穴ぐさ傾向と対策
弥生賞もヒモ荒れに要注意!
今週末の重賞は弥生賞ディープインパクト記念、チューリップ賞、オーシャンS。その予想に役立つ情報と穴ぐさの好走率が高い特別競走をご紹介します。弥生賞ディープインパクト記念はヒモ荒れにご注意を。
先週(2月24日~25日)の穴ぐさは[4.4.12.95](複勝率17.4%)でした。中山記念では【B】評価だったマテンロウスカイが7番人気で優勝し、阪急杯では【A】評価だったサンライズロナウドが9番人気で③着に激走しました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました! 「穴ぐさ報告掲示板」にも多数の書き込みをしていただき、ありがとうございました。
中山記念も阪急杯も道悪馬場となり、その巧拙の差が出た印象もありましたが、どちらもハイペースだったにも関わらず、内を回った先行馬が押し切ったので、開幕週で内側の馬場の良さを感じさせられましたね。
先週の「穴ぐさ長者への道」の【穴ぐさ特選レース】では、穴ぐさの出走があった2レースのうち、日曜日(25日)の中山10R春風Sで【A】評価だったレヴールが7番人気で③着に入りました。こちらも、馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました。
今年2月の【穴ぐさ特選レース】での穴ぐさは[2.3.3.22](複勝率26.7%)で、複勝回収率が123%となっています。3月も引き継ぎ貢献できるように頑張ります。
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今週末は、チューリップ賞、弥生賞ディープインパクト記念、オーシャンSという重賞が予定されています。3歳クラシックが近づいてきていることを実感しますが、現3歳世代の芝重賞(JRA)は、昨年12月以降だと上位人気の優勝が続いているので、まずはその成績を振り返りましょう。
【現3歳世代の芝重賞(JRA)】
人気 | 2023年 12月以降 |
2023年 11月以前 |
1番人気 | [4.2.0.3] | [5.1.0.5] |
2番人気 | [0.2.1.6] | [0.2.3.6] |
3番人気 | [2.1.0.6] | [2.0.1.8] |
4番人気 | [1.1.2.5] | [1.1.4.5] |
5番人気 | [2.1.1.5] | [1.0.0.10] |
6番人気以下 | [0.2.5.80] | [2.7.3.64] |
昨年12月以降に現3歳世代の芝重賞(JRA)は9レースが行われていて、いずれも勝利したのは1~5番人気で、②着馬も9頭中7頭が1~5番人気です。
ちょっと気になるのは、現3歳世代の芝重賞(JRA)で1番人気は9勝を挙げているのに対して、2番人気が勝てていないことでしょう。チューリップ賞と弥生賞ディープインパクト記念ではどうでしょうか。
上記の20レースのうち、芝1800m以上のレースは7回あり、①~③着の人気は次の通りです。
【現3歳世代の芝1800m以上の重賞(JRA)】
レース | ①着 | ②着 | ③着 |
共同通信杯 | 4人 | 1人 | 9人 |
きさらぎ賞 | 1人 | 10人 | 8人 |
京成杯 | 5人 | 2人 | 10人 |
ホープフルS | 1人 | 2人 | 13人 |
京都2歳S | 1人 | 10人 | 3人 |
東スポ杯2歳S | 4人 | 8人 | 2人 |
札幌2歳S | 3人 | 4人 | 2人 |
勝ったのは1~5番人気ですが、東スポ杯2歳S以降は6レース連続で8番人気以下も③着以内に入っているんですよね。弥生賞ディープインパクト記念も、ヒモ荒れには気を付けましょう。
現3歳世代の芝2000mの重賞(JRA)は、京都2歳S、ホープフルS、京成杯が行われ、連対圏に入った6頭はいずれも5代血統表内にサドラーズウェルズかニジンスキーを持っていました。
【現3歳世代の芝2000mの重賞(JRA)】
レース | ①着②着 | 5代血統表内の サドラーズウェルズ かニジンスキー |
