5/12
ヴィクトリアマイル(G1)
東京11R 芝1600m 15時40分発走予定
例年通り、東京の芝は内(Aコース)から3m地点に内柵を設置したBコースに今週から替わりました。開催3週目の先週もさほど内寄りの傷みは目立たず、実際にNHKマイルCでは内を狙う馬もいましたが、今週からの内柵設置で、力のある馬なら「内粘り」もより利く設定となりますが…。
ヴィクトリアマイルは脚質に極端な有利不利はないものの、差し優勢で最終的には底力勝負になる傾向があります。過去10年では2014年にヴィルシーナが逃げ切っていますが、同馬はその前年も勝っていた実力馬でした。G3の中山牝馬S、福島牝馬Sをステップにしてきたコンクシェル、フィールシンパシー型の先行馬が粘り切るのは容易ではないでしょう。
天候の不順な時期ですが、良馬場で行われた年は速い時計の決着になるのも特徴。特に近5年は「高速度」が増しています。2019年ノームコアが1分30秒5のコースレコード。2020年アーモンドアイが1分30秒6。2021年グランアレグリアが1分31秒0。パンパンの良馬場なら「1分31秒0」を切る超高速決着になる可能性が高く、持ち時計的には芝1600mで1分31秒台、芝1800mなら1分43~44秒台を持っている時計の裏付けのある馬に安心感があります。そして、実際に好走が多いです。
ちなみに、昨年は発表上は良馬場で行われましたが、レース直前から雨が降り続き、レース中は「小雨」の表示でした。勝ち馬ソングラインの勝ち時計は1分32秒2と一見地味に感じますが、実際はその雨の影響で「稍重」に近い馬場状態でのものでした。
過去10年では、前走・阪神牝馬Sが[4.3.4.57]で着外も多いものの、活躍が目立っています。優勝馬の4頭(2014年ヴィルシーナ、2016年ストレイトガール、2017年アドマイヤリード、2018年ジュールポレール)に共通しているのは、いずれも関西馬だということ。前哨戦は当日輸送で済む地元圏で消耗をできるだけ避け、本番に挑む形がいいようです。
他では大阪杯が[1.1.2.3](G2時代を含む)、高松宮記念(今年は不在)が[1.0.3.16]、中山牝馬Sが[1.1.0.11]、福島牝馬Sが[0.1.1.20]となっており、大阪杯組は出てくれば効率良く好走しています。
過去10年に限れば、前走①着馬から優勝馬が出ていないのはご存じの通り。前走のグレード別ステップはG1組が4勝、G2組が4勝、G3組が1勝、海外組が1勝(昨年のソングライン)。好走パターンが多いのは「G1負け組」、G2の「阪神牝馬S組」。対して、G3(中山牝馬Sなど)をステップにしてきた馬は思った以上に格負けしている傾向。
リピーターが強いのも特徴ですが、今年は昨年①着のソングライン、②着のソダシ、③着のスターズオンアースは揃って出走しません。
ヴィクトリアマイルの大波乱といえば、最低18番人気のミナレットが大外18番枠から③着に粘った2015年(3連単2070万馬券)が印象強いでしょうか? ただ、ミナレットは行き切って距離ロスを軽減できたのも大きく、外枠有利とはいえないレースです。
近10年のヴィクトリアマイルの枠番別成績
赤帽の3枠の活躍がとにかく目立っていて、過去3年の優勝馬(2021年グランアレグリア、2022年ソダシ、昨年ソングライン)はいずれも「3枠」でした。内寄りの芝の傷みが軽減している分、差すにしても、2022年ソダシのように好位に行くにしても、「内枠優位」に立ち回るケースが目立っています。
近4年はすべてG1優勝歴のある馬が優勝。また、昨年の①着ソングライン、②着ソダシ、③着スターズオンアースはいずれも既にG1を勝っていた馬たちでした。そういった意味では、G1馬には敬意を払う必要があります。今年のメンバーのうちでG1馬というと、ナミュール(昨年マイルCS優勝)、スタニングローズ(2022年秋華賞)の2頭だけ。そして、この2頭は「前走G1敗戦」なので前述の通りステップも良く、まず精査するのは重要になってくるでしょう。
その一方で、G1馬が2頭しかいないのならば、まだG1を勝っていない馬たちの方に出番が回ることも十分に考えられます。その候補は、やはり有力ステップの「阪神牝馬S組」というのが個人的な見解です。
