穴ぐさ傾向と対策
スワンSもアイルランドTも1番人気は過信禁物!?
今週末の重賞は、サウジアラビアRC、アイルランドT、スワンS。その予想に役立つ情報と穴ぐさの好走率が高い特別競走をご紹介します。アイルランドTもスワンSも、1番人気は過信禁物か!?
先週(10月4日~5日)の穴ぐさは[2.1.5.73](複勝率9.9%)でした。重賞(京都大賞典、毎日王冠)では貢献できず、申し訳ありませんでした。
京都大賞典を制したのは2枠3番のディープモンスター、毎日王冠を勝ったのは7枠9番のレーベンスティールで、どちらも5番人気でした。今週末にも東京と京都で芝G2(アイルランドT、スワンS)があるので、1番人気との付き合い方は慎重になった方がいいのかもしれませんね。
主な 【穴ぐさ】 実績 と
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先週にお伝えした通り、今年の古馬(混合)の芝G2(JRA)は、2000m以下に限ると1番人気が勝てていません。
【2025年の古馬(混合)の芝G2(JRA)】
人気 | 2000m以下 | 2200m以上 |
1番人気 | [0.3.3.2] | [3.0.1.4] |
2番人気 | [2.3.1.2] | [1.2.0.5] |
3番人気 | [0.2.1.5] | [0.1.1.6] |
4番人気 | [1.0.0.7] | [2.0.1.5] |
5番人気 | [2.0.0.6] | [2.1.1.4] |
6番人気以下 | [3.0.3.59] | [0.4.4.71] |
今年、古馬(混合)の芝2000m以下のG2(JRA)は8回あり、1番人気は[0.3.3.2]という成績です。アイルランドTは1800m、スワンSは1400mですから、1番人気は過信禁物でしょうか。
毎日王冠で優勝したレーベンスティールは馬体重が484kgでした。今年の東京芝での古馬(混合)の重賞では、1~3枠と500kg以上の馬が勝てていないので、改めて確認しましょう。
【2025年の東京芝の古馬(混合)の重賞】
枠順 | 着別度数 |
1枠 | [0.0.1.14] |
2枠 | [0.2.1.12] |
3枠 | [0.2.1.12] |
4枠 | [1.1.1.13] |
5枠 | [2.2.1.12] |
6枠 | [1.0.1.16] |
7枠 | [3.1.1.17] |
8枠 | [2.1.2.17] |
【2025年の東京芝の古馬(混合)の重賞】
馬体重 | 着別度数 |
498kg以下 | [9.6.7.84] |
500kg以上 | [0.3.2.29] |
アイルランドTは牝馬限定戦なので、500kg以上の馬が不在の可能性がありそうですが、内枠の馬が勝ちやすいとは限らので、そのことは頭に入れておいた方が良さそうです。
今年、古馬(混合)の牝馬限定の芝重賞(JRA)は8レースが行われ、馬体重に関して次のようなデータがあります。
【2025年の古馬(混合)の牝馬限定の芝重賞(JRA)】
馬体重 | 着別度数 |
478kg以下 | [8.5.5.73] |
480kg以上 | [1.2.3.28] |
【2025年の古馬(混合)の牝馬限定の芝重賞(JRA)】
馬体重 | 着別度数 |
マイナス体重 | [1.1.4.48] |
マイナス体重以外 | [7.6.4.52] |
優勝馬の9頭(小倉牝馬Sは①着同着)のうち8頭は478kg以下で、前走時馬体重が不明だったヴィクトリアマイルでのアスコリピチェーノを除くと、勝利した8頭のうち7頭はマイナス体重以外での出走でした。480kg以上で勝ったのも、マイナス体重で勝ったのも、中山牝馬Sでのシランケド(8kg減の506kg)だけで、アイルランドTにおいても、馬体重の変動はチェックすべきでしょう。
スワンSは京都芝外1400mでの施行で、今年の芝1400mの重賞(JRA)では、血統別の成績が次のようになっています。
【2025年の芝1400mの重賞(JRA)】
父系 | 着別度数 |
父サンデー系 | [2.2.1.22] |
父テスコボーイ系 | [2.0.0.3] |
父ミスプロ系 | [0.2.4.28] |
父ノーザンダンサー系 | [0.2.1.12] |
上記4系統以外の父系 | [2.0.0.14] |
父ミスプロ系と父ノーザンダンサー系の馬が勝てていないんですよね。
今年の京都芝の重賞では、次の馬が優勝しています。
【2025年の京都芝の重賞】
レース | 勝ち馬 | 父 | 母父 |
京都大賞典 | ディープモンスター | ディープインパクト | Bellamy Road |
葵S | アブキールベイ | ファインニードル | ハーツクライ |
京都新聞杯 | ショウヘイ | サートゥルナーリア | オルフェーヴル |
天皇賞・春 | ヘデントール | ルーラーシップ | ステイゴールド |
マイラーズC | ロングラン | ヴィクトワールピサ | Kendargent |
阪急杯 | カンチェンジュンガ | ビッグアーサー | ノヴェリスト |
京都記念 | ヨーホーレイク | ディープインパクト | フレンチデピュティ |
きさらぎ賞 | サトノシャイニング | キズナ | Star Dabbler |
シルクロードS | エイシンフェンサー | ファインニードル | エイシンサンディ |
