4/14
皐月賞(G1)
中山11R 芝2000m 15時40分発走予定
桜花賞戦線と同様、皐月賞もトライアル組が低調。レース間隔を空けて使う馬が好走しているのはご存じの通りで、過去10年に限れば、共同通信杯からの直行組が[5.0.3.11]と好成績を残しています。今年の①着馬ジャスティンミラノ、②着馬ジャンタルマンタルが、皐月賞でソコソコ人気を集めている理由も、もちろんローテ面によるところでしょう。
ちなみに、共同通信杯組以外に好走例が多いのは以下の通りです。
スプリングS組は着外が多いのが目立ちます。今年の人気順は土曜夕方時点でレガレイラ、ジャスティンミラノ、メイショウタバル、シンエンペラー、ジャンタルマンタルで、ここまでが単勝1桁台。馬個体の実力もさることながら、「ローテ面」の人気への影響も大きい気がします。
最大ステップの「共同通信杯」からの臨戦を今年はどう見るか? ペースが特殊すぎて、正直悩んでいます。レース前半4F50秒0~後半4F45秒3の超スロー。そのため、道中引っ掛かる馬もいて、道中の位置取りも大きく影響しました。
優勝したジャスティンミラノは早めに2番手を確保して、直線で抜け出す理想的な競馬。上がり3F32秒6は、「Sペース」で道中かなり脚を温存できたペースによるところと、レース当日の東京の冬場としては絶好の馬場も味方したと思います。1~2列後ろから伸びた②着ジャンタルマンタルも上がり3F32秒6と切れる脚を使いました。
勝ち時計1分48秒0は、共同通信杯の過去10年の良馬場時では最も遅い時計で、2019年優勝ダノンキングリー(1分46秒8)を筆頭に「1分47秒台前半」が普通に出ている近年の共同通信杯と比べると、特殊Sペースが影響したことは承知のうえで、それでも気になります。
朝日杯FSで一定の速い時計に対応しているジャンタルマンタルはともかく、ジャスティンミラノは東京での新馬戦(芝2000m)もスローの2番手から抜け出して2分2秒0。今の中山は最終週でもそれなりに時計は出ていますし、遅くても「1分59秒台前半」、展開次第では1分58秒台を想定。そう考えると、過去2戦が揉まれない競馬で、馬群やシビアな流れを経験していないジャスティンミラノは、中山が初めてになることも合わせて、クリアすべき課題は多いと思います。
では、有力馬が使ってきた、皐月賞と同舞台となる「中山2000m」の重賞3戦は、どう見るべきでしょうか?
芝状態のレベル的には、開催4週目のホープフルSはやや内が傷み気味。京成杯ウィークはまずまず時計が出ていて、弥生賞週と時計の出方は「同等」でした。
レガレイラは中~外差しが利いていた馬場や、ある程度流れていたことを考慮しても、一気の差し切りは価値のある内容。ただ、スタートで出負け気味となり後方からのレースでした。万が一、今回は前が残る展開になった場合、前走のような競馬で届くのか?は、多少気になる点。ただ、同レースで②着のシンエンペラーが弥生賞ディープインパクト記念で②着、同③着のサンライズジパングが若駒Sで①着と、一定のレベルにあったのは確かです。
そのシンエンペラーを、弥生賞ディープインパクト記念で負かしたのはコスモキュランダ。勝ち時計1分59秒8は、マカヒキの優勝タイム(1分59秒9)を上回るレースレコード。フロック視は危険?
