
【第10回】ダービー・オークス・安田記念を徹底分析! 「5~6月の東京&京都・阪神」、ハービンジャー産駒の狙い所
CONTENTS
5~6月の東京&京都・阪神攻略
- 👉オークスとダービーに見られる3つの共通点
- 👉オークスで前走・桜花賞組を見分ける方法
- 👉小柄な皐月賞馬はダービーでの好走率が高い
- 👉安田記念は近5年でレース質が様変わりしている
- 👉新生・京都競馬場は何が変わったのか?
種牡馬解析 ハービンジャー
馬券ゼミのメンバー
関東の人 サラブレ中の人(穴ぐさ・関東担当)
関西の人 サラブレ中の人(穴ぐさ・関西担当)
ローカルの人 サラブレ中の人(穴ぐさ・ローカル担当)
関東の人 サラブレ中の人(穴ぐさ・関東担当)
関西の人 サラブレ中の人(穴ぐさ・関西担当)
ローカルの人 サラブレ中の人(穴ぐさ・ローカル担当)
※記事内の集計データは、特に記載がない場合は2023年5月14日終了時点のものです。
オークスとダービーに見られる3つの共通点
関東の人 オークスとダービーは、ともに3歳限定の東京芝2400mのG1ということで、まずはその2レースに共通しているポイントを話したい。一時期は、「内枠が断然有利」と言われたレースだけど、近年はそうでもないんだよね。
■2013年以降のオークス
枠番 | 2013~17年 | 2018~22年 |
1枠 | [1.1.0.8] | [0.2.2.6] |
---|---|---|
2枠 | [2.0.0.7] | [1.0.0.8] |
3枠 | [0.0.2.8] | [0.0.0.9] |
4枠 | [0.0.0.10] | [0.1.3.6] |
5枠 | [2.1.0.7] | [1.1.0.8] |
6枠 | [0.0.0.10] | [0.0.0.10] |
7枠 | [0.3.1.11] | [2.0.0.13] |
8枠 | [0.0.2.13] | [1.1.0.13] |
関東の人 オークスは、2013~17年の5年で1~5枠の馬が優勝していたけど、2018年以降の近5年のうち4年は5~8枠の馬が勝っている。
ローカルの人 去年(2022年)はスターズオンアースが大外枠(8枠18番)で勝ちましたね。
関東の人 オークスで8枠の馬が優勝したのは、①着同着だった2010年(優勝馬のアパパネとサンテミリオンが8枠)以来で、あの時は稍重馬場だったから、良馬場だと1999年(優勝馬ウメノファイバー)以来で、けっこう久しぶりだった。一方、ダービーでも、最近はふた桁馬番の馬がよく勝っている。
■2013年以降のダービー
枠順 | 2013~17年 | 2018~22年 |
1枠 | [2.1.1.6] | [1.1.0.8] |
---|---|---|
2枠 | [1.1.2.6] | [0.0.1.9] |
3枠 | [0.0.0.10] | [1.0.1.8] |
4枠 | [0.1.0.8] | [0.1.1.8] |
5枠 | [0.1.0.9] | [1.0.0.9] |
6枠 | [1.0.1.8] | [0.2.1.7] |
7枠 | [1.1.0.13] | [1.0.1.12] |
8枠 | [0.0.1.14] | [1.1.0.13] |
関東の人 2013~17年の5年では馬番1~4番の馬が連対圏に入っていたけど、2018~22年の近5年のうち4年では馬番10~13番の馬が連対している。
ローカルの人 2019年に穴ぐさで優勝したロジャーバローズ(12番人気)は、最内枠でしたよね?
関東の人 そう。去年(2022年)、穴ぐさで③着に入ったアスクビクターモア(7番人気)は2枠3番で、もちろん内枠がダメってことはないけど、地力の高い上位人気馬はふた桁馬番でも問題ない、というイメージかな。
関西の人 去年の①&②着馬(ドウデュース、イクイノックス)は7~8枠で、直線で外から凄い脚で差してきましたからね。
関東の人 イクイノックスは8枠18番で、オークスでのスターズオンアースと同じ馬番だったわけだけど、調べてみると、2018年以降の近5年では、オークス優勝馬と同じ馬番か、隣の馬番の馬がダービーで③着以内に好走しているよ。
■2018年以降のオークス&ダービー
年 | オークス勝ち馬 | ダービー |
2018年 | 7枠13番アーモンドアイ | ②着 6枠12番エポカドーロ |
2019年 | 7枠13番ラヴズオンリーユー | ③着 7枠13番ヴェロックス |
2020年 | 2枠 4番デアリングタクト | ①着 3枠 5番コントレイル |
2021年 | 5枠 9番ユーバーレーベン | ①着 5枠10番シャフリヤール |
2022年 | 8枠18番スターズオンアース | ②着 8枠18番イクイノックス |
ローカルの人 リンクしているんですね。
関東の人 オークスはBコース、ダービーはCコースで、使用コースは異なるけど、馬場のどこが走りやすいかの指針になると思う。だから、今年もオークス優勝馬がどの枠順から出るか、ダービーを考える上でも注目したいね。
ローカルの人 枠順以外の共通点は、何がありますか?
関東の人 ひとつは、馬格面を挙げられる。オークスもダービーも、あまり大きくない馬の方が良いと思う。近5年で、優勝馬が出ているゾーンは次の通り。
■2018年以降のオークス&ダービー&青葉賞
馬体重 | オークス | ダービー | 青葉賞 |
---|---|---|---|
428kg以下 | [0.0.1.17] | [0.0.0.1] | [0.0.0.0] |
430~438kg | [0.0.1.5] | [0.0.0.0] | [0.0.0.4] |
440~448kg | [0.0.0.6] | [1.0.0.2] | [0.0.1.6] |
450~458kg | [1.2.1.10] | [1.1.0.8] | [1.1.2.7] |
460~468kg | [4.1.0.13] | [1.0.1.13] | [1.0.0.11] |
470~478kg | [0.1.1.10] | [0.0.1.12] | [0.0.1.12] |
480~488kg | [0.0.0.6] | [1.1.3.11] | [1.1.1.14] |
490~498kg | [0.1.1.1] | [1.1.0.18] | [1.3.0.4] |
500kg以上 | [0.0.0.5] | [0.2.0.9] | [2.1.1.22] |
関東の人 オークスは勝ち馬が450~460kg台で、②着馬も5頭のうち3頭が450~460kg台。近10年のオークス優勝馬で最多体重は2013年のメイショウマンボ(478kg)で、480kg以上の馬は勝てていない。
関西の人 オークスは、以前から小さい馬がよく好走していましたよね。
関東の人 そうだよね。ダービーも大型馬が良いという傾向は見られず、近10年のダービー優勝馬の最多体重は2016年のマカヒキ(502kg)で、492kg以上で勝ったのは近10年だと同馬だけ。
ローカルの人 今年の青葉賞を勝ったスキルヴィングは、大型馬ですよね(青葉賞優勝時が524kg)。
関東の人 上表には青葉賞の成績も載せたけど、青葉賞は以前から490kg以上の馬がよく好走している。ただ、ダービーは、もう少し小柄なタイプの方が良いイメージ。