優勝した9頭のうち、4頭が父サンデー系で、4頭が母父サンデー系です。父も母父もサンデー系ではなかったのが1400mでの阪急杯のカンチェンジュンガですが、同レースは②&③着が父サンデー系でした。
スワンSにおいても、父ミスプロ系や父ノーザンダンサー系よりも、サンデー系内包馬を評価するといいかもしれません。
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10月11日~13日に行われる東京、京都の芝の使用コースと特別競走での穴ぐさ成績は、次の通りです。
10月11日~13日
場所 | 芝 |
東京 | Aコース・2週目 |
京都 | Aコース・2週目 |
10月11日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | 陣馬特別 | [0.0.3.22] |
東京10R | 東村山特別 | [0.0.0.3] |
東京11R | サウジアラビアRC | [0.1.1.9] |
京都9R | 紫菊賞 | 出走なし |
京都10R | 宇治川特別 | [2.0.3.23] |
京都11R | 御陵S | [3.2.0.15] |
10月12日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | 鷹巣山特別 | [0.3.1.24] |
東京10R | テレビ静岡賞 | [3.3.3.33] |
東京11R | アイルランドT | [0.1.2.18] |
京都9R | 円山特別 | [0.1.0.32] |
京都10R | 三年坂S | [0.1.1.19] |
京都11R | 太秦S | [2.2.5.25] |
10月13日
場所 | レース名 | 穴ぐさ 成績 |
東京9R | プラタナス賞 | [0.1.3.30] |
東京10R | 昇仙峡S | [0.0.3.19] |
東京11R | オクトーバーS | [4.1.1.29] |
京都9R | 蹴上特別 | [0.0.1.20] |
京都10R | 堀川特別 | [0.2.3.13] |
京都11R | スワンS | [3.1.2.50] |
☆注目レース☆
サウジアラビアRC(G3、東京芝1600m)
サウジアラビアRCでの穴ぐさは[0.1.1.9](複勝率18.2%)で、複勝回収率は155%です。
過去10年では6番人気以下で③着以内に入った馬が4頭いて、いずれも②~③着です。4頭は父か母父がサンデー系で、中4~5週での臨戦でした。4頭の前走は新潟芝1400~1600mで、そのうち3頭は左回りでの③着以内がありました。
☆注目レース☆
太秦S(OP特別、京都ダート1800m)
太秦Sでの穴ぐさは[2.2.5.25](複勝率26.5%)で、ダート1800mの時に限ると[1.1.4.9](複勝率40.0%)で、複勝回収率は143%です。
ダート1800mの時の穴ぐさは、前走が6番人気以内の馬が[1.1.3.3]、前走が7番人気以下の馬が[0.0.1.6]です。母父サンデー系の馬が[1.1.3.2]、母父がサンデー系以外の馬が[0.0.1.7]で、母父と前走人気を確認しておくと良いでしょう。
☆注目レース☆
御陵S(3勝クラス、京都ダート1900m)
御陵Sでの穴ぐさは[3.2.0.15](複勝率25.0%)で、複勝回収率は117%です。
このレースでの穴ぐさは、馬番1~6番の馬が[0.1.0.8]、馬番7番より外枠の馬が[3.1.0.7]です。前走で4角7番手以内だった馬が[3.2.0.5]、前走が4角8番手以下だった馬が[0.0.0.10]で、真ん中から外枠に入った馬の前走での位置取りをチェックして臨みましょう。
☆注目レース☆
堀川特別(2勝クラス、京都芝外1800m)
堀川特別での穴ぐさは[0.2.3.13](複勝率27.8%)で、複勝回収率は130%です。
このレースでの穴ぐさは、偶数馬番で[0.2.2.5]、奇数馬番で[0.0.1.8]です。前走時がプラス体重だった馬が[0.1.3.6]、前走時がプラス体重以外だった馬が[0.1.0.6]で、③着以内に入った5頭は中1~3週での臨戦だったので、前走時がプラス体重で間隔が詰まっているタイプに注意しましょう。
■ちなみに…■
スワンSでの穴ぐさは[3.1.2.50]で、アイルランドT府中牝馬Sという名称の時の穴ぐさは[0.1.2.18]です。アイルランドT府中牝馬Sでは、昨年に【A】評価のシンティレーションが10番人気で②着、一昨年に【B】評価のライラックが10番人気で③着に入りました。
近10年のスワンSでは7番人気以下で③着以内に入った馬が9頭いて、そのうち7頭はふた桁人気でした。9頭のうち8頭は5歳以上で、7頭が5~6歳なので、経験豊富なタイプが侮れないでしょう。9頭のうち8頭は父がサンデー系かロベルト系で、その8頭のうち7頭は馬番5番以内でした。内目の枠に入った父ヘイルトゥリーズン系の馬に注意しましょう。
アイルランドT府中牝馬Sという名称での近8年では7番人気以下で馬券に絡んだ馬が8頭いて、いずれも偶数馬番でした。8頭は父か母父がサンデー系かロベルト系で、近4走以内に芝で連対歴がありました。8頭のうち7頭は前走が4角5番手以下だったので、偶数馬番で決め手のありそうなタイプに注意しましょう。