馬場状態を測るには特殊な競馬が続きました。連続開催8週目で内寄りの芝は傷み気味。下が緩い面もあるのか、土曜の競馬では特に4コーナー付近は、各馬が通ると土が飛ぶシーンも目立ちました。とはいっても、各馬が内寄りを避けることもなく、Sペースが多かったわりに、時計もまずまず出ています。
本来なら「直結」して欲しかった、土曜の計2レースを振り返ります。
9R・山藤賞(芝2000m)
6頭の少頭数で、4番人気ヤマニンアドホックが悠々と逃げ切り。内寄りをオーソドックスに逃げ切りました。このレース、前半5F62秒1~後半5F59秒0。後半が極端に速い「後傾ラップ」の超スロー。こうなると、馬場状態も関係なく、押し切ったのは当然かもしれません。勝ち時計は2分1秒1。あれだけ前半が遅くても、これだけ時計は出ているので、このレースよりも確実に流れる皐月賞は2分を切る「高速決着」になるのは間違いないでしょう。
7R・4歳以上1勝クラス(芝2200m)
こちらも前半5Fは63秒8(後半5Fは59秒7)の超スローで逃げた4番人気ヒシタイカンが悠々の逃げ切り勝ち。土曜の芝中距離2戦はいずれも「逃げ切り」でしたが、これだけで「前&内優位」と決めつけるのは危険かもしれません。芝の内寄りは徐々に傷んできているので、展開次第では中~外差しになる可能性は十分あります。
4/14 皐月賞(G1)
中山11R 芝2000m 15時40分発走予定
単調な先行馬ペースになると辛いでしょうが、今回はそれなりに先行型がいて、流れそうなメンバー構成。1週前追いが上々だったのも強調できます。動きやすい枠を得て、スタート次第では道中で動いて長く脚を使えることも前走で分かりましたし、新コンビのモレイラ騎手が脚を余さずに力を発揮させるのでは? オッズ的にもそう沸騰していないだけに妙味はあります。
桜花賞は◎ステレンボッシュが頑張ってくれました。モレイラ騎手と新コンビを組むコスモキュランダが同じ「6枠12番」なのは何かの縁でしょうか? 前走でマクる競馬ができたのは収穫でしたし、今回はスタート次第で「中団付近」は取れるかも。いずれにしても持久力が武器になります。絶好調のモレイラ騎手騎乗ですが、そこまで人気が沸騰していないのも魅力で馬連勝負します。
強敵は同じ弥生賞ディープインパクト記念組のシンエンペラー。コスモキュランダと同様、中山芝2000mの経験値は侮れません。
中山11R 芝2000m 15時40分発走予定
的中!! | 馬連⑫-⑬ 35.5倍 × 500円 = 17,750円 |
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目次
- 共同通信杯組が一応優位ですが
- 最大ステップレースの精査
- 中山芝2000m戦の解析
- 土曜の中山芝の傾向
- 予想印入り出走表
- 有力馬・気になる馬の評価(無印含め16頭を解説)
- 万哲の決断馬券(買い目)
【共同通信杯組が一応優位ですが】
桜花賞戦線と同様、皐月賞もトライアル組が低調。レース間隔を空けて使う馬が好走しているのはご存じの通りで、過去10年に限れば、共同通信杯からの直行組が[5.0.3.11]と好成績を残しています。今年の①着馬ジャスティンミラノ、②着馬ジャンタルマンタルが、皐月賞でソコソコ人気を集めている理由も、もちろんローテ面によるところでしょう。
ちなみに、共同通信杯組以外に好走例が多いのは以下の通りです。
前走レース名 | 着別度数 | 今年の該当馬 |
ホープフルS | [2.0.0.3] | レガレイラ(①着) |
スプリングS | [1.1.2.33] | アレグロブリランテ(②着)、ルカランフィースト(③着)、ウォーターリヒト(⑨着) |
京成杯 | [1.0.1.4] | ダノンデサイル(①着)、アーバンシック(②着) |
毎日杯 | [1.0.0.6] | メイショウタバル(①着) |
※データは過去10年。ホープフルSはG2時代を含む。
スプリングS組は着外が多いのが目立ちます。今年の人気順は土曜夕方時点でレガレイラ、ジャスティンミラノ、メイショウタバル、シンエンペラー、ジャンタルマンタルで、ここまでが単勝1桁台。馬個体の実力もさることながら、「ローテ面」の人気への影響も大きい気がします。
【最大ステップレースの精査】
最大ステップの「共同通信杯」からの臨戦を今年はどう見るか? ペースが特殊すぎて、正直悩んでいます。レース前半4F50秒0~後半4F45秒3の超スロー。そのため、道中引っ掛かる馬もいて、道中の位置取りも大きく影響しました。
優勝したジャスティンミラノは早めに2番手を確保して、直線で抜け出す理想的な競馬。上がり3F32秒6は、「Sペース」で道中かなり脚を温存できたペースによるところと、レース当日の東京の冬場としては絶好の馬場も味方したと思います。1~2列後ろから伸びた②着ジャンタルマンタルも上がり3F32秒6と切れる脚を使いました。
勝ち時計1分48秒0は、共同通信杯の過去10年の良馬場時では最も遅い時計で、2019年優勝ダノンキングリー(1分46秒8)を筆頭に「1分47秒台前半」が普通に出ている近年の共同通信杯と比べると、特殊Sペースが影響したことは承知のうえで、それでも気になります。
朝日杯FSで一定の速い時計に対応しているジャンタルマンタルはともかく、ジャスティンミラノは東京での新馬戦(芝2000m)もスローの2番手から抜け出して2分2秒0。今の中山は最終週でもそれなりに時計は出ていますし、遅くても「1分59秒台前半」、展開次第では1分58秒台を想定。そう考えると、過去2戦が揉まれない競馬で、馬群やシビアな流れを経験していないジャスティンミラノは、中山が初めてになることも合わせて、クリアすべき課題は多いと思います。
【中山芝2000m戦の解析】
では、有力馬が使ってきた、皐月賞と同舞台となる「中山2000m」の重賞3戦は、どう見るべきでしょうか?
