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西塚助手

降級廃止などの影響で、今後大きな変化が起こりそうです


今年もダービーが終わり、2歳戦が始まって2週間が経ちました。今年はいろいろな制度上の変化がありましたので、この2週間で感じたことについて話してみたいと思います。

我が尾関厩舎も、既に12頭の2歳馬が入厩を果たしています。12頭という数字、多いように感じられる方もいらっしゃると思いますが、実はそうでもなくて、他の厩舎も同じようなものだと思います。2012年からダービーの翌週に2歳戦が始まるようになりましたが、各厩舎も始動時期を早めて対応しているんです。

一方、いよいよ3歳未勝利戦も終盤に突入してきています。先週は、我が尾関厩舎の3歳馬アダマースにマユちゃん(黛騎手)が乗って初出走を迎えました。さらにもう1頭、うちにいたコスモバルバラの妹にあたるビジュティエも、デビューに向けて調整が進んでいます。元々、昨年の早い時期に入厩していたんですけど、骨折してしまって、ここまでデビューが延びてしまったんです。

今年から、いわゆる"スーパー未勝利"がなくなりました。それも含めたいろいろな変化によって、我々関係者が"そろそろ3歳未勝利戦も終盤だな"と感じる時期も変わってきています。以前は夏の福島開催が始まるあたりからでしたが、最近はもう皐月賞あたりからそういう意識になるんです。

しかも、今週から函館が始まり、火曜日の検疫がなくなるんですよね。そうなると、馬房の入れ替えもしっかり考えなければいけません。帰厩のタイミングなど、チャンスが少ない3歳未勝利馬には少なからず影響があるはずです。

実際、いま3歳未勝利戦を走っている馬にとって、普通なら残るチャンスは多くて3回、少ないと1回です。周りの厩舎を見ても、もうクライマックスを迎えている雰囲気です。

そういうことも含めて、3歳馬の登録抹消が以前より早くなっているように感じるんですよね。制度やレース体系の変化によって、2歳馬と3歳馬の動きに、これまでとは明らかに違う流れができていると感じます。

さらに、今年の大きな変化として、降級制度が廃止されました。

エプソムCは2頭いた4歳馬がワンツーを果たしましたが、これも降級制度廃止の影響かもしれません。もしまだ降級制度が残っていたら、勝ったレイエンダは今でいう3勝クラス(旧準OP)に、2着のサラキアは2勝クラス(旧1000万)に出走できたわけですから。

重賞以外でも、以前は4歳夏が近づくと敢えて上のクラスで使わず、降級を待つケースが圧倒的に多かったんです。でも、降級しないということになれば、それを考えてローテーションを組んでくることがなくなります。調子が整って、使いたい時に使うようになるわけです。

それと、尾関厩舎のモンストールもそういうことがありましたが、オープン馬でも4歳夏で収得賞金が半分になっていたために、除外対象になって出したいレースを使えないことがありました。

この2週でそういうケースがあったかどうかは分かりませんが、降級制度がなくなり、さらに重賞、リステッド、それ以外のオープン特別に分かれたことで、モンストールみたいなケースが少なくなるのではないか、と思います。

まだ2週ですが、現場ではこんな感じでいろいろな部分に変化が起こっています。この流れが続くことで、さらに大きな変化になっていくような気がするんです。ファンの皆さんの目線でも、いろいろと変わったことがあるはずなので、ぜひ注目してみて下さい。

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