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シルクロードS(G3)
京都11R 芝1200m ハンデ 15時35分発走
馬番 馬名 性齢 斤量 騎手
1 カイザーメランジェ 牡9 56 津村
2 リバーラ 牝4 54 田口
3 ホープフルサイン 牡8 57 太宰
4 ルガル 牡4 57.5 西村淳
5 エターナルタイム 牝5 54 ルメール
6 サトノラムセス 牡6 55 池添
7 ジューンオレンジ 牝4 54 横山和
8 ディヴィナシオン 牡7 56 古川吉
9 サンライズロナウド 牡5 55 横山典
10 カワキタレブリー 牡5 55 岩田康
11 サンライズオネスト 牡7 57 和田竜
12 メイショウソラフネ 牡5 56 角田河
13 アグリ 牡5 58 坂井
14 テイエムスパーダ 牝5 56 富田
15 バースクライ 牝4 54 岩田望
16 トゥラヴェスーラ 牡9 58 永島
17 オタルエバー 牡5 57 松山
18 ショウナンハクラク 牡5 55 浜中

【馬場状態】


京都の芝はBコース使用2週目。例年なら、まだ内優位の状況が続くのですが、先週が道悪だったため、内寄りの傷みが一気に進みました。

土曜(27日)のシルクロードSと同じ内回り使用のレースは、9R・白梅賞(芝1600m)だけ。勝ったスマートスピアは好位を進んでいましたが、4コーナー手前から傷んだ内を意識的に避けたようで、外に出して伸びました。②着カエルムの武豊騎手も内に入れず、真ん中辺りを伸びました。

芝の外回り使用の競馬では明らかに内を避けるシーンも目立ち、内に行きたくない騎手心理が働いている印象です。シルクロードSは京都施行の時は「内枠」が活躍しますが、今年は果たしてそうなるかどうか?

個人的には「中、外枠の馬も互角以上」とみています。ただ、時計的には極端には遅くなく、標準的な時計が出ています。シルクロードSの優勝推定タイムは1分7秒台後半と考えます。

【例年の枠傾向】


参考までにシルクロードSは京都施行の2011~2020年(前3年は中京で施行)の10年間の枠番成績を挙げておきます。

内寄り
1~4枠
8勝
(②着7回、③着5回、④着以下は57頭)
外寄り
5~8枠
2勝
(②着3回、③着5回、④着以下は77頭)

あくまでも過去の傾向ですが、断然内枠有利です。問題は今年の〝内が傷み気味の芝でどうか〟という点。軽々しく、内が傷み気味なので、今年に限って中~外枠が理想とまでは言いにくく、経済コースを通れる内枠の利もあるかもしれません。芝状態については日曜午後の競馬も見て、参考にしていただければ幸いです。

【展開】


逃げにこだわるテイエムスパーダが外枠でも先手でしょう。ただ、内寄りの芝は傷み気味。スプリント戦にしては、先行型が少なく、リバーラ、ジューンオレンジ、中枠のメイショウソラフネも馬場状況を見ながら好位へ。外枠でもオタルエバーも案外、楽につけられる可能性はあります。

テイエムスパーダが自ら飛ばさない限りは「Mペース想定」。例年のシルクロードSだと「内&前」で決まるパターンですが、今年は「4~8番手の外」が優勝ゾーンになる可能性は高いのでは? 内枠のルガルはそのまま内を進むか? それとも早めに、外めに出すのか? 直線は中~外が伸びるので、例年だと厳しい外枠のアグリ、バースクライも差し浮上の余地は十分ありそうです。

【有力馬・気になる馬の評価】


◎⑰オタルエバー

3歳春はマイル路線を歩んでいましたが、1200mに切り替えてから抜群の安定感。「坂路巧者=スプリント資質が高い」の典型。今週の坂路は体重の軽い騎乗とはいえ、坂路4F49秒7と抜群に動きました。前走・ラピスラズリSの1分7秒8は上々。着差以上に強い内容。外枠でもすぐ好位を奪える先行力があり、外枠の分、オッズ妙味あり!?

