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西塚助手

騎乗停止の始期の繰り下げは、現場としても大歓迎です


新年、あけましておめでとうございます。

皆さんも仕事、学校などが始まる時期だと思いますが、僕たちはというと、12月28日(土)に2019年最終日の競馬が終わると、正月気分に浸る暇もなく、年末年始は翌週出走する馬の追い切りが行われました。そして1月3日(金)に年明け競馬の投票、5日(日)から2020年の競馬が始まり、年度代表馬などの発表が行われたと思いきや、今日(木)は3日間競馬の投票という慌ただしさです。

ところで、2020年に入り、ルール上でひとつの変更がありました。それはジョッキーの騎乗停止に関するもので、これまでは騎乗停止処分を受けた翌節から騎乗することができなかったのが、今年からは1週の猶予が与えられ、翌々節からの停止になったんです。

JRAによると、“処分の統一的な運用、不服申立てがあった際の十分な審理時間の確保およびルールの国際調和の観点から"変更したとのことです。確かに、この点は海外などでは比較的緩くて、騎乗停止の期間を自ら選択できる国もあるようですから、そういう意味では国際化が一歩進んだということなのかもしれません。

実際、我々現場としても、これは大歓迎でしょう。

いまの時代は特に、騎手の乗り替わりが当たり前のように行われていて、そうなれば初騎乗、いわゆるテン乗りが増えるのも自然な流れです。でも、すべての馬が乗り替わりにすぐ対応できるわけではありません。乗り慣れていないとわからない特徴や癖などがあるケースも少なくないですし、特にレース経験がない新馬だと、一度は跨がっておいてもらいたいと思います。

昨年までのルールの場合、予定していた騎手が騎乗停止になってしまった時点で、すぐに新たな騎手探しを始めなければいけません。その際、表現は適切ではないかもしれませんけど、上の騎手から順番に、ということであれば、それほど難しくないかもしれません。

ただ、乗り続けてほしい、あるいは特徴や癖を掴んでおいてもらいたいようなケースだと、どの騎手でもいいとはならなくなってしまいます。さらにはオーナーの意向もありますので、なかなか即決とはならず、時間的な制約が厳しく、とても難しかったんです。

それが新しいルールになると、翌週のレースならば予定していた騎手が乗れますし、騎乗停止期間に予定のレースがあった場合でも、最短でも2週間あるわけです。それだけ時間があれば、代わりの騎手に追い切りで感触を掴んでもらうこともできますし、いろいろな部分で対応の幅が広がるんです。

これまでより1週間期間が延びるだけですが、されど1週間なんですよね。それだけの時間的余裕が生まれることで、現場サイドがどれだけ助かるか、これは皆さんが想像している以上なんじゃないかと思います。

今回は騎乗停止の始期についての変更でしたが、これに限らず、海外のルールでも良いものはどんどん取り入れていき、多くの人が納得できるような形を目指していってもらいたいと思います。

ところで、新年といえば田辺さんとの対談ですが、現在は対談日時を調整している段階です。楽しみにしていらっしゃる方々には申し訳ありませんが、もうしばらくお待ちください。

今年も、よろしくお願いいたします。

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