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速攻レースインプレッション

何はなくとも切れ味のある牝馬に一目を

文/編集部(M)、写真/小金井邦祥


『メインレースの考え方』の好走条件は、毎年、レース結果を受けてバージョンアップをしているのだが、今年の東京新聞杯では、【芝1600m以上の特別競走を上がり33秒5以内で勝ったことがある馬】という項目を追加した。これは昨年にインディチャンプが上がり33秒2という速い上がりを使って優勝したためで、その前提として「近年は牝馬の好走が目立つ」ということも挙げた。

牝馬は昨年に②着にレッドオルガが入り、2年前にリスグラシュー、4年前にスマートレイアー、6年前にホエールキャプチャがそれぞれ優勝していた。隔年で勝利を挙げていたから今年は牝馬が勝つ番、ということでもなかったと思うのだが、①着プリモシーン・②着シャドウディーヴァという牝馬のワンツーを目の当たりにして、改めて、東京新聞杯牝馬の切れ味が重要なのだなあと感じさせられた。

東京新聞杯における牝馬については、【気になるデータ】としてツイートもしていた。その内容は、過去30年の芝の東京新聞杯での牝馬は、馬体重がマイナスだと[0.0.0.10]増減なしだと[0.1.0.7]プラスだと[4.0.3.15]というもの。また、連対圏に入った5頭は馬番4~8番であったことも記した。

シャドウディーヴァを穴ぐさとして挙げたのは、東京芝で牝馬らしい決め手を発揮していたことが理由のひとつだったが、正直なところ、枠(6枠12番)はもう少し内が良かったと感じていた。2ヶ月ぶりだったので馬体重についてはあまり心配していなかったが、フタを開けてみたらマイナス体重(マイナス4kgの470kg)だった。過去に好走した牝馬とはタイプが違ったので心配したが、岩田康騎手が内目に潜り込み、直線で差し込んできた。あの走りを見ると、馬体重や枠順も関係なく、東京新聞杯は切れ味のある牝馬に一目を置くべきなのだろう。

勝ったプリモシーンについては、東京新聞杯で好相性のディープインパクト産駒だったし、プラス8kg(504kg)という馬体重だったので、ふた桁着順だった近2走からの変わり身はあるかと思われた。ただ、斤量55kg以上では勝ったことがなく、今回は56kgを背負う点が楽ではないだろうとも感じていた。それでいて、上がり33秒6で差し切るのだから、恐れ入った。やはり何をおいてもこのレースは決め手のある牝馬を評価すべきなのだろう。

シャドウディーヴァは前走(12月8日)で常総Sを勝ち、プリモシーンは3歳時に1月のフェアリーSで優勝していた。すでに冬場の芝で実績があったことも評価材料となり得るのだろう。この辺りをアップデートして、来年に備えたいものだ。

1番人気だったレッドヴェイロンはこれまでに芝1600mで[3.2.2.0]と馬券圏外がなく、休み明けも3戦3勝だったから、2ヶ月半ぶりでも崩れるケースが考えづらかったのだが、上がり33秒5を計時するも⑨着に敗れてしまった。前日の節分S(3勝クラス)でも、1番人気だったスイープセレリタスが⑧着に敗れ(こちらは休み明けで12kg増・504kgだったが)、冬場の1番人気は難しい…と感じていたが、まさか2日連続でメインレースの1番人気が掲示板外に敗れるとは……。

2番人気だったヴァンドギャルドも⑥着に敗れたが、こちらはスタートで遅れたことが響いたのだろう。鞍上の福永騎手の話では、枠の両隣が牝馬で(内にプリモシーン、外にモルフェオルフェ)、ゲート内で落ち着きを欠いて出遅れてしまったようだ。

予想する段階でその可能性まで想像するのはなかなか難しいものがあるが、いずれにしても東京新聞杯はいろんな面で牝馬とどう付き合っていくかがポイントなのだろう。覚えておきたい。


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