今年は距離延長馬(代表パターンは高松宮記念組)が1頭もいない珍しいメンバー構成。コンクシェル、フィールシンパシー、スタニングローズあたりが先行候補ですが、いずれも距離短縮組で、それなりに行ったとしてもHペースになったり、後ろを離して逃げるパターンは考えにくいです。前半3Fは速くて34秒台後半、あるいは35秒台か。そうなれば後続も追走しやすく、淡々と流れて、直線は究極の決め手比べになりそう。ある程度は前の位置から速い上がりを使える馬が優位とみます。
ちなみに土曜11R・京王杯SC(芝1400m)を勝ったウインマーベルが1分19秒7の好時計。極端なSペースにならない限り、ヴィクトリアマイルは「1分31秒台」の高速決着になるでしょう。
ヴィクトリアマイル(G1)
東京11R 芝1600m 15時40分発走予定
先週のNHKマイルCは○ロジリオンが②着を死守してくれれば、払戻金はもう少し良かったのですが…。1番人気アスコリピチェーノがあれだけスムーズさを欠きながら、②着に浮上したのですから、称えるしかないでしょう。
ヴィクトリアマイルは先週のNHKマイルCほどではありませんが、人気馬と人気薄の組み合わせは時々あります。2021年も優勝馬グランアレグリアが1番人気、②着ランブリングアレーが10番人気で、ちょっとした好配当になりました。◎マスクトディーヴァから、それなりに「人気薄」も絡めて買ってみたいと思います。上位2頭に人気が集中している分、一角が崩れた時に「チョイ荒れ」のパターンです。
東京11R 芝1600m 15時40分発走予定
目次
- とにかく高速決着
- 臨戦ステップ
- 枠順傾向
- 今年のメンバー構成
- 肝心の展開は?
- 予想印入り出走表
- 有力馬・気になる馬の評価(無印含め全15頭を解説)
- 万哲の決断馬券(買い目)
【とにかく高速決着】
例年通り、東京の芝は内(Aコース)から3m地点に内柵を設置したBコースに今週から替わりました。開催3週目の先週もさほど内寄りの傷みは目立たず、実際にNHKマイルCでは内を狙う馬もいましたが、今週からの内柵設置で、力のある馬なら「内粘り」もより利く設定となりますが…。
ヴィクトリアマイルは脚質に極端な有利不利はないものの、差し優勢で最終的には底力勝負になる傾向があります。過去10年では2014年にヴィルシーナが逃げ切っていますが、同馬はその前年も勝っていた実力馬でした。G3の中山牝馬S、福島牝馬Sをステップにしてきたコンクシェル、フィールシンパシー型の先行馬が粘り切るのは容易ではないでしょう。
天候の不順な時期ですが、良馬場で行われた年は速い時計の決着になるのも特徴。特に近5年は「高速度」が増しています。2019年ノームコアが1分30秒5のコースレコード。2020年アーモンドアイが1分30秒6。2021年グランアレグリアが1分31秒0。パンパンの良馬場なら「1分31秒0」を切る超高速決着になる可能性が高く、持ち時計的には芝1600mで1分31秒台、芝1800mなら1分43~44秒台を持っている時計の裏付けのある馬に安心感があります。そして、実際に好走が多いです。
ちなみに、昨年は発表上は良馬場で行われましたが、レース直前から雨が降り続き、レース中は「小雨」の表示でした。勝ち馬ソングラインの勝ち時計は1分32秒2と一見地味に感じますが、実際はその雨の影響で「稍重」に近い馬場状態でのものでした。
【臨戦ステップ】
過去10年では、前走・阪神牝馬Sが[4.3.4.57]で着外も多いものの、活躍が目立っています。優勝馬の4頭(2014年ヴィルシーナ、2016年ストレイトガール、2017年アドマイヤリード、2018年ジュールポレール)に共通しているのは、いずれも関西馬だということ。前哨戦は当日輸送で済む地元圏で消耗をできるだけ避け、本番に挑む形がいいようです。
他では大阪杯が[1.1.2.3](G2時代を含む)、高松宮記念(今年は不在)が[1.0.3.16]、中山牝馬Sが[1.1.0.11]、福島牝馬Sが[0.1.1.20]となっており、大阪杯組は出てくれば効率良く好走しています。
過去10年に限れば、前走①着馬から優勝馬が出ていないのはご存じの通り。前走のグレード別ステップはG1組が4勝、G2組が4勝、G3組が1勝、海外組が1勝(昨年のソングライン)。好走パターンが多いのは「G1負け組」、G2の「阪神牝馬S組」。対して、G3(中山牝馬Sなど)をステップにしてきた馬は思った以上に格負けしている傾向。
