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西塚助手

【対談・野中悠太郎騎手①】今回のゲストはデビュー5年目の野中騎手です!


野中悠太郎騎手…以下[野]
西塚信人調教助手…以下[西]

[西]今回は野中悠太郎騎手をお迎えしての対談となります。お忙しいなか来ていただき、ありがとうございます。

[野]こちらこそ、よろしくお願いいたします。



[西]最初に読者の方におことわりしておくと、野中さんとの対談には田辺騎手も来たいとのことだったのですが、都合で来られなくなりましたので、ご了承下さい。それにしても、この対談もいろいろゲストをお招きしましたが、野中君がこれまででいちばん若い世代(※1996年生まれ)なんですよね。

[野]これまでで一番若かったゲストは、どなただったんですか?

[西]杉原さん(※1992年10月生まれ)とか。あとは学年は同じで、デビュー2年目に来てもらった純次(※嶋田騎手。1993年3月生まれ)ですかね。その下はたぶんいないんじゃないかなぁ。ちなみに、学校で一緒だった先輩は誰?

[野]伴先輩、石川先輩の世代です。

[西]そうなると、やはり一番若いことになりますね。振り返ってみると、おじさんのゲストが圧倒的に多いということなんですね。僕自身、年上に可愛がってもらえて、年下に構われるタイプなのかもしれません(笑)。

[野]僕もそうかもしれません。

[西]野中君の後輩ということになると、根本厩舎では弟弟子ならぬ妹弟子にあたる藤田菜七子騎手がいますよね。それ以外では誰ですか?

[野]関東でいうと(木幡)巧也、菊沢、あとは(横山)武史、(武藤)雅、(木幡)育也、山田とかですかね。

[西]勝手な想像なんですけど、野中君は後輩に対して優しいイメージがあります。

[野]あまり興味がないというか、怒ったりすることが面倒に感じたりするんですよ。

[西]なるほど。そういえば、朝の調教に向かうときに時間が被ることがあるじゃないですか。僕が言うのも失礼かもしれませんけど、馬乗りが上手ですよね。馬乗り自体も好きなんだろうなぁ、という雰囲気がありますよ。周りにも言われませんか?

[野]どうなんでしょうね。ただ、同業者の方々にそう言っていただけると嬉しいですよ。レースで自分自身が騎乗する、しないに関わらず、調教で馬にいろいろ教えたりしながら、馬を作っていくのは好きです。

[西]角馬場なんかで見ていると、いろいろ工夫しながら乗っていますよね。

[野]馬に合わせて、いろいろやってはいます。

[西]そういう指示は(所属厩舎の)根本先生から出ているんですか?

[野]先生には競馬学校生の頃から、自分自身で考えて乗りなさいと言われてきたんですよ。

[西]えっ、調教のメニューとかを、ということですか?

[野]そうです。学校生のときに、助手さんが臨場でいないときなどに、それぞれ担当厩務員さんにどこでどう乗るのか聞いて、自厩舎の番組を組んだこともありました。追い切りの内容も、例えばトモが少し疲れてきたからコースにしようとか、週末にこれだけやっているから、水曜日にはこの程度、というような感じで、考えながらやっていたんですよ。デビューすれば自分がレースで乗るんだから、自分で考えて乗りなさいと、常々言われていました。

[西]それは凄い。

[野]いまでも、こうしたいので、こういう追い切りをしたいというようなことは常に言っています。

[西]ダメと言われることはあるの?

[野]ほとんどないですね。逆に、「併せ馬はどうだ?」と聞かれて、必要がなければ「単走で大丈夫です」と答えたりします。

[西]なるほどね。我が尾関厩舎の場合は先生がすべてを決める、トップダウンなんですよ。あくまで先生から聞かれたときだけ話をする感じですが、話は聞いていただけます。坂路、ウッド、あるいは単走や併せなど、今日行うべき調教内容は、乗り手が継続的に乗っているからこそ感じられる部分がありますよね。そういった継続性は、すごく大事だと僕は思うんですよ。

[野]もちろんです。その点、うちはすごくやりやすいです。例えば、自厩舎の丸山先輩、僕、菜七子の3頭で追い切りする時は、良い意味で先輩も菜七子も僕の指示待ちなんですよ。

[西](丸山)元気は何も言わないんですか?

[野]仰らないですね。その前に、それぞれの馬がどのくらいやりたいかということを先輩と菜七子に聞いて、次は自分が乗る馬がどれくらいやるのか、ということを考えます。そこで先輩は外に行ってくださいとか、菜七子は内に行ってとか、あるいは僕が先行するので、先輩が続いて、最後は菜七子で、直線で併せてくださいとか。最後伸ばす時には1ハロンから他馬を気にせず行ってください、というような感じで話をします。

[西]もう調教師だよ(笑)。でも、それは普段から考えていないとできないよね。

[野]そうやって言われてきたんですよね。菜七子は僕か丸山先輩が言うことを待っている感じですし、先輩は僕が何か聞いてくるのを待ちつつ準備をしているという感じなんです。

[西]その3人で追い切る時というのは、たぶんそれぞれが継続的に乗っている馬なんでしょうけど。元気は先輩だから別としても、藤田(菜七子)騎手が「少し軽目にしたい」ということを言うんですか?

[野]言いますし、それは絶対に聞きますよ。そこで「いや、強めに行って」というようなことは言いません。そういう部分も含めて、先生は任せてくださっています。

[西]それは凄い。正直、少しうらやましいかなぁ。いまそういう厩舎は確実に減少しているじゃないですか。

[野]あ、そうなんですか? でも、乗り手の言葉というのはとても大事だと思います。

[西]それは間違いないよ。自厩舎以外にレギュラーで手伝っている厩舎はどこ?

[野]基本的に、一番は自厩舎です。あとは、水曜日はその週や翌週に乗せていただく馬たちや厩舎の追い切りに乗せてもらう感じですかね。

[西]よく小西厩舎にいるよね。

[野]雰囲気が好きですし、いろいろな騎手の方々がいらっしゃっていて、いろいろな話をすることもできますし、たくさん乗せていただいてもいるので、よくお邪魔しています。

[西]それでも、小西厩舎にずっと乗っているということでもないんでしょ?

[野]そうですね。

[西]ウチの場合だと、隙間の時間は(吉田)豊さん、蓑島、折り返しは黛みたいなルーティーンがあるんですけど、そういう感じのことはありますか?

[野]そういう感じではないですかね。上から目線ではないんですけど、自分としては乗って感じた感覚を大事にしたいですし、させていただける環境がいいと思うんですよ。

[西]そういう話を聞くと、なんだか22歳じゃないみたい。これまでの同年代だと、いろいろな厩舎を手伝って、顔を覚えてもらって、可愛がられて、ということを求めるというか、そういう思いが強いようなイメージがあるんですよ。先輩の元気は、イメージで申し訳ないんですけど、どちらかと言えば22歳の頃はそんな感じだったんじゃないかと思うんです。

[野]確かにそうみたいですよ。先生は、3人それぞれ育て方といいますか、接し方が違います。僕自身は本当に伸び伸びとやらせていただいてきました。

(※次回へ続く)

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