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4/21 フローラS(G2)
東京11R 芝2000m 15時45分発走
目次
- 軸馬選びは5番人気あたりまでから?
- フラワーC組、1勝クラス①着馬が優位ですが
- 純粋な決め手勝負に
- 展開はS~Mペース想定
- 予想印入り出走表
- 有力馬・気になる馬の評価(無印含め14頭を解説)
- 万哲の決断馬券(買い目)
【軸馬選びは5番人気あたりまでから?】
とにかく、決まった傾向があまりない難解な重賞です。過去10年だと1番人気の優勝は2018年サトノワルキューレだけで、前走・ゆきやなぎ賞①着(阪神芝外2400m)からの参戦でした。中1週になる桜花賞からの参戦は過去10年に限れば2頭だけ。
1番人気は[1.2.0.7]で低調といえる成績。昨年も阪神芝外1800mの未勝利を勝った直後のソーダズリングが1番人気で②着でした。他の上位人気もおしなべて似たような成績で、2番人気[1.3.2.4]、3番人気[2.0.1.7]、4番人気[2.1.1.6]、5番人気[2.0.2.6]。1~5番人気の馬が8勝となっているので、ある程度の人気に推された馬から勝ち馬選びをするのが賢明かもしれません。
【フラワーC組、1勝クラス①着馬が優位ですが】
臨戦ステップ的にはフラワーCが[2.2.4.14]で、着外も多いものの4連対しています。
過去3年の優勝馬は、2021年優勝クールキャット(前走・フラワーC⑤着)、2022年優勝エリカヴィータ(前走・フェアリーS⑩着)、昨年に7番人気で優勝したゴールデンハインド(前走・フラワーC④着)と、いずれも「前走重賞組」。2015~20年までの6年間は、2016年チェッキーノが前走はOPのアネモネS①着。残る5頭は2020年ウインマリリン(前走・ミモザ賞①着)など「前走1勝クラス①着馬」でした。
「前走重賞組」と「前走1勝クラスかOP①着馬」が優勝馬10頭中、実に9頭を占めています。残る1頭は2014年優勝サングレアルで、1勝クラスの福寿草特別④着でした。
「前走で未勝利を勝ったばかりの馬」は、昨年②着ソーダズリングなど②着はありますが、過去10年では優勝は1頭もいません。となると、今年これに該当するバロネッサ、コンテソレーラ、ユキワリザクラ、メアヴィアなどは、データ上は勝ち切るまでは厳しいことになりますが、果たして?
今年の「前走1勝クラス①着」の該当馬は、水仙賞を勝ったクリスマスパレードだけ。また、昨夏札幌のクローバー賞を勝ったコスモディナー(収得賞金1000万円)だけが賞金的にはOPで、例年よりクラス条件的には「手薄」なメンバー構成になっていると言えそうです。
【純粋な決め手勝負に】
開幕週の絶好の芝状態。ただ、そこは直線の長い東京コースなので「内&前」で単純には決まらないはず。純粋な決め手が何より問われるでしょう。
2014年優勝サングレアルは、上がり3F34秒3で最終4コーナー13番手から伸びました。
2018年優勝サトノワルキューレは、同33秒4で最終4コーナー14番手から大外一気。
一方で、過去4年の優勝馬は「最終4コーナー5番手以内」から出ていて、淡々とした流れなら確かに好位勢は優位なのですが、やはり決め手に勝る馬をまず主力視すべきでしょう。なお、昨年に逃げ切ったゴールデンハインドは、前半5F60秒8~後半5F58秒1の絶妙なスローペースで、自身の上がり3Fは34秒1。これだけ速い上がりでまとめられると、後続が届かなかったのもやむを得ません。
【展開はS~Mペース想定】
過去10年で前半5Fが後半5Fよりも速かったのは、チェッキーノが勝った2016年(前半59秒7~後半60秒0)と、ウインマリリンが勝った2020年(前半58秒6~後半60秒1)の2回だけ。残り8回はSペースかMペース。とにかく淡々と流れます。スローでも折り合える馬が良く、また、道中の操縦性も高いに越したことはないでしょう。
今年はフラワーCで平均的に逃げたエルフストラックが枠的にも再び先手濃厚。これにユキワリザクラや、大外枠ですがクリスマスパレードもついていきたい形か。速くても「前半5F60秒台後半」と想定します。カギになってくるのは人気のバロネッサの位置。前走の未勝利戦(東京芝1800m)は課題のスタートが決まって、悠々と2番手を追走して楽に抜け出す競馬。再びパチッとスタートが決まれば、絶好位の2~4番手が取れそう。ただ、デビュー2戦のように出負けすると「最内の馬番1番」は仇となる危険も。
前2戦は中団付近でレースをしているアドマイヤベル、コスモディナーは、中団辺りは取りたいところ。マイルからここに使ってきたニシノコイゴコロ、ラヴァンダは2000mだと前走よりは1~2列前は取れるかもしれません。
【予想印入り出走表 】
フローラS(G2)
東京11R 芝2000m 15時45分発走
馬番 | 印 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 |
1 | ○ | バロネッサ | 牝3 | 55 | 津村 |
2 | ニシノコイゴコロ | 牝3 | 55 | 野中 | |
