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穴ぐさ傾向と対策

ヴィクトリアマイルでもキングマンボ系の台頭が!?


先週(5月6日~7日)の穴ぐさは[4.5.10.97](複勝率16.4%)で、NHKマイルC【A】評価だったシャンパンカラーが9番人気で優勝しました! 馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました。「穴ぐさ報告掲示板」にも的中報告をしていただき、ありがとうございました!

NHKマイルCは稍重馬場になりましたが、レースの前半3F通過が34秒3となり、メンバー中1~2位の上がり(34秒0~34秒4)を使った馬が①~③着になる決着でした。やはり、今春の東京芝はどれだけ速い上がりを使えるかがポイントのようで、今週末も東京競馬場は降雨の可能性があるようですが、決め手の有無が重要になるのではないでしょうか。

今週末はヴィクトリアマイルがあり、昨年覇者のソダシや、昨年の二冠牝馬のスターズオンアースなどが登録していて、好メンバーの一戦になりそうです。

昨年以降の古馬混合の牝馬限定芝重賞を振り返ると、1番人気があまり勝てていないんですよね。昨年のヴィクトリアマイルを勝利したのはソダシ、エリザベス女王杯を制したのはジェラルディーナで、どちらも4番人気でした。

【2022年以降の古牝馬のJRA芝重賞】
人気 着別度数
1番人気 [1.4.2.9]
2番人気 [4.1.3.8]
3番人気 [1.2.3.10]
4番人気 [2.2.1.11]
5番人気 [1.1.2.12]
6番人気以下 [7.7.4.150]

昨年以降、古馬混合の牝馬限定芝重賞は16レースあり、1番人気は[1.4.2.9]で、勝ったのは今年の愛知杯でのアートハウスだけです。G1~G2の5レースでは、1~3番人気が[0.3.2.10]、4番人気以下が[5.3.2.49]で、1~3番人気が未勝利であるのは、ちょっと気になりますね。

上記の16レースのうち1600m以下では、ある程度の出走間隔を取られていた馬がよく勝っているので、その成績をご覧ください。

【2022年以降の古牝馬のJRA芝重賞】
間隔 1600m以下 1800m以上
中6週以内 [0.2.1.31] [5.5.2.61]
中7週以上 [6.4.5.44] [5.6.7.64]

1600m以下(6レース)と1800m以上(10レース)で分けると上記の通りで、1600m以下で優勝した6頭はいずれも中7週以上でした。

1600mでの4レースに限ると、父か母父がキングマンボ系の馬が連対しているので、その該当馬もご覧いただきましょう。

【2022年以降の古牝馬の芝1600m重賞(JRA)で、父か母父がキングマンボ系で連対した馬】
レース 着順・馬名 母父
2023年
阪神牝馬S
①着サウンドビバーチェ
②着サブライムアンセム
ドゥラメンテ
ロードカナロア
Johan Cruyff
シンボリクリスエス
2022年
ターコイズS
①着ミスニューヨーク キングズベスト マンハッタンカフェ
2022年
ヴィクトリアマイル
①着ソダシ クロフネ キングカメハメハ
2022年
阪神牝馬S
②着アンドヴァラナウト キングカメハメハ ディープインパクト

昨年以降に古牝馬の芝1600m重賞(JRA)は4レースあり、そのうち3レースで父か母父がキングマンボ系の馬が優勝しています。

昨年以降、東京芝1600mでは牝馬限定の重賞が4レースあり、その4レースでも、父か母父がキングマンボ系の馬が連対しているので、今年のヴィクトリアマイルでも有力じゃないですかね。

【2022年以降の東京芝1600mでの牝馬限定重賞で、父か母父がキングマンボ系で連対した馬】
レース 着順・馬名 母父
2023年
クイーンC
②着ドゥアイズ ルーラーシップ ディープインパクト
2022年
アルテミスS
②着リバティアイランド ドゥラメンテ All American
2022年
ヴィクトリアマイル
①着ソダシ クロフネ キングカメハメハ
2022年
クイーンC
②着スターズオンアース ドゥラメンテ Smart Strike

今年のヴィクトリアマイルの登録馬では、ソダシ(母父キングカメハメハ)、スターズオンアース(ドゥラメンテ産駒)、スタニングローズ(キングカメハメハ産駒)、サウンドビバーチェ(ドゥラメンテ産駒)などが該当しますが、上位人気に推されて戴冠を果たせるでしょうか。

