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穴ぐさ傾向と対策

エリザベス女王杯も「馬肥える秋」になる!?


今週末の平地重賞はエリザベス女王杯デイリー杯2歳S武蔵野S福島記念。その予想に役立つ情報と穴ぐさの好走率が高い特別競走をご紹介します。エリザベス女王杯は馬体重の増減のチェックをお忘れなく!

先週(11月4日~5日)の穴ぐさは[2.4.10.100](複勝率13.8%)でした。日曜日の重賞(アルゼンチン共和国杯、みやこS)は堅い決着となって穴ぐさが馬券圏内に入れなかったものの、土曜日の重賞では、京王杯2歳S【A】評価だったロジリオンが8番人気で②着、ファンタジーS【C】評価だったドナベティが9番人気で②着に入りました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました。

先週の【穴ぐさ特選レース】での穴ぐさは[1.1.0.7]で、3レースのうち2レースで馬券に絡みました(複勝回収率127%)。三陸特別では【A】評価だったサトノシャロームが14番人気ながら②着に入って、好配当を演出してくれました。こちらも、馬券を獲った方、おめでとうございました!
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今週末はエリザベス女王杯があり、昨年覇者のジェラルディーナが連覇を目指して出走する予定です。天皇賞・秋の前にもお伝えしましたが、今年の芝2000m以上のJRA・G1上位人気の優勝が続いているので、まずはそのデータを見てください。

【2023年の芝2000m以上のJRA・G1】
人気 着別度数
1番人気 [4.2.2.1]
2番人気 [3.2.2.2]
3番人気 [0.1.1.7]
4番人気 [2.0.0.7]
5番人気 [0.2.0.7]
6番人気以下 [0.2.4.99]

天皇賞・秋までで9レースが行われ、勝ち馬は1~4番人気でした。1~2番人気は[7.4.4.3]という成績で、9レースすべてで連対しています。

上記の9レースでの1~4番人気は、外国人騎手日本人騎手で次のような違いが見られます。

【2023年の芝2000m以上のJRA・G1での1~4番人気】
騎手 継続騎乗 乗り替わり
外国人騎手 [3.2.2.2] [2.1.0.2]
日本人騎手 [4.2.2.6] [0.0.1.7]

9レースのうち7レースで騎手が継続騎乗した馬が勝っていて、騎手が乗り替わって勝利した2頭は鞍上が外国人騎手でした。日本人騎手に乗り替わって1~4番人気だった馬は[0.0.1.7]という成績なので、これは気になりますね。今年のエリザベス女王杯は人気が割れる可能性がありそうですが、ジョッキーに注目する手もありそうです。

昨年のエリザベス女王杯は、馬体重が470kg(6kg増)だったジェラルディーナが制しました。昨年以降、古馬混合の牝馬限定の芝2000m以上の重賞(JRA)は5レースあり、馬体重に関してこんなデータがあります。

【2022年以降の古馬混合の牝馬限定の芝2000m以上のJRA重賞】
馬体重 着別度数
468kg以下 [0.3.2.28]
470kg以上 [5.3.2.35]

【2022年以降の古馬混合の牝馬限定の芝2000m以上のJRA重賞】
馬体重 着別度数
マイナス体重 [0.1.3.22]
前走と同体重 [1.1.0.6]
プラス体重 [4.4.1.34]

優勝した5頭は、マイナス体重以外で470kg以上でした。ある程度の馬格があるタイプの方が狙いやすそうですね。

プラス体重の方が勝ちやすいという傾向は、今秋の京都芝での重賞にも見られるものです。

【2023年秋の京都芝での重賞】
馬体重 着別度数
マイナス体重 [0.1.0.20]
前走と同体重 [0.2.1.14]
プラス体重 [5.2.4.36]

今秋の京都芝では重賞が5レース行われ、いずれもプラス体重だった馬が制しています。「馬肥える秋」だからかもしれませんが、マイナス体重だった馬は21頭が出走して馬券圏内に入った馬が1頭だけなので、エリザベス女王杯についても馬体重の増減には敏感になっても良さそうです。

→エ女王杯の【穴ぐさ】も要注チェック!←

11月11~12日に行われる東京、京都、福島の芝の使用コース平地特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。

11月11~12日
場所
東京 Bコース・3週目
京都 Bコース・2週目
福島 Aコース・2週目

11月11日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
東京9R オキザリス賞 [0.1.1.25]
東京10R 奥多摩S [0.1.2.44]
東京11R 武蔵野S [1.3.4.42]
京都9R 修学院S [1.4.0.19]
京都10R 観月橋S [0.0.1.23]
京都11R デイリー杯2歳S [0.1.1.25]
福島9R 二本松特別 [3.3.2.28]
福島10R 飯坂温泉特別 [1.1.5.36]
福島11R 奥羽S [1.1.3.7]

