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西塚助手

シュネルマイスターは、ドイツ産馬のイメージを根底から覆しました


5月に入り、まもなくオークスダービーが行われます。中央競馬は春G1戦線が真っ盛りという感じですが、僕はといえば、いつも以上の緊張感を持って仕事にあたっていました。

というのも、先月25日に行われたクイーンエリザベス2世Cに僕が所属する尾関厩舎のグローリーヴェイズが出走していて、うちの先生が現地に臨場に行っていたんですよね。ということは、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、帰国後に2週間隔離ということになっていたんです。

隔離が明けるのが5月12日(水)。それまでは先生からの指示を受けながら、業務にあたることになりました。

先生がいらっしゃらないわけですから、いつも以上にミスに気をつけなければいけません。特別登録をはじめとする手続きは漏れなくできているか、勝負服はきちんと用意できているか、馬装を間違えないように、予期できないような馬体重や体調の変動がないように、など。

これほどの緊張感の中で仕事をしたのは、久しぶりかもしれません。NHKマイルC当日で、開催日を何とか無事に終えることができました。

そのNHKマイルCは、ノーザンファームさんがドイツで生産された、シュネルマイスターが優勝しました。

個人的には、ドイツ産馬やドイツ血統を持つ馬というと、スピードや俊敏さよりも、重厚なスタミナ寄りの馬が多い、という印象だったんです。しかし、シュネルマイスターは違っていました。レースはもちろん、調教で一緒になった時に見ても、全く違った印象を受けるんですよ。俊敏で、スピード感に溢れていたんです。

僕は、日本の馬場や形態に一番近いのはフランスではないか、と思っています。しかし、やはり世界は広い。シュネルマイスターのような強い馬は、どこの国からも出てくる可能性がある、ということなのかもしれません。

シュネルマイスターの父は英国産馬キングマンということで、純粋なドイツ血統というわけではありませんが、いずれにしても勝ちタイムは1分31秒6(良)という優秀なものでした。いろいろな国から優秀な血を求めるノーザンファームさんの姿勢が、今回の結果に繋がった、ということだと思います。

さて、先週はもうひとつ、話題になった出来事がありました。5日(水)の船橋競馬で落馬したカラ馬が逆走して、最後の直線で競走中の馬とすれ違う、という事象が起こったんです。

各騎手が進路を変えて避けたことで正面衝突という事態は起こらず、審議となりましたが、到達順位の通り確定しました。

今回の件は、競走全般に大きな影響がなかったからレース成立、ということになりましたが、本当に影響がなかったと言い切れるのかどうかは分かりません。実際、まともに追うことができなかったように見える馬も複数いたようです。

僕自身は馬券を購入しないので、ファンの皆さんと同じ気持ちになれるわけではありませんが、このようなケースでは馬券を返還してほしい、というご意見は、もちろん理解できます。

実際に返還するとなっても、どこまでレースに影響があった時なのか、その線引きをするのは難しいと思います。ただ、もう少し馬券を購入してくださっているファンの方々の感情に対して寄り添ってもいいんじゃないかな、とは思うんです。

競艇では落水すると、選手や主催者がファンの方々に謝るケースがあるそうです。それが良いかどうかは別としても、もう少しファンの皆さんの目線で物事を見るようにしないと、ファン離れに繋がってしまうのではないでしょうか。

今は売り上げが伸びている時期だからこそ、そういったことにも目を向ける必要があるんじゃないか、と思うんです。

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