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西塚助手

【対談・田辺騎手①】新年のゲストは、今年も恒例・田辺騎手です!


田辺裕信騎手…以下[田]
西塚信人調教助手…以下[西]

[西]2019年最初の対談は、新春恒例となっております、田辺裕信騎手をお迎えしてお送りします。よろしくお願いします。



[田]この対談は、月イチくらいのペースでやっているんですか?

[西]いきなりですか(笑)。去年は何かと時間に追われる感じで、対談はあまりできなかったんですよね。

[田]よく続いてますよね(笑)。

[西]それもこれも、読者の皆様のお陰です。といいますか、去年の対談のときに一緒にご飯を食べに行こうという話をしましたけど、結局行けていません。

[田]そういえば、行ってないですね。

[西]なんか田辺さん、敷居が高くなってしまって。ビッグじゃん。

[田]全然そんなことないですよ。まあ、つくば市民ですけどね。

[二人](笑)

[西]そう言いながら田辺さんに年頭の対談をお願いして、何年目になりますかね。

[田]何年目かなぁ(※年頭の対談は8回目です)。このコーナー自体何年目になるんですか?

[西]13年目です。

[田]それは凄い! マニアックな方々がいらっしゃるんですね。

[西]いまだに『読んでますよ』と言われることがあります。

[田]YouTubeみたいにしてみたらどうですか(笑)。

[西]両方ミックスするのがいいかも。田辺さんこそ、田辺チャンネルをやってみたら?

[田]疲れますからね。信ちゃんみたいに、対談形式を残すのはいいと思います。ネタがないところから、始めていくのは大変なはずですよ。

[西]そういえば、僕自身もスタンドに行く時間もないんですけど、最近は馬の上でしか会わない感じになっています。

[田]俺もスタンドには行かないですからね。

[西]小西厩舎はスタンドから近いからいいんですよ。大仲がそのまま控え室になっていますからね。まあ、田辺さんがいるから若い騎手の人たちも行きやすいんだろうけど。

[田]来る人間は決まっていますけど、悠太郎(野中騎手)は何もなくても来ます。

[西]あ、近いうちに野中にも対談に出ていただく予定なんですよ。

[田]じゃあ、最初に『顔、整形したの?』と質問してください。

[西]はははは。顔、変わってないよね?

[田]もちろん変わってません(笑)。

[西]あっ、そうだ。この前、何かに柴田大知君と未崎君の兄弟が42歳になると書いてあって、ちょっと驚いたんですよ。

[田]でも、大知さんは動きが若々しい。

[西]田辺さんが言っていましたけど、JRA騎手で一番身体能力が高いんですよね。

[田]えっ、そうなの?

[西]騎手の体力測定みたいな計測で、一番スコアが良かったのが大知君だって言ってらっしゃいました。

[田]全然、知らない。俺じゃないんじゃないですか?

[西]いや田辺さんですよ。10年以上も前の話ですけど(笑)。

[田]もっと柔軟性がある人もいますよ。俺が見る限りでは、江田(照男騎手)さんじゃないですか?

[西]そう感じるところがあるんですか?

[田]さすがに年齢を重ねて、腰が痛いとか言ったりしてますけど、何でもこなしますよね。たとえは悪いかもしれませんけど、馬に乗っている猿のような感じがあります。

[西]確かにそうかもしれません。

[田]江田さんといえば思い出すのが、(柴田)善臣さんが乗っている電動の一輪車があるんですけど、あれを乗りこなすのは結構難しいんです。自分も騎乗停止期間中に練習して乗るようにしたんですけど、曲がるときやブレーキをかける感じなど、けっこう怖さを感じるんです。

[西]ポン、とは乗れないの?

[田]乗れない、乗れない。

[西]あれ、高いよね。

[田]安くはないですよ。だから、『本当に乗りこなせるようになるのか?』と思いましたし、心が折れそうになりました。

[西]そんなに難しいんだ。

[田]で、まだ善臣さんしか乗っていなくて、俺がだいぶ慣れた頃に、江田さんが『買ったんだ。ちょっと貸して?』というとポンと乗って、平然と乗りこなしてしまいました。

[二人](笑)

[西]田辺さんが最初駄目だったんだ。

[田]初めて乗る自転車じゃないですけど、最初はフェンスに掴まったりして、距離を延ばしていきました。

[西]北村(宏司騎手)も乗っているよね。

[田]北村さんのモノは二輪です。あれはあれで、一輪車よりは倒れる心配が少ないですし、スピードもそれほどは出ないんですけど、タイヤが二つなので、左右の角度が違って、バランスが崩れたりするみたいですよ。

[西]あ、そうなんだ。一輪車の方が難しいんだ。

[田]まあ、普通に乗る分には、手でバランスを取ったりできるからまだいいけど、江田さんは何事もなかったように、鞍を持ちながら乗って移動しているんです。これが結構、難しい。

[西]田辺さんはできないんですか?

