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西塚助手

テーオーケインズとソダシにスポットを当て、チャンピオンズCを振り返ります


先週はG1馬が多く集まり、文字通りダート王者を決める一戦となったチャンピオンズCが行われ、1番人気に支持されたテーオーケインズが6馬身差の圧勝を飾りました。

ただ、僕が最初に話したいのは、初ダートでここに挑んだソダシなんです。2番人気でもありましたし、話題性の面でも、多くのファンの皆さんが注目していたと思います。

今回のソダシは1枠1番に入りました。そうなると、まずはゲートがどうなのか、ということになります。桜花賞を勝った時に話をしました(記事はこちら)が、以前はゲート入りを嫌がる面を見せていた馬なので、今回もそこが最初のポイントと思って注目していました。

今回のソダシは二重メンコをギリギリまで装着して、ゲート裏で外していました。僕自身が携わった馬にも何回か二重メンコをしたことがありますが、ゲートなどでイレ込むタイプには、効果が期待できるように思います。

ゲートで立ち上がる馬もいた中で、ソダシは先入れということもあって長くゲートで待たされる形になりましたが、結果的にそのまま発走しました。乗っていた騎手や陣営としても、待たされるのは嫌だったんじゃないかと思いますが、それでも問題なく出ることができたのは、馬自身の成長と、陣営の尽力あってのものでしょう。

僕たちには、関西圏の1800m前後のダート戦は、1コーナーまでの先行争いが激しくなりがち、という意識があります。しかも、G1の舞台で有力な先行馬が多いメンバー構成。そんな中で、初ダートの馬がハナを切っていった。これは、素直に凄いと思います。

前に行くだけじゃないか、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それだけでも決して楽ではありません。言い換えると、それだけスピードがあるということなんです。

結果は12着でしたが、初ダートで牡馬相手のG1ということを考えると、僕はまだダートでも見限れないと思います。もしかしたら、湿ったダートや、アメリカのダートに高い適性を示すかもしれません。今後どの路線に向かうのか、まだまだ注目していきたいです。

一方、圧勝を飾ったテーオーケインズは、文句なしに強いレースでした。

ただ、それほどの強さを見せたテーオーケインズも、金沢で行われた前走のJBCクラシックは出遅れがあったものの、4着に敗れています。その差はどこにあるかというと、ざっくりとした言い方になってしまいますが、やはり“適性"の差が大きいのではないでしょうか。

中央もそれぞれのコースに特徴がありますが、地方の競馬場はそれ以上にバラエティに富んでいます。条件戦のように力が拮抗している場合は、コース適性の差が結果に大きく影響しますよね。他のコースで結果を残せなかった馬が、以前好成績を残したコースで一変するケースがあるのは、皆さんもご存じの通りです。

また、連戦連勝で3勝クラスを勝った馬が、重賞やOPに上がるとまったく歯が立たないというケースは、芝よりもダートの方が多いはずです。

これらの事実から分かるのは、ダート路線のトップクラスはそれだけレベルが高く、層も厚いということ。だからこそ、コースによって結果が大きく変わってくるんじゃないかと思うんですよ。

例として、今年の南部杯アルクトスが昨年に続いて連覇しています。ダートは同じレースで2年、3年と連続して好走することも多く、今後もそういったケースは見られるでしょうから、皆さんにとっても参考になるかもしれませんね。

さて、今週は日本で阪神JFが行われますが、僕が所属する尾関厩舎からはグローリーヴェイズ香港ヴァーズに出走する予定になっています。

日本では少し落ち着いていますが、世界ではまだまだコロナ禍が収まっていません。ということで、今年は担当厩務員さんが先に香港ジョッキークラブのプライベートジェットで移動して、馬は別のスタッフが送り出す形になっています。

いつもとは違う過程になりましたが、今までにないくらい良い感じで送り出すことができました。前回香港に行った時に指摘された歩様も良い感じです(記事はこちら)し、できることはやれたという思いです。

あとは、何とか良い結果となってくれるように願うばかり。ぜひ応援を、よろしくお願いいたします。

最後になりますが、来週からは復帰を果たした松岡さんとの対談を予定しています。こちらもぜひ、楽しみにしてください。

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