レース名 | 優勝馬 | 勝ち時計 |
ホープフルS | レガレイラ | 2分0秒2 |
京成杯 | ダノンデサイル | 2分0秒5 |
弥生賞DI記念 | コスモキュランダ | 1分59秒8 |
芝状態のレベル的には、開催4週目のホープフルSはやや内が傷み気味。京成杯ウィークはまずまず時計が出ていて、弥生賞週と時計の出方は「同等」でした。
レガレイラは中~外差しが利いていた馬場や、ある程度流れていたことを考慮しても、一気の差し切りは価値のある内容。ただ、スタートで出負け気味となり後方からのレースでした。万が一、今回は前が残る展開になった場合、前走のような競馬で届くのか?は、多少気になる点。ただ、同レースで②着のシンエンペラーが弥生賞ディープインパクト記念で②着、同③着のサンライズジパングが若駒Sで①着と、一定のレベルにあったのは確かです。
そのシンエンペラーを、弥生賞ディープインパクト記念で負かしたのはコスモキュランダ。勝ち時計1分59秒8は、マカヒキの優勝タイム(1分59秒9)を上回るレースレコード。フロック視は危険?
【土曜の中山芝の傾向】
馬場状態を測るには特殊な競馬が続きました。連続開催8週目で内寄りの芝は傷み気味。下が緩い面もあるのか、土曜の競馬では特に4コーナー付近は、各馬が通ると土が飛ぶシーンも目立ちました。とはいっても、各馬が内寄りを避けることもなく、Sペースが多かったわりに、時計もまずまず出ています。
本来なら「直結」して欲しかった、土曜の計2レースを振り返ります。
9R・山藤賞(芝2000m)
6頭の少頭数で、4番人気ヤマニンアドホックが悠々と逃げ切り。内寄りをオーソドックスに逃げ切りました。このレース、前半5F62秒1~後半5F59秒0。後半が極端に速い「後傾ラップ」の超スロー。こうなると、馬場状態も関係なく、押し切ったのは当然かもしれません。勝ち時計は2分1秒1。あれだけ前半が遅くても、これだけ時計は出ているので、このレースよりも確実に流れる皐月賞は2分を切る「高速決着」になるのは間違いないでしょう。
7R・4歳以上1勝クラス(芝2200m)
こちらも前半5Fは63秒8(後半5Fは59秒7)の超スローで逃げた4番人気ヒシタイカンが悠々の逃げ切り勝ち。土曜の芝中距離2戦はいずれも「逃げ切り」でしたが、これだけで「前&内優位」と決めつけるのは危険かもしれません。芝の内寄りは徐々に傷んできているので、展開次第では中~外差しになる可能性は十分あります。
【予想印入り出走表】
4/14 皐月賞(G1)
中山11R 芝2000m 15時40分発走予定
馬番 | 印 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 |
1 | サンライズジパング | 牡3 | 57 | 菅原明 | |
2 | メイショウタバル | 牡3 | 57 | 浜中 | |
3 | エコロヴァルツ | 牡3 | 57 | 武豊 | |
4 | シリウスコルト | 牡3 | 57 | 三浦 | |
5 | △ | ミスタージーティー | 牡3 | 57 | 藤岡佑 |
6 | アレグロブリランテ | 牡3 | 57 | 横山和 | |
7 | ルカランフィースト | 牡3 | 57 | 松山 | |
8 | △ | ジャンタルマンタル | 牡3 | 57 | 川田 |
9 | ▲ | アーバンシック | 牡3 | 57 | 横山武 |
10 | ☆ | レガレイラ | 牝3 | 55 | 北村宏 |
11 | ホウオウプロサンゲ | 牡3 | 57 | 菱田 | |
12 | ◎ | コスモキュランダ | 牡3 | 57 | モレイラ |
13 | △ | ジャスティンミラノ | 牡3 | 57 | 戸崎 |
14 | ○ | シンエンペラー | 牡3 | 57 | 坂井 |
15 | サンライズアース | 牡3 | 57 | M.デムーロ | |
16 | △ | ダノンデサイル | 牡3 | 57 | 横山典 |
17 | ビザンチンドリーム | 牡3 | 57 | ムルザバエフ | |
18 | ウォーターリヒト | 牡3 | 57 | 幸 |
【有力馬・気になる馬の評価】
◎⑫コスモキュランダ