3 | △ | ラヴァンダ | 牝3 | 55 | 岩田望 |
4 | ▲ | エルフストラック | 牝3 | 55 | 横山和 |
5 | メアヴィア | 牝3 | 55 | 田辺 | |
6 | ☆ | トロピカルティー | 牝3 | 55 | 戸崎 |
7 | コスモディナー | 牝3 | 55 | 松岡 | |
8 | ◎ | アドマイヤベル | 牝3 | 55 | 横山武 |
9 | △ | サンセットビュー | 牝3 | 55 | 三浦 |
10 | マルコタージュ | 牝3 | 55 | 菅原明 | |
11 | ユキワリザクラ | 牝3 | 55 | 鮫島駿 | |
12 | コンテソレーラ | 牝3 | 55 | 吉田豊 | |
13 | △ | カニキュル | 牝3 | 55 | 北村宏 |
14 | △ | クリスマスパレード | 牝3 | 55 | 石川 |
【有力馬・気になる馬の評価】
◎⑧アドマイヤベル
前走・フリージア賞(②着)がマーシャルポイントにクビ差の惜敗。1勝クラスを勝ち切れない点では物足りない面もありますが、1勝馬ばかりの今年のメンバーなら「1勝クラス好走歴」を評価していいのでは? 2走前の百日草特別(③着)は、皐月賞④着馬アーバンシックと0秒4差。1勝クラスでは最上級のメンバーと戦っていて、今回で東京芝2000mを3戦続けて使う「経験値」も大きいとみます。横山武史騎手が騎乗した先週の1週前追いは前2戦時より反応面が良くなっていて、一段の成長を感じました。開幕週の切れ勝負も、新潟での新馬戦からすべて「上がり3F33秒8~33秒9」を記録しているのが直結しそうです。ゴーサインが出てからギアが上がるまでに多少の時間はある印象ですが、前2戦の東京でも残り1F過ぎからは猛然と伸びました。中間の調教の反応面の良化が実戦に結びつけば、道中4~7番手付近から一気差しとみます。
○①バロネッサ
デビュー2戦がスタートの甘さを見せて③、②着。東京芝1800mの前走は逆にスタートをしっかり決めて、レース前半5F59秒6の速めのラップにも乗る形で、2番手から抜け出して1分46秒2の好時計勝ちでした。同日の共同通信杯は超スローペースではありましたが、その勝ち馬ジャスティンミラノ(勝ち馬1分48秒0)を大きく上回りました。また同日3勝クラスの初音Sを勝ったコンクシェルが1分45秒5で、次走で重賞の中山牝馬Sを勝っています。その比較から時計面は上々。問題はスタートでしょう。前走のように決まるか? スピードの持続力が武器だけに、後手に回って決め手勝負となると、現状厳しい面もありそう。また、ロードカナロア産駒は東京芝2000mよりは東京芝1800mの方が好成績なので、今回は1F延長がカギになるでしょう。それでも、スタートを決めれば勝ち負けまで。
▲④エルフストラック
好走例が多いフラワーC組で、今年のメンバーでは最先着となる⑤着馬。フラワーCは道中ペースを落とすシーンがなかったわりにはよく粘っていました。母父ダイワメジャーが色濃く出ていて、一定のスピードの持続力を秘めています。開幕週の絶好馬場で昨年のゴールデンハインドのパターンの逃げは、豊富な2000m経験もプラスに働いてきそうです。オッズ的にも妙味があって、押さえて損はないのでは?☆⑥トロピカルティー
前走・若竹賞(③着)は超特殊な不良馬場。直線は大外から急襲する形になった勝ち馬ルカランフィースト(次走スプリングS③着)が一気に交わす厳しい展開になりましたが、坂上から再び伸びた精神力には目を見張りました。道悪はこなしましたが、現状はやはりパンパンの良馬場向きでしょう。東京での新馬戦(芝1800m)では、Sペースとはいえ3F33秒9と切れる脚を使っています。理想を言えば体がもう一段大きくなればと思いますが、東京コースに戻るのも良く、極端な馬体減がなければ好勝負でしょう。△③ラヴァンダ
これまで使われた距離上限が1600mまでで、血統背景的にもマイル前後が理想と思える点はカギになりますが、前走・チューリップ賞(⑦着)を使っての臨戦は強敵相手だっただけに見逃せません。そのチューリップ賞は直線で前が詰まる不利もありました。ロスなく立ち回れそうな鞍上には絶好の内枠。今週の追い切りでは坂路で4F50秒8と抜群に動きました。勝負所での反応の遅れが距離延長に対してプラスに働けば、馬券圏内に入る力はあると見ます。△⑨サンセットビュー
クイーンC(⑥着)は出負けして勝ち馬と0秒6差なら及第点。母父タピットでどこまで切れる脚を使えるかは分かりませんが、2000mをこなせる持久力は十分あるでしょう。前走の芝1600mで「1分33秒7」で走れた時計対応力もまずまずで、人気にはなっていませんが、押さえる手は十分。△⑬カニキュル
骨折明けのフラワーC(⑥着)は勝ち馬ミアネーロが内寄りを捌いたのに対し、正攻法で外を回って0秒3差。小回り中山芝1800mで器用さ負けした形ですが、最後は脚を使っていて力を感じました。東京芝2000mは昨秋の未勝利戦で1分59秒5の好時計V。もうワンパンチ時計を詰められれば、例年のフローラSなら勝ち負けできる計算です。大跳びなので東京コースは間違いなくプラスでしょう。外枠とスタート後の位置取りがカギですが、叩いた上積みは魅力です。△⑭クリスマスパレード