○⑤エターナルタイム

前走・富士S(⑥着)は好位で脚がたまらなかったというより、夏の関屋記念を追い切り後に回避した後の、立て直す過程の出走で体調面が絶好とはいえなかった印象。立て直して先週、今週の動きは良く、昨年多摩川S(東京1400m)の好時計Vで短距離向きの機動力も兼備しています。初の関西遠征、右回り、傷み気味の馬場をこなせば。

▲⑬アグリ

重賞戦線で安定した成績。阪神C(③着)も馬群を回って伸びる好内容でした。問題は京都内回り1200mの外枠という点。差し馬がアバウトに外を回されると決して楽ではありませんが、内悪化の状況で競馬はしやすくなるかも。典型的な差し展開になった時は「優勝候補1番手」でしょう。すぐ横のテイエムスパーダが飛ばして乱ペースなら、展開は絶好。

☆④ルガル

正攻法から伸びた京阪杯(②着)は勝ち馬トウシンマカオが傑出していましたが、そのトウシンが不在とあれば価値ある内容。鍵はスタートに一抹の不安を抱えている点。そして、1.5キロ増のハンデ57.5キロは自身が背負う最も重い重量で結構大変かもしれません。Bコース2週目で通常、内枠は例年だと絶好なのですが、今年は試練に。

△⑦ジューンオレンジ

昨春フィリーズレビュー③着の実績馬。中間の調教が抜群。そう太らない体質だけに、休み明けから力を出せるタイプ。そして、以前より先行力がついてきたので、内回り1200mは合う条件でしょう。勝ち切るイメージまでは正直ないのですが、ハンデ54キロに加え、器用に立ち回れる自在型で、横山和騎手の連続騎乗に魅力を感じます。外せない1頭。

△⑨サンライズロナウド

近親にソングライン、ジューヌエコール(2017年函館スプリントSをレコード勝ち)がいるスプリント血統。徐々に距離を縮めて、脚をためる競馬が板についてきました。今回の展開が読み切れない面はあって、単調な先行馬ペースになると厳しいでしょうが、前崩れの差し展開になれば、ハンデ55キロも活きてくる図式。

△⑫メイショウソラフネ

淀短距離S(②着)は勝ったビッグシーザーの力量を考えれば、別定57キロだったこともあり、地力強化を印象付けました。今回の1キロ減の56キロはそこまで恵まれた印象はないですが、プラスにはなります。前走以上に先行争いが激化して、好位の位置が「乱ペース」になると厳しいですが、前半3F33秒台後半ぐらいなら好位粘りの余地あり。

△⑮バースクライ

前走・南総Sの勝ちタイム「1分7秒2」はレース前半3F33秒0の乱ペースに乗じた点はありますが、同日のオープン・ラピスラズリS(1分7秒8=勝ち馬オタルエバー)を上回る好時計。引き続き54キロ。重賞の外枠でも、中団付近(理想はそれより少し前)を走れれば、前走で馬群を縫った根性も活きる見立てです。

 ②リバーラ

重賞勝ちの実績馬ですが。前走・カーバンクルS(⑯着)は着差こそそう開いていませんが、負けすぎの印象。いきなり一変は?

 ⑪サンライズオネスト

オープン特別、リステッドなら、着順以上に頑張っていますが、重賞でハンデ57キロで好走イメージは正直ありません。

 ⑭テイエムスパーダ

起伏の少ない京都内回り1200mは理想条件。ただ、内荒れの芝状態は、条件的には「最悪」と思います。傷んだ内寄りで粘り込むのは相当厳しいでしょう。

 ⑯トゥラヴェスーラ

前走・京阪杯(④着)が最高の立ち回り。今回は1キロ増のハンデ58キロ。1200mで勝った時は3戦ともに「1分8秒台」なので、時計勝負に課題を残します。

【決断馬券】


例年より、中~外枠の不利が軽減している芝状態。本命に推したオタルエバーは稍重で好走例も多く、ボコついた馬場もOK。序盤のダッシュ力を活かして、好位の比較的馬場の良い外を選んで走れば、勝負になると思います。オッズ妙味もあるので「馬連」で買います。相手本線は立て直したエターナルタイム、アグリを。

券種・買い方 組み合わせ・点数
馬連
⑰-⑤⑬
各2,000円(計4,000円)
馬連
⑰-④⑦⑨⑫⑮
各1,000円(計5,000円)
馬連
(押さえ)
⑤-⑬
1,000円
合計 10,000円
ご注意
レースに関する情報は、主催者発表のものをご確認ください。また、勝馬投票券の購入はお客様のご判断の元で行ってください。

記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。
小田哲也 プロフィール
スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。2015年には宝塚記念で3連単52万馬券を当てるなど、万馬券メーカーであることから「万哲」という愛称で競馬ファンに親しまれている。2004年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、2009年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。グリーンチャンネル「中央競馬全レース中継」パドック解説を担当中。

【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。


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