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西塚助手

タイガーリリーで挑んだ新潟2歳Sで、考えさせられたこととは


我が尾関厩舎のタイガーリリーが、先週行われた新潟2歳Sに挑みました。結果は11頭立てで最下位になってしまったのですが、ここまでの過程や結果にいろいろ考えさせられることがあったんですよね。今回はそのことについて、お話ししたいと思います。

タイガーリリーはデビュー戦が新潟芝1400mの牝馬限定戦で、そこを6番人気ながら快勝して、中1週の次走が新潟2歳Sでした。

この馬はやんちゃな面があって、牧場時代もそうだったようなのですが、とにかく尻っ跳ねをして人を落とそうとするんです。僕自身も4~5回落とされているのですが、1頭の馬にそこまで落とされた経験がなかったので、最初は面食らいました。

ただ、乗った感じだと背中は良かったですし、普段は大人しかったんです。尻っ跳ね以外はコントロールも利いていて、走っている時も集中できていましたから。

ですから、競馬にいったら走るんじゃないか、と思ってレースに送り出したら、期待通り新馬戦を勝ってくれました。

そこまでの過程で、いろいろと分かってきたこともあったんです。多少ヤンチャな行動を取ろうとしたときでも、傍に厩務員さんがいると治まってくれるんですよ。馬場の入り口や、坂路へ向かうところなどでも、厩務員さんがいれば尻っ跳ねもせず、心配していたイレ込みもなかった。

2歳馬が中1週でレースに臨むと、テンションが上がりやすくなりますし、体力的な面でも控えた方がいいかな、と感じるケースは少なくありません。でも、今回はそういう印象はまったくと言っていいほど受けなかった。むしろ、1回競馬をしたことで良くなっているな、と思っていたんです。

もちろん、注意深く観察してはいましたが、ブッチャけさせていただくと、中1週はいいんじゃないかな、と感じたくらいです。

新馬戦を勝った時も、乗ってくれた杉原が“距離が延びるのもプラスに働くんじゃないか"と言っていました。そういった部分も含め、本当にいい感じで送り出せると思っていましたし、実際送り出すことができたと思います。正直なところ、内心は重賞でもいいレースをしてくれるんじゃないかと、期待していたんですよね。

しかし、現実はレースで引っ掛かってしまい、まったく力が出せずに終わってしまいました。レース前から相当イレ込んでいたようなんですけど、ここが本当に難しいところです。

もし、その前の段階で、たとえば掛かりそうなところがあったり、1回使った後でテンションが高くなったり、そういう兆しがあればいいのですが、今回は中間で自分が跨がった時にも、全く感じられなかったんです。ですから、レース後に“もう少し距離が短い方がいいんじゃないか?"ということになるとは、想像できませんでした。

逆に、心配していたことが杞憂のまま終わってくれることもあって、そういうケースならいいんです。今回のショックは小さくありませんが、そういう部分を予想して、対処するのも僕たち厩舎サイドの仕事です。何度も言っているので恐縮ですが、改めて馬は難しいと痛感させられました。

今回の結果を受けて、どう対処するかが大事です。改めて真摯に馬と向き合い、頑張っていきたいと思います。

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