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西塚助手

コロナの影響を色濃く受けた、今年の調教師試験の印象をお話しします


先週16日(水)に、今年の調教師一次試験が終わりました。

今年は新型コロナウイルスの影響を受けて、例年とはいろいろと違う雰囲気で試験が行われました。試験会場も広い場所に移り、隣との距離がしっかりと取られ、まさに厳戒態勢です。

試験内容も、コロナ禍の現状を反映してか、競馬法規なども時事に関する出題が多かったように思います。

具体的には、クラスター防止の観点から、騎手が自宅やホテルなど、JRAが認定する場所から競馬場への移動を可能にする、いわゆる“認定調整ルーム"に関する問題。あるいは、現在は撤廃されていますが、障害騎手を除く騎手が土曜、日曜で異なる競馬場に移動することに制限が設けられたことなどですね。

あとは、昨年の香港G1を2勝したウインブライトに関する出題もありました。

実際、例年よりも多岐にわたる分野から出題されたように感じますが、ウインブライトについてはもちろん書けましたし、新型コロナに関する問題も、自分なりには解答できたと思っています。

一方の馬学ですが、写真についての説明が求められるなど、これまでに自分自身が受験した中ではなかった形式での出題がありました。その中には、二本手綱の引き返し(※馬の矯正器具)について説明が求められる問題がありましたが、正直なところ、この問題については自信がありません……。

そういうこともあって、僕自身の出来について正直に申し上げると、厳しい戦いになったと言わざるを得ません。今年は大丈夫です、というご報告ができないことを、本当に申し訳なく思っています。

僕自身、大学受験を経験していますが、この調教師試験は大学や高校受験とは違う部分が多くあります。ジャンルも多岐にわたりますし、もちろん模擬試験もなければ、具体的な教科書や参考書もありません。合格していった先輩たちから受け継がれてきた、資料などを使って勉強するしかないんですよね。

大学受験なら、“模試でA判定だからまず大丈夫"のような、ある程度の指標がありますが、自分の立ち位置も掴めなくて、どこからどこまで勉強をすればいいのか、常に不安な気持ちを抱くことになります。

でも、毎年一次試験を突破している人もいます。そう考えると、やはり自分自身の頑張りが足りないということなのでしょう。

このコーナーも長く続けさせていただいていますが、本来ならばもう“西塚信人厩舎の下克上"というタイトルになっていなければいけないのに、いまだ実現できていません。

それを実現できるように、という思いは今も持っています。合否発表は来月になりますが、それまでは望みを捨てず、勉強を続けていきます。

応援、叱咤激励していただく方、このコーナーの読者の方々に感謝を申し上げつつ、今はとにかく発表を待ちたいと思います。

※西塚助手への質問、「指令」も募集中。競馬に関する質問、素朴な疑問をお送り下さい! 「こんな人と対談してほしい」などのリクエストも歓迎です!


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