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西塚助手

オグリの血を引くレディアイコの2戦目を振り返ります


オグリキャップを母父に持ち、いろいろなところで注目をいただいていた尾関厩舎のレディアイコが、21日(土)新潟7R(芝1400m)でデビュー2戦目に挑みました。

以前(※8月11日更新。記事はこちら)、どの距離で使うか悩ましい、という話をしましたが、今回は芝1400mを選択しました。これは、僕個人としても良い選択だと思いました。

というのも、当初は縛るほどゲートの中でうるさい馬だったのですが、このところはだいぶ大人しくなってきました。ただその一方で、スタート直後のダッシュが利かないところがあったのも事実です。

そういうことを踏まえ、新潟は直線コースの芝1000m、芝1200mという選択肢もありましたが、それよりは少しでも距離があった方がいいだろう、と思っていたんです。

結果はご存じの方も多いと思いますが、9着でした。レース前に心配していた通り、ゲートこそ出たものの、ダッシュが利かずに最後方からのレースになりました。それでも直線で大外に出されると、メンバー中で最速となる上がり35秒2で伸びてきてくれました。

スタートダッシュを利かせるにはトモの踏ん張りが大事ですが、今のレディアイコにはまだそこまでの力が付いていないので、あれが精一杯というのが現実です。

自分自身、調教でゲートを出していますから、遅いのは分かっていました。ただ、騎手が乗って出すと素早く出ていく馬もいます。レディアイコ自身、ゲートの中でも大人しくなっていましたので、何とかなるんじゃないか、という淡い期待もあったのですが……。

そういうことを考えると、レース前に矢原助手が言っていた、少し距離があった方がいい、というジャッジは正しかったと思います。今回の走りを見ても、それは納得です。

レース内容については、もちろん今回乗ってくれた藤田菜七子騎手云々ではありません。藤田騎手は本当に上手に乗ってくれたと思いますし、スタートダッシュが利かない状況のなかでも、まったく焦ることなく対応してくれました。

出遅れたり、ダッシュが利かない状況で位置を取りにいけば、結果として最後に脚が上がってしまうことも珍しくありません。スタートから何もせず、馬なりで位置を取ることができれば同じ脚を使えるかもしれませんが、出して行けばそうはならないことが多いんですよね。

逆に言うと、序盤で焦らなかったからこそ、最後の脚が引き出されたのだろう、とも思います。

とはいえ、勝つことはできませんでした。レース前の段階では馬のスタミナ面や小柄な馬体を踏まえ、内回りの芝1400mを選択しました。結果論ではありますが、ゲートや最後の脚を見ると、より直線距離の長い外回りの芝1600m、あるいは内回りにはなりますが、2000mという選択肢もあったのかもしれません。

今後については、決まり次第お伝えさせていただきますが、まだまだ成長途上の部分を多く残しているだけに、蓄膿で休養を余儀なくされた期間が悔やまれます。それでも、苦しい状況に耐えながら、ここまで頑張ってくれたレディアイコには本当に頭が下がるばかりです。

レディアイコについては、オーナーのローレルクラブさんからも、西塚さんが思うように発信していただいて構わない、というお話をいただいていました。そういうことで、このコーナーでも包み隠すことなく、いろいろお話をさせていただきました。

それ自体、なかなかできる経験ではありませんでしたが、それだけに、結果を残せていないことについては自分自身の無力さを感じています。馬や関係者の方々、応援していただいた方々には、本当に申し訳ないと思っています。

冒頭でも触れたように、貴重なオグリキャップの血を引くレディアイコですから、これからも注目していただければ嬉しいです。

最後になりますが、最近いただいたメッセージの中に僕に対してのご質問がありましたので、近いうちにその中からいくつかお答えしたいと思っています。競馬にまつわること、トレセンにまつわることで何かご質問がありましたら、ぜひお送り下さい。よろしくお願いいたします。

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