近年は本番に直結していない臨戦の本馬をあえて推します。弥生賞ディープインパクト記念は向正面で動いて一気に前に行って、1分59秒8のレースレコードV。2走前(1勝クラス)の「1分59秒9」に続き、中山芝2000mで1分59秒台を続けて記録しました。スタートの甘さ、大跳びで器用さを欠くなど、成長途上といえる面もあると思いますが、デビュー当時より20キロ近く馬体が増えて、馬は着実に成長しています。特にトモ(後肢)が力強くなった印象です。単調な先行馬ペースになると辛いでしょうが、今回はそれなりに先行型がいて、流れそうなメンバー構成。1週前追いが上々だったのも強調できます。動きやすい枠を得て、スタート次第では道中で動いて長く脚を使えることも前走で分かりましたし、新コンビのモレイラ騎手が脚を余さずに力を発揮させるのでは? オッズ的にもそう沸騰していないだけに妙味はあります。
○⑭シンエンペラー
弥生賞ディープインパクト記念(②着)でコスモキュランダに続いた点を評価したいです。決して小回り2000m向きとは思いませんし、弥生賞ディープインパクト記念も勝負所の4コーナー手前で機敏には反応しないようでしたが、ギアを上げてからはグイグイ伸びました。馬群を割って伸びた京都2歳S(①着)も含め、コーナー4回の2000m戦を続けて使うなど、皐月賞にしっかり備えてきた点はプラスに出そうです。ホープフルS(②着)の時のように、楽に流れに乗れるようなら、勝ち負けまでの期待。▲⑨アーバンシック
中間の上昇度が目立つ1頭。子供っぽい面も解消され、いい意味で迫力が出てきた印象です。京成杯(②着)は勝ち馬ダノンデサイルにうまく乗られて②着に敗れましたが、最後の脚は際立っていました。当時よりも皐月賞の方が「急流確実」(個人的展開見解)とみる分、前走のような大味な大外一気もハマる可能性があります。また、スタート次第で位置を取れるようなら、連続騎乗の横山武騎手が持ち味をフルに引き出すだろうという魅力もあります。☆⑩レガレイラ
評価に悩んでいる1頭。ホープフルSはルメール騎手の見事な手綱捌き。前掛かりな展開も味方した印象はありましたし、②着シンエンペラーが抜け出して遊んでしまうような感じになったのも追い風にはなったと思います。ただ、決め手は牡馬に入っても互角以上。再び、息の入りにくい持続ラップで、前走の競馬が直結する可能性も。ただ、デビューからずっとコンビを組んできたルメール騎手が騎乗できないのは気になります。△⑤ミスタージーティー
特殊な超スローの共同通信杯では折り合いを欠きましたが、若葉Sはそれなりに流れて、4番手の好位イン。手応えほどギュンと伸びなかったのは物足りなく感じましたが、きっちり差し切りました。直線で前が詰まったホープフルS(⑤着)もスムーズなら②、③着はあった脚勢でしたし、3連系馬券には外せない1頭。△⑧ジャンタルマンタル
本質的なベスト距離が1600~1800mなのは間違いないでしょう。半面、流れそうな皐月賞なら、道中の折り合い面には好影響。馬群を割って抜けるレースを何度もしてきましたし、道中でしっかりと脚を温存して、決め手を活かせば、距離もギリギリもつ可能性はあります。馬群を縫う競馬を意識するなら、絶好の8番枠。川田騎手の捌きも軽視できません。△⑬ジャスティンミラノ
馬券は押さえますが、積極的には買いたくない1頭。メイショウタバル、ホウオウプロサンゲ、アレグロブリランテ、場合によってはサンライズアースが行く可能性もあるメンバー構成で、今まで通りに好位(2~3番手)を取って、正攻法に立ち回るようなら脱帽します。ただ、この枠で位置取りは中団付近も? 揉まれる競馬になった時どうか。課題はあるでしょう。△⑯ダノンデサイル
まだ馬体の緩い面はあるようですが、それでも京成杯は見事な勝ちっぷり。爆発力はまだこれからの馬と思える半面、最終的に着順をまとめられる精神力は買えます。人気になりにくいタイプですが、この中間はさらに良くなっているようです。重賞を勝った直後なのに、ビックリするほど人気が薄いので「押さえ」で買っても損はないでしょう。①サンライズジパング
若駒Sが馬群を避けて、後方から大外一気。弥生賞ディープインパクト記念を回避したのは賢明だったと思いますが、今回の内荒れ傾向の芝状態での最内・馬番1番は試練に思えます。前走の差し脚を活かすには中~外枠が理想だったか。②メイショウタバル
