独自視点で穴馬推奨!競馬予想支援情報【サラブレモバイル】

サラブレモバイル

メニュー

ログイン

西塚助手

重賞以外のレース名にも、もう少しこだわりをもってほしい


8月2日(日曜)に、2020年度の秋季競馬番組がJRAより発表されました。今回はそれを見て思うところがあったので、そのことについてお話ししたいと思います。

これは年明けからいえることですが、やはり降級制度がなくなったことで、それに伴ってリステッドを含めたオープン特別、それに3勝クラスという、いわゆる上級条件のレースが増えてきた印象を受けます。

これは当然と言えば当然で、降級がなくなることで上のクラスにいる馬が増えていくわけですから、そこのレースを増やさないと馬がなかなか出走できず、大渋滞してしまいますからね。

そういう変化が起きている中で、今回お話ししたいのは、それら上級条件のレース名についてです。

先週末の話なのですが、僕は臨場で競馬場に行っていて、ふと日曜の新潟メインに組まれていた関越S(オープン特別)の出馬表を見たんです。そこに大竹厩舎のザダルの名前があったので、「あ、ザダルがダートを走るんだ」と思ったのですが、よく見直してみると、今年の関越Sは芝1800m戦でした。

関越Sのレース名は2012年以来、8年ぶりの“復活”で、それまでは長らく新潟ダート1800mで行われていました。実際僕も、関越Sといえばダートという印象が強かったんですよね。

そして、今年はこんな感じで、例年行われていた条件から大きく変更されたレースが多くなっています。7月19日に行われた福島テレビオープンも、長らく芝1800mで行われていたのが、今年は芝1200mに替わっていたんです。メンバーを見て、短いところで使われていた馬ばかりで、驚きました。

確かに、よく条件を見て、確認をすれば済むことではあります。でも、オープン特別や3勝クラスのレースであっても、そのレース名に対してイメージするものがあると思うんです。ファンの皆さんも同じような感覚を持っていて、「●●Sなら前走があのレースから来た馬が好成績だ」のように、セオリーみたいなものがある方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。

もちろん、福島テレビオープンのように、企業の名前が入っていたりすると、なかなか簡単に変更できないことも理解できます。だとしたら、たとえば今年なら“福島テレビスプリント"のような感じで、レース名と条件をイメージしやすくする手もあるかもしれません。

ファンの皆さんの中には、レース名なんてあまり覚えていない、という方もいらっしゃるでしょう。厩舎関係者の中でも、重賞以外のレース名をあまり意識していない人も少なくなくて、そういう人は“3勝クラスの芝1800m”だったり、“オープン特別の芝1200m”というような言い方をしています。

でも、夏競馬やローカルでは重賞の数が減り、オープン特別や3勝クラス、あるいは2勝クラスがメインレースになることも多くなります。そんな中で、特に現地のファンの方にはレース名と条件が定着しているはずで、そんなところも個人的には良さを感じるんですよね。

重賞ではこのような例は多くなくて、たとえば今年で134回目が行われた目黒記念ですが、戦後はほとんど東京芝2500mという条件にこだわって施行されています。それはとても良いことではないでしょうか。

現在は過渡期で、今後はますますオープン特別や3勝クラスが増えていくと思われるからこそ、重賞以外にもそういうこだわりをもう少し持っていただければ、と思うんです。

※西塚助手への質問、「指令」も募集中。競馬に関する質問、素朴な疑問をお送り下さい! 「こんな人と対談してほしい」などのリクエストも歓迎です!


TOPページに戻る