[田]できるけど、ちょっとイヤだ。普通の一輪車に乗った時をイメージしてもらうとわかりやすいと思いますけど、手でバランスを取りますしね。あとは、転倒したときに手をつく事ができませんから。

[西]そりゃ、鞍を持っているから無理ですよね。でも、江田さんは凄いね。

[田]凄いですよね。馬に乗っていてもバランスいいじゃないですか。

[西]それはよく言われますよね。あと、江田さんと言えば厩舎関係者の間では、"前鞍"で有名とされています。でも、実際に一緒に鞍を置いてみると、全然前ではなくて。『江田さん、全然前鞍じゃないですね』と言うと、『話を盛るなよ。お前らみたいに話をするからそんな風に言われるんだよ』と言われました。

[田]よくゲート裏で、自分で直しながら『限度がある!』って言ってる。

[二人](笑)

[西]読者の方々にご説明させていただきますと、厩舎関係者は調教のときなど、どうしても鞍を前目に置きがちという傾向にあるんです。

[田]座布団が厚過ぎて、キ甲がない感じになってしまっているんですよね。

[西]攻め馬ですよね?

[田]そう。だからいくらでも前に置けてしまって、乗っていて本当に怖いときがあります。

[西]敷くフェルトも厚いタイプを使っているので、ちょっと前目でも違和感なく乗れてしまったりするんですけど、競馬用の鞍とは違いますからね。

[田]メチャクチャ違和感があります。乗ってみて、首が短いと感じた時点で、それはもう前ですから。馬が小さいとかではないですよ。

[西]だから、僕自身は鞍を後ろにするんですけど、全体的に前目に置く傾向はあると思います。ある騎手と話をしたときに、人間に気合いが入っていると前に置かれる印象がある、と言っていたんですよね。

[田]それはあるかもしれません。

[西]あっ、やはりそうなんだ。腹帯なんかはどうですか?

[田]腹帯も緩い場合もあれば、締め過ぎもありますよ。ただ、何がいいかはわかりませんけど、どちらにしても限度はあるはずです。人間のベルトと同じで、締め過ぎれば苦しいですし、緩すぎれば鞍がズレてしまいますよね。

[西]締め過ぎを緩めたり、逆にきつく締め直したりすることって、ありますか?

[田]あります。個人的な感覚もありますから難しいんですけど、締め過ぎる傾向の強い厩舎があって、『少し緩めにお願いします』と言うことができず、下腹だけ長いタイプの腹帯を特注で作ってもらったことがありました。

[西]なるほど。締め過ぎということがあるものなんですね。

[田]いや、わからないですけど、もし自分だったら走るときにそこまで締め付けられた状態だったら、嫌だなぁとは思います。ゴム製ですから、一回締めて、そこからまた締まりますからね。

[西]締め具合は難しいかも。

[田]その特注の腹帯のまま、違う厩舎の馬に乗ると、今度は緩くて、返し馬に降ろした時と、止めた時で鞍の位置が違っていたんです。

[西](笑)。それは怖いわ。でも、そのくらい違うものなんですね。

[田]しっかり締めることができれば、上腹帯は要らないとも思いますけどね。

[西]それはそう思いますよ。締めることができれば、上腹はなくてもいけますよね。

[田]また日本の腹帯はしっかりと出来ているから、余計に大丈夫だと思います。外国では腹帯がとても細かったりするので、上腹帯が必要なのかもしれません。

[西]でも、上腹帯がないとペナルティですよね。

[田]厩舎サイドからは指摘されるでしょうけど、ルール的には問題ないですよ。

[西]えっ、誰かが競馬会から注意されたと言っていたんですよ。

[田]それは厩舎サイドではないですかね。上腹を装着しなければならないという決まりはありませんよ。

[西]厩舎サイドがいいのなら、全然いいですけど。

[田]ゼッケンさえあれば、スポンジがなくては駄目というルールはありませんので、厩舎サイドが大丈夫ならば大丈夫ですよ。

(※次回へ続く)

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