11月12日
場所 レース名 穴ぐさ
成績
東京9R 銀嶺S [2.2.1.36]
東京10R ユートピアS [1.1.1.32]
東京11R オーロC [4.0.2.37]
京都9R 黄菊賞 [0.0.0.6]
京都10R 室町S [1.4.5.36]
京都11R エリザベス女王杯 [2.3.2.42]
京都12R ドンカスターC [1.2.2.32]
福島9R 福島2歳S [1.4.5.38]
福島10R 福島放送賞 [1.0.2.40]
福島11R 福島記念 [2.4.2.41]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
室町S(OP特別、京都ダート1200m)

室町Sでの穴ぐさは[1.4.5.36](複勝率21.7%)で、複勝回収率は101%です。2017年以降の近6年のうち5年で馬券に絡んでいて、昨年は【A】評価だったエアアルマスが9番人気で優勝しました。

③着以内に入った10頭の穴ぐさは父か母父がミスプロ系かボールドルーラー系で、10頭のうち9頭は父か母父がミスプロ系です。10頭のうち8頭が4~5歳で、同じく10頭のうち8頭は近3走以内に③着以内の好走歴がありました。10頭のうち8頭は前走が掲示板外だったので、2~3走前に馬券圏内があった馬の巻き返しに注意しましょう。

注目レース
福島2歳S(OP特別、福島芝1200m)

福島2歳Sでの穴ぐさは[1.4.5.38](複勝率20.8%)で、複勝回収率は103%です。

馬券圏内に入った10頭の穴ぐさのうち9頭は中8週以内での臨戦で、10頭のうち8頭は前走⑤着以内でした。10頭のうち7頭は前走が4角2番手以内で、例外の3頭は前走がOPだったので、前走のクラスとレースぶりをチェックしておきましょう。10頭はいずれも関東所属騎手が騎乗していて、そのうち9頭は関東馬でした。

注目レース
奥羽S(3勝クラス、福島ダート1700m)

奥羽Sでの穴ぐさは[1.1.3.7](複勝率41.7%)で、複勝回収率は217%です。昨年は【B】評価だったオレンジペコが10番人気で③着に食い込みました。

激走した5頭の穴ぐさは4~5歳で、そのうち4頭が5歳で、同じく5頭のうち4頭が父サンデー系でした。5頭はダート1700mでの連対歴があり、そのうち4頭は福島ダート1700mで連対したことがありました。5頭のうち4頭は関西馬で、コース実績のある関西馬が侮れなさそうです。

ちなみに…
エリザベス女王杯での穴ぐさは[2.3.2.42]で、デイリー杯2歳Sでは[0.1.1.25]、武蔵野Sでは[1.3.4.42]、福島記念では[2.4.2.41]です。昨年の福島記念では、【B】評価だったユニコーンライオンが10番人気で優勝しました。

近10年のエリザベス女王杯では7番人気以下で③着以内に入った馬が8頭いて、いずれも前走が芝1800~2000mの重賞で、①着か0秒9差以内でした。8頭のうち5頭が前走・府中牝馬S、2頭が前走・秋華賞、1頭が前走・新潟記念です。

8頭は父サンデー系(7頭)か父ロベルト系(1頭)で、そのうち6頭は3~4歳でした。京都施行時に激走した4頭はひと桁馬番で、4角1~3番手から③着以内に入ったので、先行力のあるタイプが見逃せないでしょう。

近10年のデイリー杯2歳Sでは7番人気以下で③着以内に入った馬が4頭いて、7~8番人気でした。4頭は前走が芝1400~1800mで、4角1~5番手で①~⑤着でした。4頭はキャリア2~5戦で、父か母父がサンデー系かロベルト系でした。

近10年の武蔵野Sでは7番人気以下で③着以内に入った馬が13頭いて、いずれも関西馬です。13頭のうち、7頭は前走が重賞で⑨着以内で、それら以外の6頭は前走が重賞以外のダートOPで④着以内だったので、前走のクラスと着順を確認しておきましょう。13頭は左回りでの連対歴があり、そのうち10頭は東京ダート1400~1600mで連対実績がありました。

近10年の福島記念では7番人気以下で③着以内に入った馬が5頭いて、いずれもひと桁馬番でした。5頭は父がサンデー系かノーザンダンサー系で、近5走以内に芝1800~2000mで連対歴があったので、ひと桁馬番に入った馬の近走をチェックして臨みましょう。


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