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西塚助手

番組や制度の変化に、上手く対応することが求められる時代です


先週から小倉競馬が開幕し、中山、中京とあわせて3場開催になりました。現在、北日本や北陸など、日本海側では雪の影響が出ている地域がありますが、先週は3場ともに予定のレースを終えることができました。

その小倉開幕週では障害レースが3つ行われましたが、関東馬の出走も多く、36頭のうち15頭が関東馬でした。それだけ出走馬を集めた理由としては、障害レースに出走する馬のための、いわゆる“特別馬房"のような制度が設けられたことがあります。この制度により、関東の障害馬も滞在しやすくなり、その結果として出走馬が増えたわけです。

その効果もあってか、3レースともにフルゲートの12頭が集まり、熱いレースが繰り広げられたと思います。

ただその反面、あることが起きています。

かつて、冬の小倉といえば、4歳以上の1勝クラスに未勝利馬が出走できる可能性が高い、という意識が我々関係者の中にありました。1勝クラスはすでに勝ち鞍がある馬が優先ですが、冬の小倉の1勝クラスはフルゲート割れのレースが少なくなく、他場では絶対に空かない芝1200m戦でさえ、レースによっては未勝利馬が出走するチャンスが生まれることがあったんです。

しかし、今年の小倉開幕週で、1勝クラスに未勝利馬の出走はほとんどありませんでした。

その理由のひとつとして考えられるのが、番組編成の変化です。昨年の小倉開幕週は障害レースが行われませんでしたが、今年は3レース行われました。一方、昨年は11レース行われた1勝クラスのレースが、今年は8レース。つまり、障害レースが増えた分、1勝クラスのレースが減ったわけです。

その分、未勝利馬の出走チャンスが減ってしまった、という可能性が高いでしょう。ただ、先週の小倉の1勝クラスでもフルゲートになっていないレースがありましたから、未勝利馬はそういうところを上手く狙っていく必要が出てきたわけです。

降級制度が廃止されてしばらく経ちましたが、今年の小倉で起きていることも、それに伴う変化のひとつです。先週は頭数が多いレースが多かったと思いますが、出走馬を充実させて面白いレースを提供することを目的とした、JRAの番組編成はおおむね上手く機能している、ということなのでしょう。

障害騎手の皆さんも、今年は小倉に遠征している方が多いようです。我々も、制度や番組の変化で起こることを予想し、上手く対応していくことが求められると思っています。

さて、話が変わりますが、先週土曜の中山5レース(3歳未勝利、芝2000m)で、柴田大騎手のコスモマイン(2着)が斜行して、津村騎手のヴァンデスプワール(3着)、北村宏騎手のレッドロワ(4着)の進路が狭くなる事象が起こりました。

降着などはなく、柴田大騎手には10万円の過怠金が課されました。コスモマインは平地調教再審査となったので、主原因は馬にあった、という判断なのかもしれません。

ただ、2着と3着はクビ差でした。これは個人的な考えですが、被害がなければ着順が入れ替わっていた可能性があったのではないか、と思うんですよね。

JRAのサイトでレースのパトロールビデオが見られるので、妥当だと思うか、そうでないと思うか、皆さんもご意見がある方はお寄せいただければ、と思います。また、この件については、機会があれば騎手の方にも聞いてみたいと思っています。

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