速攻レースインプレッション

内が止まらない高速馬場でまたもロードカナロア産駒がレコード樹立

文/編集部(M)、写真/小金井邦祥


冒頭から個人的な話をして恐縮だが、自分には水難の相が出ているのではないかと訝しがっている。子供の頃から遠足はに祟られ、サンルーフ付きの車を買ったらそこから雨漏りがするようになり、車内のカーナビが水没したこともあった。傘を持たずに外出したらに降られることは日常茶飯事で、今日も晴れ間が出ていることを確認して外出したのに、に降られてしまった……。

台風15号の接近により、前日発売が取り止めとなった今年の京成杯AHは、降雨の中で行われるのかと思っていたのだが、ふたを開けてみたら「晴れの良馬場」だった。良い馬場状態でレースが行われたことは良かったのかもしれないが、いずれにしても、また天気に翻弄された。

京成杯AHは絶好の馬場状態を利してトロワゼトワルが逃げ切り、1分30秒3という日本レコードが樹立された。セントウルSもレコード決着となったが、こちらは中団に控えたタワーオブロンドンの差し切りで、形は違ったと言えるだろう。後続を離して逃げた馬がそのままレコードで押し切るというのは、どうなんですかねぇ。

中山競馬場の芝コースは2014年に改修され、エアレーション作業も施されるようになり、秋の開幕週に施行される紫苑S京成杯AHでも外差しが利くようになっていた。今年も、金曜日(6日)の時点では外から脚を伸ばすタイプが有望なのだろうと思っていたのだが、土曜日(7日)のレースを見るにつれ、その認識を改める必要に迫られた。

今秋で初の中山芝レースとなった土曜日の2R・未勝利戦(1200m)は、内枠馬の決着になってタイムは1分8秒7。芝1600m戦は9R・アスター賞と10R・木更津特別が組まれていて、順に1分34秒61分32秒1という決着タイムだった。

2勝クラスの木更津特別のタイム(1分32秒1)は、昨年の京成杯AH(1分32秒4・勝ち馬ミッキーグローリー)よりも速い。近年は外からの差しが利いていたが、今年は内を回った馬が止まらない。週中に雨が降らず、含水率が低かったことも影響したのか、外から見た馬場状態は2013年以前のそれに戻った印象だった。

それでも日曜日(8日)はが降るだろうから、少しは時計がかかるか。そんな風に思っていたのだが、私が外出した時の上空からはが降り注がれたものの、中山競馬が雨に見舞われることはなかった。7Rの芝1200mの1勝クラスでは1分7秒2という時計が叩き出され(勝ち馬アゴベイ)、その後はずっと空模様だけをチェックしていたが、結局、京成杯AHのファンファーレはもはや観念した思いで聞くしかなかった……。

絶好の馬場状態で内を回った馬が止まらない、というのは、アーモンドアイが2分20秒6というタイムで優勝した昨秋のジャパンCの時と似ているだろう。アーモンドアイトロワゼトワルロードカナロア産駒で、日曜日の阪神9R・瀬戸内海特別(2勝クラス・1400m)を1分19秒3というレコードで勝利したメモリーコロネットも同産駒で、これは偶然ではないだろう。

昨秋のジャパンCで逃げたのはキセキで、ご存知の通り、同馬はその後に有馬記念⑤着→大阪杯②着→宝塚記念②着と走っている。勝ち鞍こそ挙げられていないものの、力の要る馬場でも地力の高さを見せていて、秋は凱旋門賞挑戦が予定されている。トロワゼトワルも同じように今後も重賞戦線で活躍して、今回見せつけたスピード能力の高さを再び証明してもらいたいものだ。

競馬開催には大きな影響が出なかったが、今後、台風15号は関東や静岡に上陸し、関東甲信越や東北地方を通過するようだ。猛烈な風・雨が予想されるので、みなさん気を付けましょう。


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