西塚助手
調教師一次試験が終わり、いよいよスプリンターズSです
先週はお休みをいただいて、皆さんにはご迷惑をおかけしました。その水曜日、調教師の一次試験に挑みました。
受けてみた感想としては、過去の試験と比べると分からないところが少なかったと思います。そういう意味では手応えを感じることができました。
しかし、他の方々に聞くと「今年は簡単だった」ということなんですよね。ということは、皆さんができているということなんです。
実際、普段から一次試験に合格した経験がある方と一緒に勉強させていただいているんですが、そこでも正直"差"を感じるんですよ。もっと勉強しなければダメだという思いで頑張っているのですが、それでも足りないということなんです。
皆さんも受験を経験された方が多いと思いますが、受験生の多くができるような問題ばかりだと、できないところがあるだけで命取りになる可能性が高い。ということは、実力の差がよりハッキリと出るんです。
ちなみに、今年の調教師試験ですが、以前より受験者が増えたように思いました。全員、同じ部屋で受験するんですけど、厳しい、独特の雰囲気だったりします。
勉強することはもちろんですけど、そういう雰囲気に呑まれないように、克服しなければならないことがたくさんあるんですよね。
とにかく、今年も自分なりに全力で挑みました。しかし、結果はまだわかりませんが、正直なところ厳しいかもしれない、というのが僕自身の感想です。
読者の方をはじめ、多くの方が僕のような存在を応援してくださって、本当にありがたいと思います。何とか結果を出すことでお返しをしたいと思います。
今回の結果にかかわらず、ここから改めて頑張っていきますので、よろしくお願いいたします。
さて、今週はレッドファルクスが3連覇を目指す、スプリンターズSです。
レッドファルクスは過去2年と同じミルコ(デムーロ騎手)とコンビを組む予定で、ミルコが乗って追い切りまで行っていたんですが、騎乗停止となってしまいました。
結局、今回は戸崎騎手とのコンビで挑むわけですが、「乗り替わりの影響はどうなんだ?」と心配される方々もいらっしゃると思います。
以前もお話をしたように、レッドファルクスくらいになると人知を超えている部分があります。馬自身が実力と経験値で、人間が想像している以上に様々なことに対応してくれるんです。
このくらいの追い切りの動きで大丈夫か?と思っている時にこそ勝つのも、そういうことだと思うんです。
尾関厩舎で働いていて、そう思うことがたびたびありました。レッドファルクス以外では、サクラゴスペルもそうでした。彼らには人間のコントロールというか、意思を超えている部分があるんです。
ですから、今回もそうなると信じて送り出します。
また、結果もそうですが、何より無事に戻ってきて欲しいですね。レッドファルクスも年齢的にみて、現役生活はそれほど長くはないかもしれません。さらにそのあとの役目もあるはずですから、とにかく1戦1戦無事に走ってくれることを願いつつ、自分たちはできることをしっかりやって送り出せるように、力を尽くしたいと思います。
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