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西塚助手

【安田記念回顧】レースの消耗度は、以前より増しているのでは


先週の安田記念ダノンキングリーグランアレグリアをアタマ差で下し、G1初勝利。3着以内を関東馬が占める結果になりました。

前走でヴィクトリアマイルを制して圧倒的1番人気に推された馬が初めての中2週で挑み、2着に敗れるというのは昨年と同じ。昨年は勝ったのが高松宮記念以来2ヶ月ぶりだったグランアレグリアで、2着に敗れたのがアーモンドアイでした。

そういったこともあって、今年のグランアレグリアの敗因を臨戦過程に求める評論もあるようです。僕が直接携わっているわけではないので、それが当たっているかどうかは分かりませんが、現場にいる僕の個人的な感覚として、中2週の馬の調整は確かに難しいイメージがあります。

どういうことかというと、中1週の場合はレースの当該週にどの程度やるのか、というくらいしか選択する要素がなくなりますが、中2週で次のレースに向かう場合、レースの翌週は運動だけで、追い切りを行えるのは次の週と当該週です。

そうなると、馬の状況に合わせて2本追い切りをやるのか、それとも1本やるのか。その1本は1週前にやるのか、当該週にやるのか。さらにどれくらいやるのかなど、いろいろな選択肢ができるわけです。この選択は、案外難しいんですよ。

それともうひとつ、僕としてはこちらも大きいのでは、と思う要因があります。

今年のグランアレグリアは、前走のヴィクトリアマイルを1分31秒0(良)という速いタイムで勝っています。近3年の桜花賞皐月賞はトライアルを使わなかった馬が勝っていますが、このような事例と近2年の安田記念の結果は偶然ではないのではないか、と思うんですよ。

つまり、育成牧場の技術が向上して、間隔を空けても問題なくなったことも間違いなくありますが、レースにおける消耗度が増加した、という部分もあるように思うんですよね。

このように、いろいろ難しさがあったであろう今回のグランアレグリアですが、管理するのはあの藤沢先生です。馬の状態を見極めた上で、大丈夫だろうと感じたからこそ、安田記念に向かったはずです。

一方、勝ったダノンキングリーは7ヶ月の休養明け。こちらはこちらで、どう調整するのか難しいと思われるかもしれません。

ただ、僕のイメージとして、長期休養明けの馬にやることはけっこうシンプルで、極端な言い方をすれば、レースに向けてできる限りしっかりと攻めていくしかないんですよね。それも簡単ではありませんが、上手くやりきったからこそ、今回の結果に繋がったのでしょう。

上位に入った2頭は展開のアヤもあって勝敗が分かれましたが、その臨戦過程は僕としても興味深く、いろいろと勉強になった今年の安田記念でした。

さて、先週も話をさせていただいたレディアイコですが、順調に調教が行われていて、そう遠くない時期に初陣を迎えることができそうな段階まできました。速いところをやられてきたからでしょうが、気の強い一面をみせるようになってきています。

ただ、そのような状況でも飼い葉をしっかりと食べることができていて、これが本当になによりです。食べることができているからこそ、速いところがやれるわけですから。

ここまでは順調ですから、このまま無事にレースに向かうことができるように、精一杯頑張ります。初陣を迎えた際は、応援をよろしくお願いします。

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