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西塚助手

美浦のウッドチップコース改修で、どのような変化があったのか


先週はお休みをいただき、ありがとうございました。調教師一次試験を受けてきましたので、結果については後日ご報告させていただきます。

さて先日、美浦トレーニングセンター南コースのウッドチップコースの改修工事が完了し、運用が開始されました。今回は改修の内容と、それによってどのような変化があったのか、お話ししたいと思います。

まず、どのような改修が行われたかですが、改修前のウッドチップコースは内から2番目にあるBコースにあり、一番外のDコースはダートコースでした。そのウッドチップコースが一番外のDコースに移され、コースの幅が広くなってコーナーも緩やかになったんです。

また、改修前のウッドチップコースには直線部分に坂があったのですが、それがなくなり、左右それぞれの回りで調教ができるようになりました(※逆回りだと下り坂になっていたため)。さらに、馬がコースに入る時の入口が、正面と向正面のふたつになりました。

これらの改修によって、調教面でどう変わったかですが、直線の坂がなくなったことによる変化は、追い切り時計に表れていると思います。いままでのコースだと、最後の1ハロンが13秒台かかるケースが珍しくありませんでしたが、新しくなってからは12秒台くらいのタイムが多くなっているように感じます。

直線の坂がなくなったことで"負荷が少なくなっている"という声もあるようですが、一方で追い切る距離のバリエーションが増やせるようになって、そこで負荷を変化させることができるようになった、とも思います。

というのも、改修前は入口が向正面のひとつしかなく、そこから入って800m、という追い切りがほとんどでしたが、改修後は入口がふたつになりましたから、1000m、1200mや、馬場1周(2000m)、2周の追い切りもやりやすくなったんです。

かつての関東では、長い距離での追い切りは決してポピュラーではありませんでしたから、そういった点でも変わってくるのではないでしょうか。

また、コーナーが緩やかになったことで、改修前の4コーナーで数多く起きていた、ミスステップによる事故も減っていくと思います。

先日お送りした山田敬士騎手との対談でも話題になりましたが、北馬場で追い切りをやるのはけっこう難しいんです。それはコーナーがキツイからで、緩やかになればなるほど乗っている方としては楽になるんですよ。

乗る側の人間として気になっていた、下に敷かれているウッドチップも100点満点に近い状態でした。新しいチップだと、上滑りするような感じだったり、脚が深く入ってしまう部分があったりと、いわゆる"こなれていない"状態になりがちです。それによって、事故が起こったこともあるんです。

でも、実際乗ってみると本当にこなれていて、正直驚きました。それは馬場造園課の方々が頑張ってくれたからなのでしょう。

今までのところ、分かっている変化についてはこんな感じです。それ以外にどのような影響があるかは、結果を見ていく必要があるでしょう。皆さんもDコースで調教された馬の結果に、ぜひ注目していただければ、と思います。

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