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西塚助手

サクラゴスペル、レッドファルクスから得た経験に、改めて感謝したい


去る12月8日、このコーナーでは松田さんとの対談をお送りしている間、我が尾関厩舎のグローリーヴェイズ香港ヴァーズを勝つことができました。今回は、この遠征についてお話ししたいと思います。

改めて振り返ってみると、この結果はすべてが上手くいったからこそだと思います。

香港に出発する直前、検疫厩舎に入ってから行った最後の追い切りで、アーモンドアイ(※熱発のため遠征せず)と併せ馬をしたときにも、無理していないのに良い時計が出ていました。すごく状態が良かったんですよね。

メンバー的にもチャンスを感じていましたし、個人的な印象としては、もし負けるならば他の日本馬のどれかだろう(※他にラッキーライラックディアドラが出走)、という思いで送り出したんです。

また、忘れてはならない勝因のひとつは、“経験"です。今回、グローリーヴェイズにとっては初めての海外遠征でしたけど、厩舎としてはサクラゴスペルレッドファルクスに続き、3回目の香港遠征でした。ですから、ノウハウというほど大袈裟なことではないですが、平常心というか、日本の競馬と同じような感覚で対応することができたと思います。

もちろん、初めての遠征であっても、経験している人たちに聞いたり、あるいは調べたりして、前準備をするんです。でも、経験することでしかわからない部分は間違いなくあります。

まず、海外に送り出す前の段階です。日本で調教をしていても、輸送を経て、レースまでの時間などを考慮しながら調整をしていく経験がないと、どこまでやっていいのか、戸惑うこともあるんですよ。

また、現地に着いてからでも、例えばサプリメントなどを与えることができるかどうか、どんなものなら可能なのか、そういった点も日本と違いがあることがわかっていれば、準備もできるし対応もできます。

皆さんも、海外遠征をした陣営が、「良い経験になった」というようなコメントをするのを見ると思います。本当にそうだなあ、と改めて感じました。

話は少し違うかもしれませんけど、僕自身も、馬を連れて競馬場に行くことがあります。その際も、厩務員さんが連れて行く時と同じようにやっているつもりですが、厩務員さんの経験にはかないません。

逆に、ゲート練習については、僕もこれまで何百頭と経験しています。担当馬だけ練習する持ち乗りの方々より、いろいろな状況への対処の方法を知っているはずなんですよ。

つまり、餅は餅屋ではないですが、経験は本当に大事です。経験することでしか知ることができないこと、そして、その経験をいかに活かすかは本当に大事だと思います。

グローリーヴェイズが勝ったその日、松岡さんもウインブライト香港カップを勝ちました。これも、春のクイーンエリザベス2世Cで得た経験が活きた部分はあったはずです。

今回は馬自身の頑張りはもちろん、良い状態で送り出してくださった牧場の方々の尽力、そして上手にエスコートしてくれたモレイラ騎手、いろいろな力がうまく働き、この結果に繋がりました。さらにもうひとつ、僕自身は、サクラゴスペルレッドファルクスがもたらしてくれた経験も忘れてはならないと、改めて思います。

この勝利に驕ることなく、今回の経験を活かして、できることを精一杯頑張ってやっていきます。また改めて、応援をよろしくお願いします。

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