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西塚助手

競走馬は“休ませて良かった"と思うことの方が圧倒的に多い


先々週の更新でお話しした通り、明け3歳を迎えたレディアイコ(牝、父モーリス、母ミンナノアイドル)が1月13日にゲート試験に合格。その週に15-15くらいを消化して、いよいよレースに向けてピッチを上げていくはずだったんですけど、その直後に熱発してしまいました。

熱はすぐに下がったのですが、そのあたりから今度は鼻水が出はじめて、その鼻水の色や臭いがあまり良い感じではなかったんですよ。そこで抗生剤などを使って治療を行いましたが、なかなか良化しなかったので、検査を受けた結果、慢性副鼻腔炎との診断を受けました。

これは“蓄膿症"ともいわれ、副鼻腔が炎症を起こして膿が溜まってしまった状態で、人間でもかかる病気です。

結局、レディアイコは手術することになりました。この手術は“円鋸術"という手法で行われるもので、顔に穴を開けて、そこから中に蓄積した鼻水や膿を取り除きます。手術は23日(土)に行われ、無事終えることができました(下写真は手術時のレディアイコ)



現在、レディアイコは入院馬房に入っています。入院期間は約1ヶ月程度と思われ、その間は治療を受けながら過ごすことになります。

この副鼻腔炎という病気は、完治すれば競走能力に影響を及ぼすことがない、とされています。その点は、不幸中の幸いといえるでしょう。

ゲート試験に合格した頃から落ち着きも出て、攻め馬でもなかなかの感触を感じていたところでした。さあこれから、と思っていただけに、ペースダウンを余儀なくされてしまったことは、本当に残念としか言いようがありません。

とはいえ、まだ成長途上と言いますか、正直なところ体力不足の一面も感じていました。ですから、良い方向に考えれば、ここでひと息入れるのは悪くないのではないか、とも思います。これは成長するために必要な時間で、スケジュール的に余裕ができたとも考えられるんじゃないかと。

競走馬という生き物は、休ませたり待ったりした時間が後に良い結果を生んでくれることがあります。僕自身の経験ですが、“あそこでレースを使っておけば"と思ったケースより、“あそこで休んで良かった"と思ったケースの方が、圧倒的に多いように思います。

馬自身が示したSOSというか、まだ無理だよ、というメッセージをしっかり受け取ってあげることも、また大事なんじゃないかと。

顔の骨に穴を開けざるを得なかったことは、確かにかわいそうではあります。それでも、この期間が競走馬としてのレディアイコにとって必ずプラスに働いてくれるはず、という思いで、これからも接していきたいと思います。

素質は感じますし、楽しみな馬であることに変わりはありません。改めて、応援をよろしくお願いします。

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