リピーターが強いのも特徴ですが、今年は昨年①着のソングライン、②着のソダシ、③着のスターズオンアースは揃って出走しません。
【枠順傾向】
ヴィクトリアマイルの大波乱といえば、最低18番人気のミナレットが大外18番枠から③着に粘った2015年(3連単2070万馬券)が印象強いでしょうか? ただ、ミナレットは行き切って距離ロスを軽減できたのも大きく、外枠有利とはいえないレースです。
近10年のヴィクトリアマイルの枠番別成績
枠番 | 着別度数 |
1枠 | [0.0.3.17] |
2枠 | [2.1.2.15] |
3枠 | [5.0.1.14] |
4枠 | [0.2.1.16] |
5枠 | [0.3.0.16] |
6枠 | [1.1.0.18] |
7枠 | [2.0.1.25] |
8枠 | [0.3.2.24] |
赤帽の3枠の活躍がとにかく目立っていて、過去3年の優勝馬(2021年グランアレグリア、2022年ソダシ、昨年ソングライン)はいずれも「3枠」でした。内寄りの芝の傷みが軽減している分、差すにしても、2022年ソダシのように好位に行くにしても、「内枠優位」に立ち回るケースが目立っています。
【今年のメンバー構成】
近4年はすべてG1優勝歴のある馬が優勝。また、昨年の①着ソングライン、②着ソダシ、③着スターズオンアースはいずれも既にG1を勝っていた馬たちでした。そういった意味では、G1馬には敬意を払う必要があります。今年のメンバーのうちでG1馬というと、ナミュール(昨年マイルCS優勝)、スタニングローズ(2022年秋華賞)の2頭だけ。そして、この2頭は「前走G1敗戦」なので前述の通りステップも良く、まず精査するのは重要になってくるでしょう。
その一方で、G1馬が2頭しかいないのならば、まだG1を勝っていない馬たちの方に出番が回ることも十分に考えられます。その候補は、やはり有力ステップの「阪神牝馬S組」というのが個人的な見解です。
【肝心の展開は?】
今年は距離延長馬(代表パターンは高松宮記念組)が1頭もいない珍しいメンバー構成。コンクシェル、フィールシンパシー、スタニングローズあたりが先行候補ですが、いずれも距離短縮組で、それなりに行ったとしてもHペースになったり、後ろを離して逃げるパターンは考えにくいです。前半3Fは速くて34秒台後半、あるいは35秒台か。そうなれば後続も追走しやすく、淡々と流れて、直線は究極の決め手比べになりそう。ある程度は前の位置から速い上がりを使える馬が優位とみます。
ちなみに土曜11R・京王杯SC(芝1400m)を勝ったウインマーベルが1分19秒7の好時計。極端なSペースにならない限り、ヴィクトリアマイルは「1分31秒台」の高速決着になるでしょう。
【予想印入り出走表 】
ヴィクトリアマイル(G1)
東京11R 芝1600m 15時40分発走予定
馬番 | 印 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 |
1 | ライラック | 牝5 | 56 | 戸崎 | |
2 | ▲ | フィアスプライド | 牝6 | 56 | ルメール |
3 | スタニングローズ | 牝5 | 56 | 西村淳 | |
4 | コンクシェル | 牝4 | 56 | 岩田望 | |
5 | △ | ウンブライル | 牝4 | 56 | 川田 |
6 | ◎ | マスクトディーヴァ | 牝4 | 56 | モレイラ |
7 | △ | ハーパー | 牝4 | 56 | 池添 |
8 | △ | サウンドビバーチェ | 牝5 | 56 | 松山 |
9 | テンハッピーローズ | 牝6 | 56 | 津村 | |
10 | ☆ | ナミュール | 牝5 | 56 | 武豊 |
11 | △ | ルージュリナージュ | 牝5 | 56 | 横山和 |
12 | キタウイング | 牝4 | 56 | 杉原 | |
13 | ○ | モリアーナ | 牝4 | 56 | 横山典 |
14 | フィールシンパシー | 牝5 | 56 | 横山琉 | |
15 | ドゥアイズ | 牝4 | 56 | 鮫島駿 |
