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皐月賞(G1)
中山11R 芝2000m 15時40分発走予定
桜花賞戦線と同様、皐月賞もトライアル組が低調。レース間隔を空けて使う馬が好走しているのはご存じの通りで、過去10年に限れば、共同通信杯からの直行組が[5.0.3.11]と好成績を残しています。今年の①着馬ジャスティンミラノ、②着馬ジャンタルマンタルが、皐月賞でソコソコ人気を集めている理由も、もちろんローテ面によるところでしょう。
ちなみに、共同通信杯組以外に好走例が多いのは以下の通りです。
スプリングS組は着外が多いのが目立ちます。今年の人気順は土曜夕方時点でレガレイラ、ジャスティンミラノ、メイショウタバル、シンエンペラー、ジャンタルマンタルで、ここまでが単勝1桁台。馬個体の実力もさることながら、「ローテ面」の人気への影響も大きい気がします。
最大ステップの「共同通信杯」からの臨戦を今年はどう見るか? ペースが特殊すぎて、正直悩んでいます。レース前半4F50秒0~後半4F45秒3の超スロー。そのため、道中引っ掛かる馬もいて、道中の位置取りも大きく影響しました。
優勝したジャスティンミラノは早めに2番手を確保して、直線で抜け出す理想的な競馬。上がり3F32秒6は、「Sペース」で道中かなり脚を温存できたペースによるところと、レース当日の東京の冬場としては絶好の馬場も味方したと思います。1~2列後ろから伸びた②着ジャンタルマンタルも上がり3F32秒6と切れる脚を使いました。
勝ち時計1分48秒0は、共同通信杯の過去10年の良馬場時では最も遅い時計で、2019年優勝ダノンキングリー(1分46秒8)を筆頭に「1分47秒台前半」が普通に出ている近年の共同通信杯と比べると、特殊Sペースが影響したことは承知のうえで、それでも気になります。
中山11R 芝2000m 15時40分発走予定
目次
- 共同通信杯組が一応優位ですが
- 最大ステップレースの精査
- 中山芝2000m戦の解析
- 土曜の中山芝の傾向
- 予想印入り出走表
- 有力馬・気になる馬の評価(無印含め16頭を解説)
- 万哲の決断馬券(買い目)
【共同通信杯組が一応優位ですが】
桜花賞戦線と同様、皐月賞もトライアル組が低調。レース間隔を空けて使う馬が好走しているのはご存じの通りで、過去10年に限れば、共同通信杯からの直行組が[5.0.3.11]と好成績を残しています。今年の①着馬ジャスティンミラノ、②着馬ジャンタルマンタルが、皐月賞でソコソコ人気を集めている理由も、もちろんローテ面によるところでしょう。
ちなみに、共同通信杯組以外に好走例が多いのは以下の通りです。
前走レース名 | 着別度数 | 今年の該当馬 |
ホープフルS | [2.0.0.3] | レガレイラ(①着) |
スプリングS | [1.1.2.33] | アレグロブリランテ(②着)、ルカランフィースト(③着)、ウォーターリヒト(⑨着) |
京成杯 | [1.0.1.4] | ダノンデサイル(①着)、アーバンシック(②着) |
毎日杯 | [1.0.0.6] | メイショウタバル(①着) |
※データは過去10年。ホープフルSはG2時代を含む。
スプリングS組は着外が多いのが目立ちます。今年の人気順は土曜夕方時点でレガレイラ、ジャスティンミラノ、メイショウタバル、シンエンペラー、ジャンタルマンタルで、ここまでが単勝1桁台。馬個体の実力もさることながら、「ローテ面」の人気への影響も大きい気がします。
【最大ステップレースの精査】
最大ステップの「共同通信杯」からの臨戦を今年はどう見るか? ペースが特殊すぎて、正直悩んでいます。レース前半4F50秒0~後半4F45秒3の超スロー。そのため、道中引っ掛かる馬もいて、道中の位置取りも大きく影響しました。
優勝したジャスティンミラノは早めに2番手を確保して、直線で抜け出す理想的な競馬。上がり3F32秒6は、「Sペース」で道中かなり脚を温存できたペースによるところと、レース当日の東京の冬場としては絶好の馬場も味方したと思います。1~2列後ろから伸びた②着ジャンタルマンタルも上がり3F32秒6と切れる脚を使いました。
勝ち時計1分48秒0は、共同通信杯の過去10年の良馬場時では最も遅い時計で、2019年優勝ダノンキングリー(1分46秒8)を筆頭に「1分47秒台前半」が普通に出ている近年の共同通信杯と比べると、特殊Sペースが影響したことは承知のうえで、それでも気になります。
朝日杯FSで一定の速い時計に対応しているジャンタルマンタルはともかく、ジャスティンミラノは東京での新馬戦(芝2000m)もスローの2番手から抜け出して2分2秒0。今の中山は最終週でもそれなりに時計は出ていますし、遅くても「1分59秒台前半」、展開次第では1分58秒台を想定。そう考えると、過去2戦が揉まれない競馬で、
ご注意
レースに関する情報は、主催者発表のものをご確認ください。また、勝馬投票券の購入はお客様のご判断の元で行ってください。
記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。
記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。
小田哲也 プロフィール
スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。2015年には宝塚記念で3連単52万馬券を当てるなど、万馬券メーカーであることから「万哲」という愛称で競馬ファンに親しまれている。2004年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、2009年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。グリーンチャンネル「中央競馬全レース中継」パドック解説を担当中。
【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。
【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。