毎日杯の「1分46秒0」は重馬場を考えればかなり速いですが、他馬にまったく絡まれずに内ピッタリ1頭で走れたノーストレスの展開も大きかったと思います。2走前のつばき賞はそこまでの強さを感じませんでした。今回は内傷み傾向の芝に加え、前走同様に楽に行けるかは相当微妙。絡まれても押し切るだけの持続力が果たしてあるかどうか? かなり人気になっていますが、人気過剰とみます。③エコロヴァルツ
基本的な前進気勢の強さがどう出るか? 道中制御し切って差し脚温存なら、朝日杯FS②着の結果からも脅威ですが、距離延長自体はマイナスでしょう。④シリウスコルト
弥生賞ディープインパクト記念(③着)は中盤までは絶妙ラップの逃げ。コスモキュランダの「奇襲」で早めに来られたのは結果的に響いたと思いますが、②着のシンエンペラーを含めて、上位2頭とは現状力の違いを感じました。2000mもこなしてはいますが、ベストはマイル前後の印象。⑥アレグロブリランテ
直近2戦が先行策で健闘。スプリングS(②着)は勝ったシックスペンスが強すぎ、そのシックスペンスが不在ないのは有利ですが、走破時計1分50秒0も地味で、時計勝負が確実のここでは劣ります。メイショウタバルという同型馬もいて、前走のような楽な逃げは望めないでしょう。⑦ルカランフィースト
正攻法で運んだスプリングS(③着)は現状の力を出し切った結果では。G1で勝ち負けとなると、厳しいとみます。⑪ホウオウプロサンゲ
前走・若葉S(②着)の通り、好走パターンは逃げた時。同型を制して行き切ってしまえば激走はあるかもしれませんが、他馬もここではさすがに速いでしょう。ただ、今回はともかく、将来的にはもっと伸びる1頭だと見ています。⑰ビザンチンドリーム
きさらぎ賞(①着)は向正面で各馬が荒れた内寄りを避けて通る極端な馬場状態。その分、外枠の不利は軽減できましたし、直線も「イン傷み馬場」を味方に伸びました。ただ、序盤の追走力が現状では物足りない印象。いくら前が流れるとはいっても、アバウトな外差しではまとめて差すのは至難でしょう。【万哲の決断馬券】
桜花賞は◎ステレンボッシュが頑張ってくれました。モレイラ騎手と新コンビを組むコスモキュランダが同じ「6枠12番」なのは何かの縁でしょうか? 前走でマクる競馬ができたのは収穫でしたし、今回はスタート次第で「中団付近」は取れるかも。いずれにしても持久力が武器になります。絶好調のモレイラ騎手騎乗ですが、そこまで人気が沸騰していないのも魅力で馬連勝負します。
強敵は同じ弥生賞ディープインパクト記念組のシンエンペラー。コスモキュランダと同様、中山芝2000mの経験値は侮れません。
券種・買い方 | 組み合わせ・点数 |
---|---|
馬連 |
各2,000円(計4,000円)
|
馬連 |
各1,000円(計3,000円)
|
馬連 |
各500円(計1,000円)
|
馬連 |
各1,000円(計2,000円)
|
合計 | 10,000円 |
的中!! | 馬連⑫-⑬ 35.5倍 × 500円 = 17,750円 |
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ご注意
レースに関する情報は、主催者発表のものをご確認ください。また、勝馬投票券の購入はお客様のご判断の元で行ってください。
記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。
記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。
小田哲也 プロフィール
スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。2015年には宝塚記念で3連単52万馬券を当てるなど、万馬券メーカーであることから「万哲」という愛称で競馬ファンに親しまれている。2004年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、2009年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。グリーンチャンネル「中央競馬全レース中継」パドック解説を担当中。
【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。
【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。