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西塚助手

【対談・川又賢治騎手①】栗東所属の若手・川又騎手をゲストにお迎えしました!


川又賢治騎手…以下[川]
西塚信人調教助手…以下[西]

[西]今回はデビュー3年目の21歳、栗東所属の川又賢治騎手をお迎えして、対談をお送りさせていただきます。よろしくお願いいたします。

[川]こちらこそ、よろしくお願いします。



[西]このコーナーが始まって10年くらいになるんですが、関西所属の騎手の方をお迎えするのは、今回が初めてなんですよ。

[川]あ、そうなんですか。呼ばれているのは、騎手の方だけではないんですよね?

[西]騎手の方はもちろんですが、調教師さん、助手さんや厩務員さん、他には獣医さんや鉄屋(※装蹄師)さん、あとは飼料屋さん、一口クラブのスタッフ、マスコミ関係者などなど、いろいろな方に出ていただいております。

[川]凄いですね。

[西]いやいや。いつも西塚が……と叩かれております(笑)。いつもならここで乾杯、というところなのですが、今日は時間的な事情があって、ノンアルコールでいかせていただきます。今回、川又くんをお呼びできたのは、今年の夏は美浦トレセンに拠点を移して、新潟競馬を中心に参戦されたからなんですよね。これは、どういう思いや狙いがあったんですか?

[川]特別に何か狙いがあって、ということではないんですよ。若いうちに一度、美浦に長期間来てみたかったんです。もちろん、顔を覚えてもらいたい、ということもありますけど、栗東とは違う面とか、いろいろ見ておきたいと思っていたんです。

[西]あえて夏に来られた、時期的な理由は何かあったんですか?

[川]夏の小倉で、2年連続で同じ日(17、18年8月12日)に落馬をしてしまったんです。ですから、今年の夏は新潟で乗るのも悪くないと思って、このタイミングになりました。

[西]でも、成績を見ると、小倉でもよく勝っている。数字の上では苦手な感じはないですよね?

[川]勝たせていただいていますし、決して苦手意識があるわけではないです。

[西]川又くんは春の福島で7勝を挙げて、リーディングになったんですよね。そういうこともあって、美浦に来られたのかなあ、と思っていたんですよ。

[川]そこはあまり気にしていなかったというか、考えに入っていなかったですね。美浦である程度の期間、滞在して乗ってみたいと思っていて、偶然にも夏の小倉で2年連続で落馬をしていた。それなら、今年の夏は新潟で乗ってみようか、という感じです。

[西]今はフリーで頑張っているわけですが、そうなったのはいつだったんですか?

[川]2年目の5月なので、1年と少し前ですね。

[西]フリーになってからよくリーディングになったな、と思うんですよ。一般的に、若手騎手がリーディングを獲る時というのは、所属厩舎が全面的にバックアップする、あるいは所属厩舎がその開催で抜群に調子が良いとか、そういう理由があるケースが多いと思うんですけど、そうじゃないわけですから。エージェントはいたの?

[川]その時はお願いしていました。

[西]エージェントの存在って、どうなんですか?

[川]いまは、エージェントがいて当たり前の流れです。実際、情報は多くて、しかも速いです。想定が出る前からどの馬がどこに使うとか、乗り役が空いているとか空いていないとか、個人だけでは知ることができない量と速さなんです。情報がないと、乗りたいと言いたくても、言うことさえできない状況になってしまいますから。

[西]でも、こうやって美浦に滞在して、新潟開催が6週間ある。そうなると、1週目に権利を取った馬が"3~4週目にまたお願い"という感じのやり取りはあるでしょ?

[川]それはあります。ただ、いまはエージェントを付けずに自分でやっているので、競馬の間は連絡をとることができません。なので、競馬場での口約束をメモしたりして、対応しているんです。

[西]実際、リーディングを獲った時はエージェントを付けていた。でも、美浦に滞在している間は基本的に自分でやりくりしているわけです。なぜ、そうしようと思ったんですか?

[川]エージェントの方が関西所属ということはありました。でも、うぬぼれるわけではないですけど、結果を出せた今だからこそ、自分で営業をしてみたり、敢えて初心に立ち返って頑張ってみよう、と思ったのもありました。

[西]そうは見えなかったけど、うぬぼれている自覚があったんですか?

[川]いえ、そういうわけではありません。ただ、結果が出てきたからこそ、自分自身がしっかりしないといけないと思ったんです。

[西]言いたいことはわかります。意外と、それは難しいと思います。どうしても、エージェントに任せてしまいがちになったりしますよね。

[川]そうなんです。なあなあになってしまうんですよね。

[西]川又くん、偉いですよね。21歳でそれに気がつくって、なかなかできなかったりするんですよ。

[川]そんなことはないと思います。

[西]僕と川又くんが知り合ったきっかけは、高田さん(潤騎手)から「ギターを教えてやってくれ」と連絡をいただいたことなんですよね。それで一緒に練習するようになって、それから調教やレースを見るようになったんです。今は頭数も集まっているし、なかなか凄いと思いますよ。

[川]そんなことはありません。

[西]でも、土日で15、6頭は乗っている感じですよね。

[川]いや、まだまだ少ないです。もっと乗って、もっと勝っていないとダメだと思います。まだまだ足りないですよ。

[西]でも、見ている方としては、エージェントなしでよく頑張っていると思います。

[川]だからこそもっと、と思うんですよね。

[西]本当はそうあるべきなんでしょうけど、なかなかそれができなかったりするんですよ。

[川]自分自身が頑張っていれば、"おい、頑張っているな"と声をかけてくださる方もいますし、応援してくださる方もいます。僕自身としては、そういう方々を大切にしていきたいんです。

[西]すべてをエージェントの方に任せて、騎乗馬はもちろんのこと、攻め馬に乗る厩舎までも準備されるのでは、意味がないと思うんですよ。いろいろな人たちと関わり、助けられたりしながら、自分自身の考えと意思で決めていく。同じようにエージェントを付けたり、厩舎の方に応援してもらうにしても、そうすることで全然違ってくると思うんです。川又さんが美浦に来て良かったと、僕自身は思いますよ。

[川]だからこそ、もっと頑張らないと、と思うんですよね。

(※次回に続く)

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