【有力馬・気になる馬の評価】
◎⑥マスクトディーヴァ
2走前の東京新聞杯(⑥着)はゲート内での前への突進もあり、痛恨の大出遅れ。ゲートの駐立にはまだ不安は残りますが、前走・阪神牝馬S(①着)は我慢して互角に出ました。モレイラ騎手の連続騎乗は、ゲートを考えた時に一番のプラス材料でしょう。その阪神牝馬Sは直線でステッキを落としながら、スムーズに馬群を捌いて、最後は流す余裕で、②着ウンブライル以下に楽勝。目一杯に追われた感じでもなく、着差以上の強さを感じましたし、3歳時よりも成長した、今年2戦の馬体面の充実度も目を惹かれます。発馬をもう一度決めて、4~6番手辺りで運べれば、現状死角は感じません。昨秋のローズSが1分43秒0の強烈レコード。1分31秒台で走れる下地もあります。○⑬モリアーナ
はち切れんばかりの好馬体も光りますが、それ以上に精神面の成長が光ります。以前は調教でも序盤から突っ走って、終いは失速気味というケースが見られましたが、今週の最終追いも序盤きっちり折り合いをつけて、そのぶん強烈に伸びていました。中~長距離で折り合う競馬を続けてきたことで、競馬が上手になってきたようです。前走・阪神牝馬S(③着)は上がり3F32秒9。折り合った時は切れます。マイルで続戦。東京は現状ベスト舞台でしょう。マスクトディーヴァを抜き去るシーンまではともかく、この舞台設定なら確実に浮上するはず。▲②フィアスプライド
中山牝馬S(⑨着)は外を追い上げる大味な競馬でロスが多かったと思います、それに、コーナー4回の中山芝1800mは向かなかった印象。今回は絶好の2番枠。昨年のターコイズS(①着)のように、すんなり好位を確保して脚を使う形だと、凡走よりも粘走イメージ。中山牝馬Sからの臨戦は好走しにくいパターンですが、鞍上がルメール騎手であることや、東京では昨秋の府中牝馬S(④着)でも勝ち馬ディヴィーナから0秒1差で頑張った実績は侮れません。馬券的には相手で妙味ありとみます。☆⑩ナミュール
海外遠征帰り初戦の不安より、典型的な「後方差し」の脚質に一抹の不安が残ります。時計的には昨秋の富士Sの「1分31秒4」はV資格に近いゾーン。ただ、今回はもっと速い時計を出す必要があるかもしません。また、昨秋の富士Sは12頭立てと、今回より頭数が少なく、8番手から機敏に抜け出すモレイラ騎手の好騎乗も光りました。確かに昨秋のマイルCS優勝は立派なのですが、大外差しで「1分32秒5」と時計が掛かったことも幸いした印象。ドバイターフの芝1800mからの短縮で、果たしてどの位置で運べるのか? まとめて交わすだけの力はあると思える反面、位置取りに多少の心配があります。△⑤ウンブライル
阪神牝馬S(②着)は着差以上にマスクトディーヴァには完敗の形だった印象。ただ、アウェーの阪神で最後までしっかりと脚を使って、復調を示した点では価値があると思います。体形的にはもう少し筋肉がついてくればもっと良さそうですが、現状でも十分やれるだけの力はあるでしょう。長期休養明けだった東京新聞杯(⑨着)は流れ込みが精一杯でしたが、当時とは動きも一段違っています。馬券的には外せない1頭。△⑦ハーパー
結果的に有馬記念、大阪杯は相手が強すぎたと思います。牝馬同士のG1なら十分に戦えるはずですし、昨春の桜花賞(④着)でも見せ場はつくった実績から、マイルが短いとも思えません。東京マイルは実際にクイーンC勝ちのある舞台。G1負け組が頑張る傾向からも、見直したいです。△⑧サウンドビバーチェ
あえて間隔を空けた臨戦過程に魅力を感じます。東京新聞杯(⑭着)は内枠優位の設定で「枠負け」もあったと考えます。それに冬場は今イチの典型タイプかもしれません。先行勢のタレントが手薄な感もあり、コンクシェル、フィールシンパシーあたりが同型なら、3番手付近から「先伸び」して粘り込むシーンがないとも言えません。昨年のヴィクトリアマイル(⑤着)は勝ち馬ソングラインから0秒5差。今年のメンバー構成なら、馬券圏内に入っても。△⑪ルージュリナージュ
道中で脚を消耗することなく、S~Mペースからの切れ比べなら、かなりの脚を使えると思います。実際に東京、新潟外回りなど「左回り大箱」で、これまで結果を出してきました。前走・中山牝馬Sは参考外。東京新聞杯(⑧着)は動き切れませんでしたが、大負けではありませんでした。相手の穴の1頭です。①ライラック
