独自視点で穴馬推奨!競馬予想支援情報【サラブレモバイル】

サラブレモバイル

メニュー

ログイン

3/17  スプリングS(G2)
中山11R 芝1800m 15時45分発走予定

目次
  1. 今週の中山の馬場
  2. スプリングSのレース傾向
  3. 臨戦ステップの傾向
  4. 予想印入り出走表
  5. 有力馬・気になる馬の評価
  6. 万哲の決断馬券(買い目)

【今週の中山の馬場 】


今週の中山競馬場は週中の火曜から水曜にかけて、34mmの降雨を記録しました。その後は好天が続いたことで、土曜の芝コースは初戦の4R(※1~3Rはダート)から良馬場で開催されましたが、実際には先週までの雨の影響を受けたことで3~4コーナー内側は傷み気味で、各馬が通ったあとは内寄りの土が飛ぶシーンも目立ちました。しかし、それでも土曜に限っては内寄りを通った馬の粘りも十分に利いていました。メインのフラワーCも極端な進路取りは見られませんでした。

中山5R・3歳未勝利戦(芝2200m)は、断然1番人気ベンサレムが自ら先手を奪って、内ラチ沿いを悠々と逃げ切り勝ち。6R・3歳1勝クラス(芝1600m)は、道中2番手から直線の残り1F付近で早めに先頭に立った6番人気ユキノロイヤルが押し切って快勝。先週の日曜は各馬が最終4コーナーでは内を避けて通るシーンが目立ちましたが、今週の土曜に関しては先週ほどの「内敬遠」の状況ではありませんでした。

ただし、競馬が進むにつれて内寄りの馬場の傷みが進行し、スプリングSの頃は状況が変わる可能性はありますので、日曜のレース傾向も確認していただければと思います。

【スプリングSのレース傾向 】


コーナー4回をまわる芝内回り1800mでは、瞬発力よりも持続力や位置を取れる器用さが大事と考えます。過去10年に限れば、上がり3Fの最速馬は[5.2.2.6]で瞬発力も大事でしょうが、同じ芝1800mでも東京コース(代表レースは共同通信杯や毎日王冠)とは性格も違います。

過去10年のスプリングSの優勝馬の「最終4コーナーの位置」は、先頭が2頭、2~6番手が7頭。7番手以下からの優勝馬は2021年ヴィクティファルス(4コーナーでは9番手)のみ。ただ、当該年は重馬場の特殊な事情がありました。その2021年にしても、②着馬アサマノイタズラは最終4コーナーでは2番手に進出していたので、仮にレース序盤では前に行けなくても、最終3~4コーナーでは器用に進出できる脚が求められると思います。2022年(稍重)はビーアストニッシドの逃げ切り勝ちでした。基本的には「前~好位組」が優位と見ます。

【臨戦ステップの傾向 】


前走が重賞だった馬は、共同通信杯組が[2.1.0.12]、朝日杯FS組が[1.2.1.5]と好走例はあるが、今年のメンバー10頭にはこの組は不在。同じ重賞でも京成杯、きさらぎ賞からの優勝例はなく、直結していません。今年は京成杯③着コスモブッドレア、⑫着ジュンゴールド、きさらぎ賞②着ウォーターリヒトがこの組ですが、果たして?

むしろ、強いのは「前走1勝クラス(特別競走含む)①着組」。過去10年では昨年のベラジオオペラ(セントポーリア賞①着)を含めて、この該当馬が6頭もいます。

また、新馬や未勝利を勝った直後に挑んだ馬はグレード制が導入された1984年以降、1頭も連対馬はいません。新馬V直後のスティンガーグラス、未勝利V直後のログラールにとっては、データ上は厳しいチャレンジと言わざると得ません。

【予想印入り出走表 】


スプリングS(G2)
中山11R 芝1800m 15時45分発走予定
馬番 馬名 性齢 斤量 騎手
1 ジュンゴールド 牡3 57 坂井
2 ルカランフィースト 牡3 57 横山武
3 ウォーターリヒト 牡3 57
4 シックスペンス 牡3 57 ルメール
5 チャンネルトンネル 牡3 57 松岡
6 ペッレグリーニ 牡3 57 岩田康
7 アレグロブリランテ 牡3 57 横山和
8 ログラール 牡3 57 北村友
9 コスモブッドレア 牡3 57 石川
10 スティンガーグラス 牡3 57 戸崎

【有力馬・気になる馬の評価】


◎②ルカランフィースト

前走・若竹賞(①着)が道中後方から大外一気の極端な競馬。これをどう評価するか? 個人的には「不良馬場」で恵まれたとは思っていません。調教を見る限り、四肢の可動域が大きくなって、鋭さを増しているように見えます。今週は併せたヴィアメント(古馬障害オープン)とは段違いの手応えで、一気に交わして先着しました。生涯レコード勝ち2回のイスラボニータの産駒で、本質的には良馬場の方がベターでしょう。実際に、昨秋の新馬戦(東京芝1800m)では上がり3F33秒6。道中スローペースだったとはいえ、切れる脚を使っていました。