京成杯 | ①着ダノンデサイル ②着アーバンシック |
父母母父サドラーズウェルズ 母母父母父ニジンスキー |
ホープフルS | ①着レガレイラ ②着シンエンペラー |
母母父母父ニジンスキー 母父父サドラーズウェルズ &母母父父父ニジンスキー |
京都2歳S | ①着シンエンペラー ②着プレリュードシチー |
母父父サドラーズウェルズ &母母父父父ニジンスキー 母父父父サドラーズウェルズ &母母父母父サドラーズウェルズ |
京都2歳SとホープフルSで連対したシンエンペラーが弥生賞ディープインパクト記念に登録しているので、どんなレースを見せてくれるか、楽しみですね。
チューリップ賞は阪神芝外1600mで、現3歳世代の芝1600m重賞(JRA)では、5代血統表内にストームキャットかダンチヒを持つ馬が連対しています。
【現3歳世代の芝1600mの重賞(JRA)】
レース | 着順・馬名 | 5代血統表内の ストームキャット かダンチヒ |
クイーンC | ①着クイーンズウォーク | 父母父ストームキャット |
シンザン記念 | ②着エコロブルーム | 母母父母父ダンチヒ |
フェアリーS | ②着マスクオールウィン | 父父父父ストームキャット |
朝日杯FS | ①着ジャンタルマンタル | 母母父父ストームキャット |
阪神JF | ①着アスコリピチェーノ | 母父父父ダンチヒ |
デイリー杯2歳S | ①着ジャンタルマンタル ②着エンヤラヴフェイス |
母母父父ストームキャット 父母父ストームキャット |
アルテミスS | ①着チェルヴィニア ②着サフィラ |
父父父父ダンチヒ 母母父父父ダンチヒ |
サウジアラビアRC | ①着ゴンバデカーブース ②着ボンドガール |
父父父ストームキャット 母父母父父ダンチヒ |
新潟2歳S | ①着アスコリピチェーノ | 母父父父ダンチヒ |
今年のチューリップ賞にはキズナ産駒が複数登録していて、ご存知の通り、キズナは母父がストームキャットですから、キズナ産駒が連対する可能性も高そうに感じますね。
現3歳世代の牝馬限定の芝重賞(JRA)はクイーンC以来で、騎手に関してこんなデータもあります。
【現3歳世代の牝馬限定の芝重賞(JRA)】
騎手 | 着別度数 |
継続騎乗 | [5.2.4.28] |
乗り替わり | [0.3.1.30] |
現3歳世代の牝馬限定の芝重賞で優勝した5頭は、いずれも騎手が継続騎乗していました。チューリップ賞の後は、フィリーズレビューやフラワーCが控えていますが、データ継続となるでしょうか。
なお、今年のクイーンCを制したのは8枠13番だったクイーンズウォークで、今年に入ってからは3歳限定の芝重賞は外枠の馬がよく勝っています。
【2024年の現3歳世代の芝重賞(JRA)】
枠順 | 着別度数 |
1枠 | [0.0.1.6] |
2枠 | [0.0.0.8] |
3枠 | [1.3.0.4] |
4枠 | [0.1.0.9] |
5枠 | [0.0.1.10] |
6枠 | [0.0.2.9] |
7枠 | [1.1.2.9] |
8枠 | [4.1.0.8] |
7~8枠の馬は、6レースすべてで連対していて、そのうち5レースで優勝しています。弥生賞ディープインパクト記念もチューリップ賞も開催2週目で、馬場はまだ内目が良さそうですが、外枠の馬も侮らない方がいいかもしれませんね。
→今年2月の【穴ぐさ特選レース】での穴ぐさは複勝回収率が123%!←
3月2~3日に行われる中山、阪神、小倉の芝の使用コースと平地特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
3月2~3日
場所 | 芝 |
中山 | Aコース・2週目 |
阪神 | Aコース・2週目 |
小倉 | Bコース・4週目 |
3月2日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
中山9R | 潮来特別 | [0.1.0.15] |
