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西塚助手

“高速馬場”について、皆さんから多くのご意見をいただきました


前々回に話をさせていただいた"高速馬場"についてユーザーの皆さんにご意見をお伺いしましたが、やはり興味深いテーマだったようで、たくさんのご意見をいただきました。ありがとうございました。

今回はいただいたご意見を紹介しつつ、話をしていきたいと思います。

Heartさん
「上がりだけがとても速いわけではないので、1ハロンがあと0秒1か0秒2、全体的にかかる馬場に調整する必要があると思いますが…。G1では全体的にスピードが出過ぎでディープ産駒ばかり来ているのは、血統好きとしては面白くありませんね」

確かにここ2、30年くらい、血統、調教方法など、すべてが"上がり重点の競馬"に傾いている感じはあります。その結果として、現在の競馬があると思います。

そういう流れに沿って、JRAが目指したのが馬の脚元により良い、より優しい馬場なんですよね。

そんな中、この時期は欧米からさまざまな血統が持ち込まれました。その中にサンデーサイレンスという1頭の種牡馬がいました。

この流れは、一連のものだと思うんです。つまり、上がり重点の競馬に対応するために安全で走りやすい馬場を求める。そんな中、サンデーサイレンスの遺伝子が水を得た魚のように力を発揮し、ディープインパクトをはじめとする後継種牡馬を続々と出し、日本競馬を席巻していくことになったわけです。

もし、現在のような馬場ではなく、ヨーロッパのような馬場、日本でも昔のような馬場だったならば、ここまでサンデーサイレンスが席巻する形にはなっていなかったかもしれません。違う馬場を目指していたなら、違う血統が伸びていたでしょう。どちらにしても、それが日本競馬の歴史になったはずです。

ですから、JRAがサンデーサイレンスをはじめとする特定の血統を成功させるために、現在のような馬場を目指したわけではない、と思うんですよ。

ファンの方の中には、いろいろな種牡馬の産駒が活躍した方が楽しいと思われる方々がいらっしゃいます。確かに、いろいろな種牡馬の産駒を応援するのもまた競馬の楽しみですよね。

CAPさん
「高速馬場が故障を呼んでいるわけではない、ということを知り、安心しました。 難しいことですが、ガラパゴス化よりも、世界スタンダードに近づける方が適切なような気がします。 やはり、世界を相手に日本競馬が誇れるような状態がいいですね」

以前、現状の日本の馬場で活躍した馬が、海外で結果を残せるとは限らないという話をしました。では、現状の馬場を変えにくいなら、どうすればいいでしょうか。

僕自身としては、海外から日本に来た馬は凹凸の激しい馬場から走りやすい馬場となるので、比較的対応しやすいと思うんです。逆に、日本から海外に行った馬は、慣れるまで時間がかかる印象があります。

僕自身、アイルランドで厩舎を開業された児玉調教師から、日本から移籍した馬の多くは馬場の凹凸に戸惑って、調教場に向かうことさえ苦労する、ということをお聞きしたことがあります。

人間でも、アスファルトやトラックなどの走りやすいところでばかり走っていて、急にクロスカントリーのような悪路を走るとなると、慣れるまで時間が必要になるはずです。

ですから、馬にとっても馬場に慣れる時間があった方が、やはりヨーロッパなどのビッグレースを勝ちやすくなるのでは、と思うんですよね。

林太郎さん
「芝は難しいけど、ダートなら世界規格に近付けるのでは。2、3歳のダートレースを増やしてブリーダーズCとかにもっと出てほしい」

実は同じダートでも、例えば盛岡のダートとJRAのダートでは大きな違いがあるんですよね。気候の違いもありますから、統一というのは簡単ではないかもしれません。

それでも、最近では2、3歳のダート路線が整備されてきていて、今年もマスターフェンサーケンタッキーダービーベルモントSに挑戦しました。経験や意識の面でも、以前とは違ってきているように思います。

個人的には、早い時期の新馬戦や未勝利戦にダートのレースを増やしてもらえるとなお良いかなぁ、と思いますけどね。

あしくりさん
「いつも楽しみにしています。高速化云々よりも枠順の有利不利が大きすぎるのが問題かと…特にこの季節の東京開催は毎週G1もありますし、あまりにも今のような結果が続くのはファンの為にもよくないと思います」

確かに、例えば中山芝1600mの外枠、あるいは東京芝2000mの外枠など、不利と言われる枠は存在します。

ただ、それについても、"外枠だから自分のリズムで競馬ができた"ということもあるわけで、不利がある一方で、外枠の恩恵を受けるケースもあります。個人的には、一概にいまの状況がダメということにはならないようにも思うんですよ。

僕自身は、枠順や天候、それ以外の条件に左右されることなく、ドンと構えて勝てる馬が強いんだ、という気持ちなんですけどね。

いろいろなご意見がありましたが、多くの方々のご意見を知ることができて、サークル内で働く者としても本当にありがたいことです。

サークル内で働いていると、どうしても自分たちの立場で物事を見てしまいます。馬場がガラパゴス化しても、自分たちが良ければそれでいい、と思いがちなんですよね。

でも、ファンの方々は、面白い競馬、そして世界に誇れる日本競馬を期待しているんだということを教えていただきました。改めて、ありがとうございました。

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