1勝クラスの水仙賞勝ちでローテーション的には強調すべきでしょう。中山芝2000mの新馬戦の2分0秒7も評価できます。新馬戦、水仙賞ともに好位を取って持続力勝負で勝ちました。いい意味で父のキタサンブラックが色濃く出ているようです。問題は大外の馬番14番で今まで通りに好位を取りに行くのか? 行けるのか? 序盤の入りと、開幕週らしい究極の切れ勝負になった時が一抹の不安。ただ、底を見せていない点と、圧巻の反応で伸びた最終追いの動きの良さは評価しています。②ニシノコイゴコロ
1勝クラスで馬券圏内に入っていない現状では、さすがに勝ち負けまでは?⑤メアヴィア
前走・中山芝1800mの「1分48秒8」は、前週のフラワーC組と比べてもやや見劣ります。まだ速い上がりを記録したことがなく、開幕週の切れ勝負はまったく未知で、ここは試金石。⑦コスモディナー
昨夏札幌当時と比べると、体がもう一段大きくなってほしいのが現状での印象。アネモネS(⑨着)は動きも良く、もっと走れるとみていただけに案外でした。力はあると思いますが、良化度はスローなようで。⑩マルコタージュ
新馬戦はうまくスタートで出ましたが、東京芝1800mで「1分50秒1」はここに入ると地味。時計面で1秒以上詰める必要がある現状で、素質は感じていても、本格化は先とみます。⑪ユキワリザクラ
2戦目の中山芝2000mで逃げ切って2分1秒4はまずまず。もう一回、すんなり行かせてもらえば不気味な存在ではあります。今週の追い切りの動きも、内を通ったとはいえ、5F61秒5のかなり速い時計が出ました。東京コース経験済みの馬が多い顔触れで初コース克服がカギに。⑫コンテソレーラ
ダート替わりの前走は早めに動いて強い内容。ただ、不良馬場の芝2200mの2走前(②着)といい、現状は「重めのコンディション=舞台が合う」という印象も受けました。前走の未勝利戦はメンバーは低調だったので、今回の相手大幅強化では厳しいと思います。【万哲の決断馬券】
先週の皐月賞は◎コスモキュランダ(②着)が頑張ってくれましたが、ジャスティンミラノへの馬連の資金配分が地味で、もう一段大きな配当を得られませんでした。的中はしても、反省が残りました。
今週は土曜の東京競馬は4R・3歳未勝利戦(芝2000m)で3番人気ヴィントシュティレがレース前半5F58秒4の派手なハイラップで逃げて、2分0秒4で快勝。全体時計もまずまず速く、春の東京開幕週らしい出だしといえそうです。S~Mペースで流れれば、当然速い上がりの脚は必要になってきます。3歳未勝利戦で2分0秒4なら、実質1勝クラスのフローラSでも「1分59秒台前半」は必要になるのでは? 速い時計への対応力に加えて、開幕週だけに「中団付近」までで流れに乗れて切れる脚が使える馬がやはりVの最短と思います。
◎アドマイヤベルは昨夏の新潟での新馬戦(①着)こそ極端な後ろからの競馬になりましたが、当時より背腰に力がついて、位置は取れるようになっているようです。一気差しに期待して馬単①着固定を中心にして勝負します。
券種・買い方 | 組み合わせ・点数 |
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馬単 |
各2,000円(計4,000円)
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馬単 |
各1,000円(計5,000円)
|
馬単 |
1,000円
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合計 | 10,000円 |
的中!! | 馬単⑧→③ 39.1倍 × 1000円 = 3万9100円 |
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ご注意
レースに関する情報は、主催者発表のものをご確認ください。また、勝馬投票券の購入はお客様のご判断の元で行ってください。
記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。
記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。
小田哲也 プロフィール
スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。2015年には宝塚記念で3連単52万馬券を当てるなど、万馬券メーカーであることから「万哲」という愛称で競馬ファンに親しまれている。2004年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、2009年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。グリーンチャンネル「中央競馬全レース中継」パドック解説を担当中。
【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。
【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。