東京京都の芝は、今週末からBコースに替わるので、ご注意ください。5月13~14日に行われる東京、京都、新潟の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。

5月13~14日
場所
東京 Bコース・1週目
京都 Bコース・1週目
新潟 Bコース・3週目

5月13日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
東京9R 日吉特別 [1.0.3.35]
東京10R 緑風S [2.2.2.19]
東京11R 京王杯SC [2.1.3.41]
京都9R あずさ賞 [0.0.0.6]
京都10R 上賀茂S [4.0.2.33]
京都11R 都大路S [1.1.1.31]
新潟9R はやぶさ賞 [1.6.4.35]
新潟10R 三国特別 [0.1.1.20]
新潟11R 信濃川特別 [1.0.1.22]

5月14日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
東京9R テレ玉杯 [1.0.2.17]
東京10R 青竜S [1.0.2.17]
東京11R ヴィクトリアマイル [2.2.4.40]
東京12R BSイレブン賞 [0.2.0.28]
京都9R 白川特別 [0.0.2.14]
京都10R 錦S [1.1.2.15]
京都11R 栗東S [2.2.3.39]
新潟9R 尖閣湾特別 [0.1.3.13]
新潟10R 中ノ岳特別 [1.4.0.35]
新潟11R 弥彦S [0.1.2.25]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
ヴィクトリアマイル(G1、東京芝1600m)

ヴィクトリアマイルでの穴ぐさは[2.2.4.40](複勝率16.7%)で、複勝回収率は116%です。

近10年のヴィクトリアマイルでは、7番人気以下で③着以内に入った馬が11頭いて、いずれも前走が牝馬限定の芝重賞だった馬です。11頭のうち8頭は前走が⑤着以内で、それ以外の3頭は前走が6番人気以内でした。11頭は前走が4角9番手以内で、そのうち9頭は前走で4角5番手以内に付けていたので、前走内容をチェックしておきましょう。

2015年以降に激走した9頭は、5代血統表内にサドラーズウェルズフェアリーキングダンシングブレーヴニジンスキーを持っていました。2017年以降に激走した6頭は芝1800mで勝利実績があったので、マイルを超える距離をこなせるような馬が狙い目でしょう。

注目レース
緑風S(3勝クラス、東京芝2400m)

緑風Sでの穴ぐさは[2.2.2.19](複勝率24.0%)で、複勝回収率は147%です。

馬券圏内に入った6頭の穴ぐさは4~6歳の牡馬で、馬番10番以内でした。6頭は左回りの芝で勝ち鞍があり、そのうち5頭は父か母父がサンデー系でした。6頭は近4走以内に連対歴があったので、ある程度の好調さを感じられるタイプを選出しておきましょう。

注目レース
錦S(3勝クラス、京都芝外1600m)

錦Sでの穴ぐさは[1.1.2.15](複勝率21.1%)で、複勝回収率は103%です。

③着以内に激走した4頭の穴ぐさは4~5歳の牡セン馬で、ハンデ55~56kgでした。4頭は中8週以内での臨戦で、ひと桁馬番でした。4頭は馬体重が476kg以上で、4角5番手以内から馬券圏内に入ったので、ひと桁馬番から先行策を採れそうなタイプに妙味がありそうです。

注目レース
はやぶさ賞(1勝クラス、新潟芝直1000m)

はやぶさ賞での穴ぐさは[1.6.4.35](複勝率23.9%)で、複勝回収率は113%です。

馬券に絡んだ11頭の穴ぐさは馬体重が472kg以下で、そのうち9頭は牝馬です。11頭のうち9頭は1200m以下のレースを4角3番手以内から押し切った実績がありました。11頭は中6週以内での臨戦で、そのうち9頭は父か母父がサンデー系かノーザンダンサー系でした。

ちなみに…
京王杯SCでの穴ぐさは[2.1.3.41]で、近10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が8頭います。

激走した8頭は中6週以内での臨戦で、そのうち6頭は5歳以上でした。8頭は馬番5番より外枠で、6頭は馬番8番より外枠でした。8頭のうち7頭は父か母父がサンデー系かノーザンダンサー系で、左回りの芝で勝利実績があったので、左回りで実績がある5歳以上の馬をマークして臨みましょう。


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