中山10R | 上総S | [1.2.1.34] |
中山11R | オーシャンS | [2.4.1.44] |
阪神9R | 千里山特別 | [0.0.1.19] |
阪神10R | なにわS | [2.1.3.38] |
阪神11R | チューリップ賞 | [1.2.0.40] |
小倉9R | あざみ賞 | [0.0.1.19] |
小倉10R | 高千穂特別 | [2.0.2.12] |
小倉11R | 早鞆特別 | [2.1.2.40] |
3月3日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
中山9R | 湾岸S | [0.2.3.27] |
中山10R | 総武S | [0.2.0.41] |
中山11R | 弥生賞ディープ インパクト記念 |
[1.1.3.25] |
阪神9R | アルメリア賞 | [0.0.1.2] |
阪神10R | 戎橋S | [2.2.2.31] |
阪神11R | 大阪城S | [2.0.1.38] |
小倉9R | 脊振山特別 | [0.1.2.26] |
小倉10R | 西日本新聞杯 | [0.0.0.3] |
小倉11R | 関門橋S | [1.3.0.23] |
☆注目レース☆
オーシャンS(G3、中山芝1200m)
オーシャンSでの穴ぐさは[2.4.1.44](複勝率13.7%)で、複勝回収率は121%です。昨年は【C】評価だったディヴィナシオンが15番人気で②着に激走しました。
近10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が8頭いて、いずれも前走のOPを474kg以上で走っていました。8頭のうち7頭は父か母父がサンデー系で、2016年以降の5頭は馬番8番以内でした。激走した8頭は中山芝か阪神芝の内回りで連対歴があったので、直線距離が短く、急坂があるコースで実績がある馬が狙い目でしょう。
☆注目レース☆
なにわS(3勝クラス、阪神ダート1200m)
なにわSでの穴ぐさは[2.1.3.38](複勝率13.6%)で、ダート1200mの時に限ると[2.1.3.35](複勝率14.6%)で、複勝回収率が102%です。
馬券圏内に入った6頭の穴ぐさは父か母父がミスプロ系かサンデー系で、4角2~6番手から③着以内に入りました。6頭のうち前走が①~③着だった馬は2頭で、その他の4頭は2~4走前に連対歴があったので、近走での馬券圏内の有無をチェックして臨みましょう。
☆注目レース☆
高千穂特別(1勝クラス、小倉芝1800m)
高千穂特別での穴ぐさは[2.0.2.12](複勝率25.0%)で、複勝回収率は113%です。昨年は【A】評価だったゴルトシュミーデが6番人気で③着に差し込みました。
③着以内に激走した4頭の穴ぐさは4~5歳で、小倉芝1800~2000mでの連対歴がありました。4頭は父か母父がグレイソヴリン系かロベルト系で、メンバー中3位以内の上がりで差し込んだので、持続的な末脚を持つタイプが侮れなさそうです。
■ちなみに…■
弥生賞ディープインパクト記念での穴ぐさは[1.1.3.25]で、チューリップ賞では[1.2.0.40]です。昨年のチューリップ賞は、【C】評価だったモズメイメイが7番人気で優勝しました。
近10年の弥生賞ディープインパクト記念では6番人気以下で③着以内に入った馬が5頭いて、いずれも馬番10番以内の父サンデー系でした。5頭のうち3頭は前走が芝重賞で⑤~⑥着で、残りの2頭は前走が新馬戦か1勝クラスで2番人気で勝っていました。2017年以降の4頭は前走で4角2~4番手に付けていたので、先行力のあるタイプが良さそうです。
近10年のチューリップ賞では7番人気以下で③着以内に入った馬が6頭いて、いずれも父サンデー系でひと桁馬番でした。6頭は前走が芝1400~1600mで①~⑤着で、昨年のモズメイメイ以外は前走でメンバー中3位以内の上がりを計時していました。モズメイメイの前走の上がりも34秒2と速かったので、前走での上がりを確認しておきましょう。