マイルのフェアリーSを勝っていますし、マイル自体は問題ないと思いますが、前走・阪神牝馬Sで大きく体を減らしたのは輸送の一過性とはいえ懸念材料。府中牝馬S(③着)のようにある程度の位置が取れれば脅威でしょうが、極端に速い時計になった時は未知で…。③スタニングローズ
一番評価に悩んだ1頭です。大阪杯(⑧着)で逃げて見せ場をつくれたのは評価できますが、腱周囲炎で昨秋後半からなかなか競馬を使えていなかったので、果たして3歳時の体調まで戻るかは疑問も。ソコソコ人気にはなっていますが、3歳時の秋華賞では坂路4Fで53秒0(今週は同53秒5)をまったくの馬なりで出していた馬なので、一変まではどうでしょう?④コンクシェル
中山牝馬Sは超スローの逃げ切り。稍重で後続が差しにくい設定も味方したと思います。今回はパンパン良馬場の時計勝負。前走とはまったく異なる設定で、後続もピッタリ付いてきそうなメンバー構成ですので、相手強化は実際問題、大きな課題になりそうです。⑨テンハッピーローズ
ベストは芝1400mか。それ以上にここは相手が強いでしょう。直近2戦の重賞成績からも、G1で好走するだけの力までは感じていません。⑫キタウイング
昨春の桜花賞(⑫着)も含めて、近走は低迷が続いています。一変を望むのは厳しいでしょう。⑭フィールシンパシー
重賞でも善戦できるだけの力はつけてきましたが、好走したレースは中山、福島など器用さが活きる舞台設定。昨秋東京の紅葉Sの「1分31秒9」はまずまず優秀ですが、当時は秋の東京で時計が出やすい設定でした。今回は恐らく「1分31秒台前半」が求められます。コンクシェル、スタニングローズなどある程度位置を取ってきそうな馬がいる中、果たして自分のリズムで走れるかどうか。⑮ドゥアイズ
発馬含めて、まだ成長の余地が残っていると思います。現状の主戦場はOP特別まで。決して有利とはいえない大外枠を含めて、ここは入着があれば上々ではないでしょうか。【万哲の決断馬券】
先週のNHKマイルCは○ロジリオンが②着を死守してくれれば、払戻金はもう少し良かったのですが…。1番人気アスコリピチェーノがあれだけスムーズさを欠きながら、②着に浮上したのですから、称えるしかないでしょう。
ヴィクトリアマイルは先週のNHKマイルCほどではありませんが、人気馬と人気薄の組み合わせは時々あります。2021年も優勝馬グランアレグリアが1番人気、②着ランブリングアレーが10番人気で、ちょっとした好配当になりました。◎マスクトディーヴァから、それなりに「人気薄」も絡めて買ってみたいと思います。上位2頭に人気が集中している分、一角が崩れた時に「チョイ荒れ」のパターンです。
券種・買い方 | 組み合わせ・点数 |
---|---|
馬単 |
各2,000円(計4,000円)
|
馬単 |
各1,000円(計5,000円)
|
馬単 |
1,000円
|
合計 | 10,000円 |
ご注意
レースに関する情報は、主催者発表のものをご確認ください。また、勝馬投票券の購入はお客様のご判断の元で行ってください。
記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。
記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。
小田哲也 プロフィール
スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。2015年には宝塚記念で3連単52万馬券を当てるなど、万馬券メーカーであることから「万哲」という愛称で競馬ファンに親しまれている。2004年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、2009年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。グリーンチャンネル「中央競馬全レース中継」パドック解説を担当中。
【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。
【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。