今回の道中の位置取りは微妙かもしれませんが、早め押し切り型のシックスペンスに加え、アレグロブリランテコスモブッドレアなど、早めに動くタイプは多く、仮に後ろからでも、11Rの頃には「中~外差し基調」になりそうな馬場も向くのでは。2戦目の京都2歳Sは初の関西遠征、出負けの影響もあり基準外とみて、ここで狙います。

○⑨コスモブッドレア

京成杯は個人的には優勝したダノンデサイルに◎を打っていました。②着アーバンシックが最終4コーナー10番手から届く展開の中、一度は先頭に立って粘った先行力と持久力は目立っていました。いかにもゴールドシップ産駒らしいタイプ。今週の追い切りのWコースで6F78秒0は、火曜夕方から美浦トレセンに大雨が降ったことを考えると破格。京成杯当時よりさらに一段パワーはアップしているようです。唯一、展開上の不安は人気シックスペンスなど「早め押し切り型」が多い点。1~2列後ろの馬が届く展開にさえならなければ、京成杯以上のパフォーマンスも十分あるでしょう。

▲④シックスペンス

今の中山に向きそうなパワー型。決して瞬発力特化ではなく、早めに動いて押し切れるだけの馬力があると思いますし、休養明けですが、また一段と調教の動きも良くなっていました。唯一の懸念材料があるとすれば、これまでより大幅に相手が強くなる点でしょう。過去2戦は走破時計も含め、数字はそこまで目立ってはいません。今の中山で極端に速い勝ち時計は要求されないと思いますが、ここは試金石でしょう。ローテ的には「前走1勝クラス①着」で文句ありません。

☆⑥ペッレグリーニ

調教の頼りなさがいつも気になりますが、あくまで実戦タイプなのでしょう。前で押し切るという点ではレース傾向にマッチ。一方で、今回は少頭数10頭立てとはいっても、早め押し切り型が多い点は鍵になってきます。例えば、シックスペンス辺りに直線半ばでかわされるような展開になった時は、もたないでしょう。その不安は50%近くあるのですが、逃げも含めて、最終4コーナーを先頭で回れれば、左回りしか経験していませんが、本質的には中山が向く可能性はあります。

△①ジュンゴールド

正直、京成杯(⑫着)の敗因は精査できていません。力んだのが敗因だったならば、今回の距離短縮でそれがいくらかでも軽減できれば、新馬、特別連勝の元値からいっても見直しは必要かもしれません。追い切りでは常に「併走遅れ」なのも引っ掛かりますが、馬券上は押さえておきたいと思います。ただ、積極的には買いたくはありません。

△③ウォーターリヒト

ここ2戦の末脚には正直ビックリ。特にきさらぎ賞(②着)は「1分46秒8」なので時計的にも優秀です。ただ、京都での直近2戦は4コーナーまで待って追い込んでいるので、直線の長い外回りだからこそできた芸当とも思います。器用さを要求される中山内回り1800mで果たしてどうか? 差し展開、外伸び馬場など、向きそうな要素はあるだけに外せない1頭にはなります。

△⑩スティンガーグラス

新馬勝ち直後でのスプリングS好走は、過去の例からは厳しいことを考慮の上で見捨てられない1頭です。まだ馬体には成長の余地を残していると見ており、ひ弱さも感じられる現状とはいえ、新馬戦で見せた一瞬の脚はなかなかのもの。今回いきなり通用するかはともかく、将来的には重賞でやれるだけの器と見ています。大外枠で揉まれない競馬ができそうな点、最後伸びて馬券圏内のシーンは考えておきたいです。

 ⑤チャンネルトンネル

2走前のジュニアC(②着)の1分32秒9は上質なのですが、前が詰まって脚を余した前走の東京1勝クラス(④着)を含めて、これまでは時計が出やすい綺麗な芝しか経験していない点は、いまの中山では気になります。

 ⑦アレグロブリランテ

若竹賞①着のルカランフィーストに◎を打った以上、同じ若竹賞②着の本馬も評価すべきですが、脚質的に「好位粘り」なので、同型が多すぎる点がネック。馬体は力がついて、調教も動いているようですが…。

【万哲の決断馬券】


ルカランフィーストの良馬場でこその決め手に懸けます。突き抜けるとみての①着固定。逆転候補は先に動くコスモブッドレアの粘り込み。当コラムを担当させていただいてから苦戦しています。何とか、次週のG1資金を増やしたいと思います。

券種・買い方 組み合わせ・点数
馬単
②→④⑨
各2,000円(計4,000円)
馬単
②→①③⑥⑩
各1,000円(計4,000円)
馬単
⑨→②④
各1,000円(計2,000円)
合計 10,000円
ご注意
レースに関する情報は、主催者発表のものをご確認ください。また、勝馬投票券の購入はお客様のご判断の元で行ってください。

記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。
小田哲也 プロフィール
スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。2015年には宝塚記念で3連単52万馬券を当てるなど、万馬券メーカーであることから「万哲」という愛称で競馬ファンに親しまれている。2004年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、2009年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。グリーンチャンネル「中央競馬全レース中継」パドック解説を担当中。

【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。


TOPページに戻る